M1カニ星雲 2013

なんだかバタバタしているうちに撮影してから半年が過ぎてしまったけれど、昨年の秋に撮影したM1カニ星雲をアップする・・・・

手動で追尾するのは手軽ではあるが、その精度には当然ながら限界がある。でも、あーだこーだとやっているうちに、どうも対象の天体が東の空から昇って空の中程にきたあたりから南中するまでの方向が、Nikon 8cm赤道儀のバランスが一番良さそうだとわかってきた。右手に追尾ハンドルを握ってガイド鏡を覗き込む姿勢も、この方向が楽だ。そうなると、手動ガイドでも結構安定した追尾が出来る。

意外と大切なのがガイド星の光度ということもわかってきた。明るいガイド星が良いかというとそうでもない。明るい星は見かけが大きいため、十字線の両側に光がはみ出してしまい、あまり精度が上がらない。そうかと言って、暗い星は疲れがでてくると見失ってしまう。だいたい4等星あたりが良さそうだ。対象の天体のスグ近くにちょうど4等星があると好都合だが、なかなかそうもいかない場合もある。

さて、M1カニ星雲である。南中前までの方向は、赤道儀のバランスが良くて手動追尾の姿勢も楽、おまけに周囲に手頃な明るさのガイド星があって、好条件が整っている。そのため、前年の10月に南中前に撮影した折りにも、追尾の精度が当時としてはベストだった。今回は、天頂ミラーの透過性が高まったので、前回は出せなかった淡いフィラメント構造が出るかもという期待感で撮影に臨んだ。しかし、いろいろな都合で現地到着が夜半を過ぎてしまい、撮影をスタートした時には随分と空高く昇ってしまっていた。

手動追尾していると、ガイド星は気持ちよく十字線に隠れて、追尾ハンドルの動きも快調。露光時間を段階的に延ばしてコマ数を重ねるうちに対象は南中し、恐れていた通りF15と長いNikon 8cmの本体が三脚に当たってしまった。薄明まで、まだまだ時間的にも余裕があるのに残念・・・10月の新月期に狙うか、あと1時間早くスタートするべきだった・・・

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2013年11月新月期 1:11 - 3:11 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 1600-1250) x 9コマ + (露光時間40秒; ISO 2000-640) x 12コマ+(露光時間64秒; ISO 1600-640) x 10コマ + (露光時間80秒; ISO 1250-640) x 9コマ + (露光時間101秒; ISO 640-500) x 3コマ  全43コマ積算露光時間 40分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理

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総露光時間は昨年の撮影時よりも短いのだが、今回の方が写りがいいのは、やはり天頂ミラーの効果だろうか。フィラメント構造まではいかないが、前年よりも細かい構造が出ているように思う。今回の方が、ピント合わせも良かったのだろう。


よ〜し、今年の秋は積算で1時間越えの撮影で、どこまで写るか挑戦だ!!
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by Nikon8cmtelescope | 2014-05-19 01:00 | 星雲