M33銀河 2014

改めて難しい対象だなあと思った。とにかく淡くて大きい。しかも秋の夜空は結露に悩まされる。そうでなくても周辺減光の大きなコリメート撮影なので、銀河の淡く大きく広がる腕の部分の画像処理がとても難しい。

淡い腕をなんとか写し出そうと、このところ成功している高いISO値設定で撮影を続けたが、この晩はGPV予報に反して低空に靄のような雲があって、それが絶えず天頂付近まで広がって来ては淡い星雲の存在を脅かす。しかし、こちらにはなす術はないので愚直にひたすら手動ガイドを続ける。何度かガイド星もロストしてしまうほど雲が広がったが、しばらくすると晴れ上がる。その繰り返しだった。

途中コンデジのバッテリー交換をしている間に完全に空が雲で覆われてしまった。晴れ間が押し戻すのを待っている間に、なんと今度はNikon 8cmの対物レンズが結露で曇ってしまった。この夜は、機材から滴るほどの激しい結露で、カイロでも防ぎきれなくなってしまった。予定のコマ数には到底達していなかったが、撤収することにした。

そして画像処理であるが、冒頭の通りフラット補正に手を焼いた。ほとんどがISO3200であったためか階調に厚みがないようで、銀河の淡い部分をあぶり出そうとすると不自然になってしまう。しかも結露対策が出来ていないガイド鏡が結露しガイド星が十分に見えないなかで手動追尾したために、追尾精度も低いという負の連鎖・・・画像処理を途中で投げ出してしまおうかとも思ったが、今年の足跡を残すためとにかく仕上げた。

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2014年9月新月期 21:17 - 23:54 八ヶ岳山麓八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200) x 4コマ + (露光時間64秒; ISO 3200) x 5コマ + (露光時間80秒; ISO 3200) x 10コマ + (露光時間100秒; ISO 3200-2000) x 19コマ  全39コマ積算露光時間 54分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


対象が中央に収まった点以外は昨年の画像の方が良く写っている。積算の露光時間は今年の方が上回っていたのに淡い部分の写りが悪いのは、空の透明度の違いってことなのだろう。Nikon 8cmの赤道儀は南中後の対象は苦手なので、また来シーズンに条件の良い空へ持ち越しだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-10-26 23:17 | 星雲