ラブジョイ彗星 3

薄明のアイソン彗星を何とか撮影して昼前に起床したために、画像を処理してアップしたり来週の出張の準備をしていたら午前2時をまわってしまった。それなら、もう一度アイソン彗星に会いに行こうかという気分になった。なかなか変化の激しい彗星なので、驚くような変身を遂げている可能性だってないとはいえないなあ、なんて考えたら眠気が吹き飛び身体中が熱くなってきた・・・

前日の場所に着いたのは午前4時。空は前日と同様に澄んで月が煌々と輝いているが、盆地の底にうっすらと靄があるようだ。反対側の稜線が少し霞んでいる。この場所は標高500メートルなので、標高250メートルぐらいの自宅周辺よりは空に近いが、盆地の淀んだ大気の上に出るには不十分だ。残念ながら、これより山側は拓かれておらず眺望が得られる場所はない。

前日と同じ場所に機材を展開し、同じようにラブジョイ彗星をテストを兼ねて撮影して薄明を待った。薄明を前に野生動物が活発に活動を始めているようで、もう聞き慣れた鹿の叫び声に加えて、おそらくサルだろうと思われる不気味な声が随分と近くから聞こえドッキとしたりした。

午前5時を過ぎてアイソン彗星の出現に備え機材を調整する。前日よりも少し早く向うの山の稜線の直上に水星を確認した。刻々と東の空が白んでくるが、水星は遅々として高度が上がらない。この日は、水星に遅れて昇ってくる土星とほぼ同じ高度でアイソン彗星が姿を現すハズだった。

水星を確認して15分ほど経た午前5時半ごろ稜線の上に土星の姿を確認した。すぐ近くに3等星も見えているが、どうしてもアイソン彗星が見つからない。結局、白みゆく空の中に彗星の姿を確認することはできなかった。

前日に早々とお別れの挨拶をしてしまって、それでも未練がましくやって来たのだが、この日は条件が難しすぎた。ただ、アイソン彗星の光度もあまり上がっていないのかも知れない。果たして大丈夫なのだろうか?こちらに戻ってくるまでに力尽きたりしないだろうか?

前回と同様の方法で処理したラブジョイ彗星の画像をアップしておく。
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2013年11月24日 4:28- 5:02 甲府盆地櫛形山山麓
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 400) x 16コマ  全16コマ積算露光時間 17分 
ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせて比較暗合成した16コマを星に合わせて通常合成した3コマに比較明合成+簡易フラット補正 + HRD補正

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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-26 01:01 | 彗星