M42オリオン星雲 2013-2

天頂ミラーの比較テストをしながら気がついたのだが、この夜の透明度はバツグンで、すぐ近くに月があるというのにM42の美しさはちっとも色褪せなかった。コンデジのバックモニターに現れる星雲を見ていると、なんだかテストだけで切り上げて帰るのがもったいなくなってきた。地面には月明かりで撮影している自分の姿が望遠鏡と一緒になって影絵になっている。それが、なんだか楽しげな気分にしてくれる。口笛でも吹きたい気持ちだ。

月明かりの影響を考えると、長い露光時間はかけない方がいいだろう。40秒露光を基本にして、ISOをさまざなに設定することで、星雲の中心部から周辺の淡い部分までカバーするようにした。星雲の美しい色合いが失われないように、月明かりはあってもフィルターは使用しなかった。今までは、ついつい小三ツ星を視野に入れたくなったのだが、この夜はM42の本体がバランス良く中央に広がるような構図に調整した。短時間露光でISOを低めに設定して撮影したコマでは、星雲の中心部分しか写らないので星雲が中心部を外れているように見えてアレッ!?と思うのだが、さすがに何度も向き合ってきた対象だけあって、冷静に判断できた。

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2013年10月28日 3:16 - 4:42 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間10秒; ISO 1250-1000) x 8コマ + (露光時間20秒; ISO 2000-1000) x 16コマ+(露光時間40秒; ISO 2500-1000) x 37コマ + (露光時間64秒; ISO 1000-800) x 4コマ 全65コマ積算露光時間 36分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理 + 中心部約90%を円形にトリミング


コンポジットしてみると、月明かりの影響かいつもより画像に深みが感じられないようだ。周辺部も明るく写っていて無理にフラット補正をかけようとすると、星雲の淡い部分が削られてしまう。そこで周辺部は少しトリミングして、HDR処理をやや強めに効かせてメリハリが出るように仕上げてみた。ピントと追尾精度に若干不満はあるものの、月夜にここまで写るなんて、さすがは全天で随一の対象だけのことはある。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-18 00:25 | 星雲