M51子持ち銀河 2015

新月期をだいぶ過ぎて月没が午前1時前という条件であったが、空の透明度が改善してきたので機材を車に積んで八ヶ岳高原に出かけた。日付が変わる頃から準備を始めて、まだ月没時刻の前ではあったが西側にそびえる八ヶ岳連峰に月がかくれたので、Nikon 8cmを天頂にあるM51に向けた。

長い筒鏡がキリギリで三脚に触れずにすんだので、早速にコリメート撮影を開始。空の透明度がマズマズなのと天頂高くにあることもあって、月明かりがあるにもかかわらず良好な写りに元気が出る。40秒露光からはじめて、月明かりの影響が少なくなるにしたがって露光時間をのばしていく。月没後は128秒露光に設定してコマ数を重ねた。

南中後の追尾はどうしても赤道儀の動きがシブくて、追尾ハンドルが重く感じられる。それでも極軸合わせが良好だったので、あまりストレスを感じずに手動追尾できた。月が沈むと見事な星空で、天の川がクッキリと見える。しかし、ダーク減算の合間に双眼鏡で眺めることで我慢して、とにかくM51を追いかけた。なにしろ128秒露光なので、コンデジのモニターでも銀河の色彩の片鱗がうかがえて、それを励みに射手座方向のメシエ天体へ浮気したくなる気持ちを押さえ込んだ。

M51の高度が下がってくるのにしたがって、追尾用のガイドスコープの接眼レンズの位置が徐々に高くなってくる。午前3時を過ぎても、薄明までまだまだコマ数を増やしたいところだったが、体勢はツマ先立ちのような状態になり追尾の精度が極端に悪化してきた。露光時間を短くしてみたが、どうにもならず、とうとうギブアップ。

b0167343_2334271.jpg
2015年4月下旬新月期 0:45 - 3:05 八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200) x 6コマ + (露光時間64秒; ISO 3200) x 4コマ+ (露光時間80秒; ISO 3200-2500) x 11コマ + (露光時間128秒; ISO 3200-2000) x 18コマ  全39コマ積算露光時間 61分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理
 

積算の露光時間とコマ数は目標には達しなかったが、コマあたりの平均露光が90秒を越えたおかげで、銀河の色調の変化も今までに比べて格段に良く写っている。

b0167343_23344137.jpg
こうしてトリミングしてみると、渦巻きの微細な構造が何となくわかるようだ。

薄明まで少し時間が出来たので、芽吹き始めたカラマツ林の上に立ち上る天の川を撮影してみた。
b0167343_032224.jpg
3:31-3:36
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒 ISO 2500 x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて夜空は星の位置に合わせてコンポジット+景色に合わせた通常のコンポジットから前景を切り出して合成 + HDR処理


射手座方向がこんなに良く写っているので、狙う対象の選択を誤ったかなあという気持ちがないではないが、大好きなM51の姿をここまで写せたのでよしとしよう。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2015-05-27 00:11 | 星雲