Slow and Steady 2013

日中の猛暑の影響か、夜はドンヨリと曇るという天気が繰り返された8月も、さすがに月末には秋を思わせる涼しい日もあって、9月の新月期を期待して過ごしていました。ところが、案の定というか、どうもスッキリしません・・・。仕事の予定を空けておいた週末は、遠い台風の影響もあって星空は期待薄。そうなると・・・今年も山に登ってきました。

目指したのは八ヶ岳連峰の一角、三ツ頭(標高2580メートル)です。数年前の天文雑誌に、この三ツ頭から撮影した星景写真が入選していて見た憶えがあります。麓の駐車場からピークまで、標高差が1000メートルちょっと。往復の全行程は約10キロです。昨年に無謀にも挑戦した鳳凰三山の一角、薬師岳までの行程と比べると、標高差は三分の二強で距離は半分ちょっとですから、体力的には余裕があるハズです。

天体写真の撮影のために通い慣れた道を、いつもなら帰ってくる時間に逆向きに辿って天女山の駐車場に到着したのは午前6時。天気予報が良い方に外れて上天気ですが、台風の影響を懸念された人が多かったのでしょうか、週末と言うのに駐車場はガラガラに空いていました。スタート地点の標高は1530メートルです。

30分程登ると見晴らしが開けて目指す三ツ頭が前方に見えてきました。風がやや強いですが、台風が運んできた蒸し暑さを相殺してくれて爽やかです。やがて傾斜が増してくると、今年もSlow and steady・・・とつぶやきながら、少しずつ高度を稼いで行きました。
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登り始めから2時間ちょっとで前三ツ頭(標高2364メートル)のピークに出ました。前方には、三ツ頭のピークへと至るコースが一望できます。ここまで来ると空の青さが深みを増す感じがします。晴れた夜は、どんな星空が見られるのだろうかと、ついつい考えてしまいます。
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前三ツ頭からしばらく登って振り返ると、辿って来た尾根筋の向こうに遠く富士山が見えます。この富士山が見えるかどうかで、山登りの充実感がヒト桁違ってくるように思います。そう、富士山は登る山というよりは眺める山だと言っても過言ではありません。ですから、三保の松原が世界歴史遺産の重要なパーツであることを全面的に支持したくなりますし、その結論を出した世界の良識ある人々に感謝したくなります。
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30分もしないで、最終目的地の三ツ頭のピークに着きました。西側には、秋年秋に登頂した編笠山(2524メートル)と西岳(2398メートル)の穏やかな山容が望めます。ちなみに西岳へは、天体写真撮影のホームグラウンドである富士見高原が登山口になります。編笠山の向こう左側には、冬の間のライトアップが悩みの種のスキー場と、温泉日和さんのホームグラウンドの入笠山(1955メートル)も見えています。山頂でのんびりすると下山して昼過ぎに駐車場に戻ってきました。
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さて、ここからは山道で見かけた星雲・星団!?の姿をアップします。

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このアザミどうでしょうか?球状星団に見えてきませんか?M13を彷彿とさせると思った私は、星空への禁断症状が出ているのでしょうか?花が非常に大きくて、ヤツタカネアザミという八ヶ岳の固有種らしいです。

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こちらは、もっと大きな花で、ω星団のイメージと重なりました。

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この地味だけれど整った姿はいかがでしょうか?散開星団の中でもM11M46をイメージしてしまいました。セリの類いだと思いますが、名前はわかりません・・・

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代表的な高山植物のマツムシソウですが、これにはM83M101さらにM33の姿を連想させられます。

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色は全然違いますが、この群れた花の様を見た瞬間にスバル星団を想いました。こちらも名前がわかりません・・・

どうか、天候が安定して本物の星雲・星団を堪能出来るようにと祈りつつ、猛暑の下界に戻ってきました。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-09-01 16:02 | 月・星のある風景