富士五湖からの富士と天の川-その1 本栖湖

富士五湖からの天の川の撮影をスタートするにあたり、移動時間を確認しておくことにした。天の川が東の空からのぼってくる時間帯から考えて、本栖湖のスタートは午前2時。そこから、だいたい30分ずつで各湖をまわって、ゴールの河口湖で薄明を迎えると想定した。ただ、想定より早く行けたら山中湖まで足を伸ばして、富士山と天の川は無理だが湖水と天の川を撮影できたらとも考えた。

山中湖から河口湖までドライブしてみた。実際に走ってみると30分では難しい。山中湖で薄明を迎えるには、河口湖での撮影を午前3時半には切り上げる必要がある。やはり、富士五湖の完全制覇は時間的にも難しそうだ。河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と予定のコースを逆行しながら移動時間を確認すると、それぞれ15分程度で可能だった。

本栖湖の撮影場所に選んだのは、千円札の裏に使われている逆さ富士が撮影されたポイント。車を停めて降り撮影場所を確認していると、山の方向からカサカサと落ち葉を踏んで何かが駆け下りて来る気配がした。ライトを向けると見えたのはサルの群れ!!シカの群れなら慣れているがサルに夜中に出会ったことはなかった。何頭かは自分の方に向かってきたが、群れの本体は湖水の方に降りていったので、そちらに引っ張られるように方向転換して斜面を下っていった。

一番眺望の良い場所はサルの通り道の様子・・・。仕方がないので、手前に木々があるが少し西の奥に回り込んだ場所にカメラを構えることにした。この場所では逆さ富士が手前の景色に隠されてしまうが、サルにお付き合いする時間的な余裕はないので仕方がない。ただテスト撮影してみると、近くの飲料水の自動販売機の灯りが手前の木々を照らしていて、随分と明るく写ってしまう。そこでコンデジのタイマー機能を設定して、シャッターを押すと同時に自動販売機まで走り、一番明るいところを自分の体で覆い隠した。

16秒露光とダーク減算処理16秒の10コマ連続撮影で合計5分。その間を、まぶしい自動販売機の前に両手を広げ立って待った。撮影を終えると、コンデジを三脚ごと持って自動車に走り込み、精進湖に向けてハンドルを切った。時刻は2時10分。サルに邪魔されて構図に若干の不満はあるが、ともかく最初の撮影を予定時刻に撮影を終えることができた・・・

・・・16秒露光で固定撮影した10コマを星の動きに合わせてコンポジットした画像に、そのままコンポジットした画像から前景を切り出して合成する。星空は星マスクを使って銀河を若干増強した上で、軽くフラット補正をかけた。通常はもう少し強くフラット補正をかけるのだが、光害カブリに富士山が影絵のように浮かび上がっているので、弱めの補正にした。黄緑がっかた空の色の調整がうまくいっていないが、これは妥協した。手前の景色は、自動販売機に照らされた部分を覆い焼きの要領で抑え気味にした。星空と景色を合成した上で、軽くHDR処理を施して仕上がりとした。

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2014年4月7日 2:03-08 富士山麓本栖湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2000) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


追記
元画像の光害カブリが緑色を帯びていて、うまく処理できなかったが、彩度を落として処理してみた。
b0167343_17364564.jpg

背景が暗くなった分だけ、天の川を無理に持ち上げる必要がなくなって、そのおかげで前景の明るさも抑えることができた。でも、こうして見るとまだ移行部分がマダラだなあ・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-20 09:59 | 月・星のある風景