IC405 2014

記録的な大雪の影響も落ち着きつつあり、3月の新月期の後半は期待できるかも!と思っていたところで再び降雪。とうとう一度も撮影できないまま上弦の月を迎えてしまった。そうなると、バタバタしていたこともあって更新がすっかり滞ってしまった・・・

ぎょしゃ座の五角形の中にある2列になった目立つ星並びの両側に向かい合うように赤い星雲がある。その片割れが、通称「勾玉(まがたま)星雲」と呼ばれているIC405になる。単純に赤い星雲という訳ではなくて、中心部には白みを帯びた薄紫の構造があって目を惹く。果たして、Nikon 8cmでどこまで写るのだろうか。

12月の新月期に透明度に恵まれた条件で、このIC405にNikon 8cmを向けてみた。独特な星並びを目印にして、この辺りと思われる部分を試しにコリメート撮影してみると、果たして赤い星雲の存在が確認できた。構図は深追いせずに、えいやっと明るい部分をとにかく視野の中央に据えて撮影をはじめた。

フィルターなしでコマを重ねていったが、どうも赤い星雲のコントラストが乏しいようだ。そこで、最後にLPS-V4フィルターを付けて10コマちょっと撮影して終えた。

画像をコンポジットしてみると、フィルターなし画像だけでは迫力に欠ける。LPS-V4フィルターで撮影したコマは、画質が粗くて白っぽい薄紫の部分は出て来ないが、星雲本体の赤い部分はコントラストが出ている。そこで、露光時間通りの比率で両者をコンポジットした上で、強調処理とフラット補正をして画像処理を仕上げた。
b0167343_17523651.jpg
2013年12月新月期 0:39 - 3:16 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 3200-2000) x 25コマ + (露光時間80秒; ISO 2000-1250) x 20コマ+LPS-V4 filter(露光時間80秒; ISO 3200-2500) x 11コマ   全56コマ積算露光時間 67分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


結果的に、フィルターなしの画像とLPS-V4フィルターを付けての画像の比率が良かったようで、深みのある仕上がりになった。「勾玉星雲」としてみると、構図には改善の余地はあるが、思っていたよりも美しく写った。来年は構図にも配慮した上で、ぜひ2分越えの露光時間をかけてじっくり撮影してみよう。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-03-10 00:24 | 星雲