バブル星雲(NGC7635)とM52星団

バブル星雲ことNGC7635は、g-logさんのサイトで初めて見て以来いつか写してみたいと思っていた対象だった。台風一過の9月16日の晩は、月明かりが残るうちからLPS-V4フィルターを使って撮影するつもりでいたのだが・・・。

野辺山高原は、予報で湿度が一番低かったので選んで出掛けて来たのだが、台風の大雨でたっぷりと湿った大地に放射冷却現象が加わって急激に気温が低下した。しかも、途中の道中でいつもなら車の窓を開け放って走るところを、油断して窓を閉めたまま走ってしまったので、鏡筒の外気順応が出来ていなかった。Nikon 8cmを据え付けた場所のアスファルトは乾いていたのだが、目印のM52を導入できたと思ったら、鏡筒には雫が垂れるほどの激しい結露。

慌てて鏡筒には懐炉を取り付けたが、みるみるうちに接眼レンズや天頂プリズムまでが曇ってしまった。こんな激しい結露は経験したことがなかった。バッテリーに豆ドライヤーを取り付けて、温風を吹き付けることで、なんとか一旦は解消されたが、すでに時刻は午前2時を過ぎて月は沈もうとしている。結局フィルターなしでコリメート撮影を始めた。

ところが瞬く間に結露してきて、度々撮影を中断しては豆ドライヤーで温風を吹き付けなければならない。撮影を再開して数コマ撮影するうちに、またコンデジのバックモニター画像のコントラストが低下してきてレンズが曇ったことが知れる。しかも、極軸合わせが不良だったようで、たかだか30秒露光でもガイド星が十字線の上をゆっくり移動していくのがわかった。これでは、1分越えの露光は無理だ。

粘り強く撮影を続けたが、とうとうバッテリーが枯渇して豆ドライヤーが止まってしまった。薄明までは少し時間があったが仕方がない。

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2013年9月17日 2:33 - 3:45 八ヶ岳山麓野辺山高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200) x 19コマ + (露光時間40秒; ISO 3200) x 7コマ+ (露光時間50秒; ISO 3200-2500) x 15コマ 全41コマ積算露光時間 27分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


ピント合わせは悪くないハズなのだが、結露の影響に手動ガイド不良が重なり、しかもISOの高い短時間露光なので個々の画質が粗くコンポジットしても解消されなかった。そのため相当に眠たい仕上がりになってしまった。それでも、赤く広がる星雲の中心部に白っぽいシャボン玉のよう輪郭をなんとか辿ることが出来る。倍率的には、M52星団とバブル星雲がバランス良く収まる構図なので、条件の良い晩にぜひ再挑戦したい。

この夜の気温の低下は急激で、薄明前には冬用の上着まで身につけても寒さを感ずるほどだった。機材を撤収して車のエンジンをかけて、フロントガラスの結露をワイパーで取り除けようとしたら、結露が凍り付いていた。

PS1
ちょうどAPODに同じような構図の画像がアップされていた。

PS2
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あろうことか、貴重な1コマの中央を堂々と航空機が通過していた。
人工衛星の航跡なら比較暗合成でどうにかなるが
ここまでハデだと、コンポジットには入れられない。

時刻は午前3時47分。
どこからどこに行くのだろうか・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-10-20 00:11 | 星雲