M84/M86 2014

マルカリアンの鎖(Markarian's Chain)と呼ばれる領域は、いつものNikon 8cmに30mmの接眼レンズの組み合わせでは全部はとても収まらない。そこで、2年前と同じようにM84とM86を含む領域を撮影してみた。眼視では、M84とM86は明るさが集中した球状星団のような感じで確認できるが、他の銀河ははっきりしない。これが、鎖状にならぶ銀河群の一角であるという印象は全くない。

色彩に乏しい銀河群なので、できればコマ毎の露光時間を長くしたかったが、慎重にやったハズの極軸合わせが十分ではなかったようだ。2分越えの露光だと、手動ガイド中にガイド星が十字線をゆっくりとズレていくのがはっきりわかった。そこで101秒露光を中心にしてコマを重ねた。

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2014年2月1日 1:40 - 4:55 瑞牆山山麓みずがき湖畔
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間80秒; ISO 1600-1000) x 7コマ + (露光時間101秒; ISO 1600-640) x 26コマ + (露光時間128秒; ISO 1000-500) x 14コマ   全47コマ積算露光時間 82分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


極軸合わせの不良による星像の乱れをカバーするため、恒星については80秒露光で撮影したコマの画像情報を利用して、全47コマでコンポジットした銀河の画像情報と比較明合成してある。M84とM86以外に、ハッキリそれと確認できる銀河が7-8個写っている。The eyesと呼ばれるNGC4438本体との弓形をした外周の色彩の変化が何となく出ているが、やはり色彩的には単調だ。
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こうして中心部を軽くトリミングしてみると、さらに小さな銀河と思われる淡い光芒もいくつか確認でき、その多様な姿から銀河団という賑やかな雰囲気が漂っている。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-02-10 00:50 | 星雲