ラブジョイ彗星

正月早々に感染性腸炎になったりで、すっかりのご無沙汰になってしまった。

ずっと気になっていたラブジョイ彗星だが、12月30日の晩に富士山麓に遠征した。すでに12月31日を迎えたなか、新月期にはたくさんの同好の志で賑わう草原には他に人影はなかった。半月過ぎの月明かりでも、彗星は双眼鏡で簡単に存在を確認することができた。さっそくにコリメート撮影を開始したが、月明かりの割に背景が暗いのが少し気になったものの、そのまま撮影を続けた。

次第に月が高度を下げて、とうとう西の山の向うに沈むと、やっぱりコンデジのバックモニターで見る背景がいつも以上に暗い。インターネット上で見ていた画像に比べて尾の写りが悪いのは、光学系の限界と透明度が低いせいだと諦めて、予定のコマ数の撮影を終えた。そして、しし座のトリプレットに向けてテスト撮影を始めて、やっと気が付いた。

絞りがF9.0に設定されていたのだった。そう言えば、1週間ほど前にたまたま月を手持ちでコリメート撮影したことがあって、その時に調整した憶えがあった・・・

それから約1か月を経てようやく撮影することが出来た・・・
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2015年1月23日 22:57- 23:25 瑞牆山山麓みずがき湖
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間80秒; ISO 1250) x 10コマ
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせて比較暗合成した10コマを星に合わせて通常合成した4コマに比較明合成+簡易フラット補正


この夜は、やまねももんがさんはじめ多くの方と楽しく過ごすことができた

という訳で、遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。
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by Nikon8cmtelescope | 2015-01-31 23:05 | 彗星

ギャラッド彗星とM92 再処理

2012年2月にギャラッド彗星がM92球状星団をかすめたことがあった。当時は単純にコンポジットし、トーン・カーブを使って調整するだけで仕上げていた。
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しかし、お互いに位置がズレたコマをコンポジットすることで周辺部の収差が酷く出ているし、あまりガイドが良くないコマも使っているので解像度が低下している。星マスクも使っていないので、明るい星がうるさく、飽和して色も失われてしまった。一方、恒星に合わせてコンポジットしているため、彗星の動きで彗星中心部が二重になっている。当時はまだフラット補正をしていないので、この画像から中心部をトリミングしてアップしていた。

その後2年近くを経て画像処理の引き出しが以前より増えたので、どこまでシャープになるか再処理してみた。まず位置のズレの少ない追尾精度が高めのコマのみ選んで、恒星に合わせてコンポジット処理した。一方、彗星の中心部に合わせて4コマずつ比較暗でコンポジットした画像同士を通常に合成した画像も用意した。そして、両者を比較明で合成した上で星マスクを使いながら強調処理を行い、星と彗星を消した画像を作って軽くフラット補正を追加した。

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周辺部の星像の乱れは随分と改善し背景もフラットに近付いたが、彗星がスッキリした分だけ迫力が失われてしまった感じもする・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-12-21 18:13 | 彗星

ラブジョイ彗星 4

先週末に撮影したラブジョイ彗星をアップする。

月明かりの影響がなくなった分だけスッキリした写りになった。ただ、カブリが完全に補正できていないのでトリミングしようかとも思ったが、そのままをアップすることにした。
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2013年12月1日 4:31- 5:27 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200-1000) x 36コマ  全36コマ積算露光時間 23分 
ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせた比較暗合成と星に合わせた通常合成を比較明合成+簡易フラット補正 + HRD補正


出張から家に戻ってきたら、既に日付が変わっていた。例によって移動中はひたすら眠ってきたので、急いで支度をして八ヶ岳山麓へ。あまり東側の見通しがよくない場所だったが、高い木の上に顔を出したところを、Nikon 8cmでコリメート撮影した。アイソン彗星は残念だったが、その喪失感を補ってくれる勇姿に感謝。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-12-09 00:10 | 彗星

ラブジョイ彗星 3

薄明のアイソン彗星を何とか撮影して昼前に起床したために、画像を処理してアップしたり来週の出張の準備をしていたら午前2時をまわってしまった。それなら、もう一度アイソン彗星に会いに行こうかという気分になった。なかなか変化の激しい彗星なので、驚くような変身を遂げている可能性だってないとはいえないなあ、なんて考えたら眠気が吹き飛び身体中が熱くなってきた・・・

前日の場所に着いたのは午前4時。空は前日と同様に澄んで月が煌々と輝いているが、盆地の底にうっすらと靄があるようだ。反対側の稜線が少し霞んでいる。この場所は標高500メートルなので、標高250メートルぐらいの自宅周辺よりは空に近いが、盆地の淀んだ大気の上に出るには不十分だ。残念ながら、これより山側は拓かれておらず眺望が得られる場所はない。

前日と同じ場所に機材を展開し、同じようにラブジョイ彗星をテストを兼ねて撮影して薄明を待った。薄明を前に野生動物が活発に活動を始めているようで、もう聞き慣れた鹿の叫び声に加えて、おそらくサルだろうと思われる不気味な声が随分と近くから聞こえドッキとしたりした。

午前5時を過ぎてアイソン彗星の出現に備え機材を調整する。前日よりも少し早く向うの山の稜線の直上に水星を確認した。刻々と東の空が白んでくるが、水星は遅々として高度が上がらない。この日は、水星に遅れて昇ってくる土星とほぼ同じ高度でアイソン彗星が姿を現すハズだった。

水星を確認して15分ほど経た午前5時半ごろ稜線の上に土星の姿を確認した。すぐ近くに3等星も見えているが、どうしてもアイソン彗星が見つからない。結局、白みゆく空の中に彗星の姿を確認することはできなかった。

前日に早々とお別れの挨拶をしてしまって、それでも未練がましくやって来たのだが、この日は条件が難しすぎた。ただ、アイソン彗星の光度もあまり上がっていないのかも知れない。果たして大丈夫なのだろうか?こちらに戻ってくるまでに力尽きたりしないだろうか?

前回と同様の方法で処理したラブジョイ彗星の画像をアップしておく。
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2013年11月24日 4:28- 5:02 甲府盆地櫛形山山麓
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 400) x 16コマ  全16コマ積算露光時間 17分 
ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせて比較暗合成した16コマを星に合わせて通常合成した3コマに比較明合成+簡易フラット補正 + HRD補正

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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-26 01:01 | 彗星

ラブジョイ彗星 2

11月23日の未明はアイソン彗星に先立ってピント合わせもかねてラブジョイ彗星を撮影した。コル・カロリの周辺を双眼鏡で流すと、すぐに彗星が確認できた。どうやら双眼鏡でもうっすらと尾が見えているようだ。

Nikon 8cmに導いてみると、確かに尾が見えているので構図も決めやすい。試写をしながらISOの変化による背景の写り具合やフォーカスを確認して、本命のアイソン彗星を撮影するイメージ作りをした。せっかくなので1分露光で10コマちょっと撮影し、午前5時前にアイソン彗星に備えて撮影を終了とした。割とキレイに写っているのを確認して、たとえアイソン彗星がうまく撮影できなくても、手ぶらでの帰宅とならないで済むと安堵した。

さて、画像処理であるが、彗星の動きに合わせて合成するコンポジット法だと恒星が線状になって、うるさい感じがする。また、月明かりの影響を減らすためフラット補正するには、星を消した画像を作る必要があるのだが、線状の星像は消すのが大変だ。そこで、姑息的ではあるが少し工夫した。

まずは、彗星の動きに合わせて比較暗合成することで恒星を消した画像を作った。次に、3コマ分を星に合わせて合成した画像を用意した。後者の彗星の位置に比較暗コンポジットした彗星を比較明合成することで、点像の星に13コマ分の画像に基づいた彗星を重ねた。これをもとにフラット補正用の画像を作製して、月明かりによる背景カブリを補正した。
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2013年11月23日 4:28- 4:45 甲府盆地櫛形山山麓
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 320) x 13コマ  全13コマ積算露光時間 14分 
ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせて比較暗合成した13コマを星に合わせて通常合成した3コマに比較明合成+簡易フラット補正


やはり星が点像だとがスッキリした感じになる。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-25 00:22 | 彗星

がんばれアイソン彗星

どんどん太陽に近づいて条件が厳しくなる一方で、明るくなっているハズのアイソン彗星。先週のトライが悲惨だったので、11月23日の明け方にダメもとで出かけることにした。

向かった先は、先日は霞に阻まれ星が見えなかった盆地西側の山との境界。農道の西側にはもう畑はなく、山から下りて来るイノシシ除けの柵が張ってある。今回は透明度も良く、盆地の美しい夜景の向こう側には東側の山地と富士山のシルエットがスッキリと確認できる。農道の端に機材を展開して準備を整えた。

時刻が午前5時を過ぎると緊張が高まってくる。スピカとアークトゥルスの位置から彗星の現れそうな場所を推定して双眼鏡で山の稜線上を見張っていると、午前5時15分に稜線上に水星が姿を現した。この朝は、双眼鏡なら水星と同じ視野内にアイソン彗星が確認できるハズと、水星の現れた西側をよく見てみると、あった!!急いでNikon 8cm本体に彗星を導入して見てみると、うっすらと尾も確認できた。

さらにガイド鏡であるミニ・ボーグに水星を導入しつつ、Nikon 8cm本体の構図を調整した。幸い、眼視でもうっすらと尾が確認できたので、テスト撮影なしのブッツケ本番で露光時間を20秒(ISOを200)に設定すると、セルフタイマー機能を使って連続10コマをコリメート撮影した。わずか数分の撮影の最中にも、東の空が徐々に明るくなってくるのがガイド鏡を覗き込む視界の向うで感じられた。

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2013年11月23日 5:23- 5:28 甲府盆地櫛形山山麓
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間20秒; ISO 200) x 10コマ  全10コマ積算露光時間 3分 
ダーク減算処理なし + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせてコンポジット+コントラストを調整し中心部70%をトリミング


尾が長く伸び始めていることから、ミニ・ボーグで撮影することも考えたが、やはりNIkon 8cm本体での撮影にこだわった。この日は水星がスグ近くにあるので、ガイド星選びにはあまり苦労をしないだろうと思われたのと、これまでの2回の撮影がシミュレーションとして経験値になっていたので、短い撮影チャンスを逃さずに何とか姿を捉えることができた。

短い撮影を終えると、しばらくは呆然と脱力していたが、ふと我に返りコンデジで直接に撮影してみた。スピカと水星は写っているのが確認できたが、すでにアイソン彗星は薄明に埋もれてしまっていた。
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アイソン彗星よ、太陽に厳しく鍛えられて大きくなって帰ってこいよ!
そして、2週間後に再びこの場所で会おう!!
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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-24 00:18 | 彗星

アイソン彗星騒動記

急に増光したアイソン彗星の勇姿をぜひ我が手でも!と、2泊3日の出張から戻った11月17日の晩、仮眠をとると機材を車に積み込んで家を出た。明け方近くになれば、盆地は全体的に晴れるという予報に期待する。しかし冷え込みが緩み湿度が高く、満月が明るく雲を照らしている。盆地の西側の高台に登れば東の空が開けるし、低地の霧のような雲も避けられるのではと考えた。

目的地まで来ると、どうも予想と違っている。盆地の底全体に溜まった湿気が厚いレンズのように東の空を遮っている。美しい夜景の上には、月明かりで白くなった靄が覆い被さり、盆地の反対側が全く確認出来ない。盆地の底で見たよりも東の空の透明度が数段低くなっている。時刻は午前3時をまわっているが、これじゃあダメだと観念し、来た道を戻った。あまり東側に行ってしまうと山が邪魔をするので、結局自宅近くの市営グラウンドの駐車場に舞い戻った。

車を降りると双眼鏡を片手に、東側の電線が邪魔にならないか公園の小高い丘のような場所まで確認に行った。満月に照らされて空全体が発光体になったかのように白く光を抱き、目を凝らすようにしないとオリオン座ですらよく見えない。それでも、丘の上なら東側の眺望は大丈夫だと確認して車に戻ろうとすると、別の車が駐車場に入ってきた。ドアを開閉する音が大きく聞こえたと思ったら、慌ただしく懐中電灯を灯した人影が2つ出て来て、停めておいた車を照らして確認している。ただならない雰囲気を感じて思わず足を止めた。

どうやら相手は警官のようだ。仕方なく近づくと「どうかしましたか?」と声をかけた。曰く「バックドアが開いたままで停まっていたので、確認していたところです。積んであるのは望遠鏡ですか?」「はい、世間でアイソン彗星が騒がれているので見に来たのですが・・・アイソン彗星って、ご存知ないですか?」「いやあ、聞いた事ないけど・・・」「ご心配おかけして申し訳ありません。ご苦労様でした。」どうも通報された訳ではなくて、巡回中に不審車として発見して確認していたようだ。説明したら意外とあっさり放免してくれた。

それから大急ぎで望遠鏡を組み上げた。白い空に埋もれそうな北斗七星からの曲線を辿ると、アークトゥルスが確認できた。ってことは、時間的にもそろそろスピカが見えるハズ。双眼鏡で探すと、あった。公園の木立の上に弱々しい光を見つけた。角度的に盆地の東側の山の上に姿を現したばかりのようだ。しかし、双眼鏡では彗星らしいものは全く確認できない。とにかくNikon 8cmをスピカに向けて、ガイド鏡にもスピカを導入すると、コンデジのISOを2000で15秒露光してみた。バックモニターに現れた画像は、完全に真っ白だった。

ISOを200まで落としてスピカの周囲を何度か試写すると、彗星らしい光芒を確認できた。カメラを外して眼視で確認してみると、どうやら見えているような気もするが、スピカのゴーストのようにも見える。構図を調整しようと微動装置を動かすと、眼視ですら白っぽく見える視野に埋もれて、どこにあるのかわからなくなる。それでも試写しては眼視で確認する事を繰り返し、構図を整えながらガイド鏡の視野の中心にはスピカを据えることが出来た。

露光時間を32秒に延ばしISOを125まで落としてコリメート撮影してみると、それでも彗星の尾は背景に埋もれてしまった。車まで走るとLPS-P2フィルターを大急ぎで取って来て、接眼レンズに装着した。もう試写している時間的な余裕はない。フィルターによる減光を考えて、ISOはそのままで露光時間を40秒まで増やし、セルフタイマーを10コマ連写にして撮影を開始した。

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2013年11月18日 5:14- 5:26 甲府盆地
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間40秒; ISO 125) x 10コマ  全10コマ積算露光時間 6分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせてコンポジット+中心部70%をトリミング


コンポジットした画像は、それ以上の処理を施して何とかなるようなシロモノではなかった。たまたま、この夜はスピカに接近していたので、真っ白な空の中でも何とか探し出すことができたアイソン彗星だが、手にした画像は急速増光の勇姿からは程遠いものだった。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-19 00:04 | 彗星

ラブジョイ彗星

11月11日の晩に、東京への出張からの帰りの列車で惰眠を貪ると、夜半過ぎに家を出て富士山麓へ向かった。しかし、1時間もしないで雲が空を覆ってしまったので、すごすごと撤収し自宅近くまで戻ってくると晴れていた。そこで、自宅まで車で数分の距離にある市営グラウンドの駐車場に車を停めた。幸い真冬並みの冷え込みのおかげで透明度は良好。冬の大三角の中に星の存在が肉眼で確認できる程だ。双眼鏡で「しし座」の頭部をながめてみると、あっさりとラブジョイ彗星が見えた。

早速にNikon8cmを組み上げてコリメート撮影してみた。対象が明るいので、構図を決めるのには苦労しなかった。64秒露光に設定しISOを1000にして撮影してみると、背景が真っ白。思ったよりも街明かりの影響は大きい。最終的にはISOは400にして20コマ撮影した。このところ人里離れた場所で撮影するのが常であったので、すぐ近くにこそ人家はないものの、車は近くを通るし道向うのマンションには電灯の灯っている部屋がいくつか見える環境は、気分的に落ち着かなかった。赤いランプを灯してコソコソとやっていて、不審者として通報されたりでもしたら厄介だ。別に悪い事をしている訳でもないのに大急ぎで撤収した。

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2013年11月12日 3:49 - 4:31 甲府盆地
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 400) x 20コマ  全20コマ積算露光時間 21分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせてコンポジット+中心部90%をトリミング


鹿に脅かされようが、居るかも知れないクマの存在に怯えようが、やはり天体写真の撮影は人里離れた場所がイイ。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-16 00:21 | 彗星

アイソン彗星

アイソン彗星を狙って富士山麓に出掛けた。双眼鏡では全く存在が確認出来ず、おとめ座β星を目印に、その周辺をNikon8cmでコリメート撮影し、コンデジのバックモニターで確認しながら彗星を探した。幸い数コマ撮影するうちに、美しいグリーンの彗星本体を捉えることができた。

ところが、そこから構図を整えるのに大苦戦。ガイド鏡のミニボーグの視野の中心にガイド星であるβ星を捉えたままで、Nikon 8cmでコリメート撮影して画面で位置を確認しながら微調整していく。バラン良く彗星本体と尾を据えるまでに、30分近くを費やしてしまった。納得できる構図に持っていけたのは、薄明開始まで残り10分というタイミングだった。

予定では、1分から1分半ぐらいの露光時間でコマ数を重ねていく積もりだったのだが、40秒露光として撮影していった。20コマを撮影したが、最後の数コマは撮影ごとに背景が明るくなっていくのが画面で確認できた。撮影終了後にNikon 8cmを覗いてみると、彗星の本体は眼視で十分に確認することができた。それなら、眼視で直接に調整していけば、ものの10分もあれば構図を追い込めたハズ・・・。
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2013年11月8日 4:36 - 5:03 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1000) x 20コマ  全20コマ積算露光時間 13分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて彗星に合わせてコンポジット+中心部70%をトリミング

背景カブリをフラット補正しようとしたが、淡い尾がうまく残せずに断念して、中心部をトリミングして仕上がりとした。今回の教訓は、次の撮影に生かしたいと思う。

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by Nikon8cmtelescope | 2013-11-10 00:28 | 彗星

パンスターズ彗星のようなもの

新月期が巡ってきたものの、梅雨時とあっては星空を拝むのが難しいのは重々承知している。しかし、「梅雨のズル休み」とか世間で言われているぐらいなので、AstroGPVもそこそこ期待できる予報を出している。ところが、晴れの予報は時間を経るに従って悪化するというパターンの繰り返し。まあ、お天気はどうにもならないから・・・と思う。それなのに、実は局所的に星空は顔を出すようで、成果をあげたという報告もチラホラ・・・。なんと、八ヶ岳南麓は昨夜は星空が拝めたらしい。

このところ、本ブログの記事ランキングのトップが「ホトトギスの鳴く夜」になっている。ホトトギスが夜に鳴く季節になって興味を持った人が、「ホトトギス・夜・鳴く」といった組み合わせで検索するとヒットするらしい。随分とお門違いの記事なので、申し訳ない気がする。そんなこんなで星空に縁遠いこの頃だが、実は先週の月曜日の晩に八ヶ岳山麓に遠征していたのだった。

月の出が午前1時半過ぎだったので少々迷ったのだが、ずっと仕事が大変な日が続いていたので、気分転換ということで22時近くになって家を出た。まずは、富士見高原に行ったのだが雲っていたので、野辺山高原の獅子岩に向かった。着いてみると晴れてはいるのだが霧が漂っていた。しかも、駐車場横にあるトイレの明かりが煌々と灯っていた。そこで来た道を戻り、清里高原美しの森駐車場に車を停めた。ここは、一般車の出入りが多くて落ち着かない場所なのだが、星空が拝めるだけ良しとしよう。既に日付が変わろうとしていた。

この夜のお目当ては、パンスターズ彗星だ。かなり光度は暗くなっているが、5月末には尾が長く伸びる姿がAPODをはじめ、あちこちで紹介されていた。しかし、北極星に近い位置にいるらしいという非常にあやふやな情報しか知らずに来てしまっていた。できればミニ・ボーグで撮影したいところだが、双眼鏡で流してみても、それらしい姿は確認できなかった。

そこでコンデジに少しズームをかけて「こぐま座」の小北斗が中央に収まるよう構図をとると、Nikon 8cmで手動追尾を始めた。まずは彗星の位置を確かめようという算段だ。ところが間もなく、北西の空に雲が涌き出した。ええい、もういいや。このままコンデジで直接に撮影を続けることにしよう。ISOを調整しながら、露光時間を1分から2分、そして3分まで延長して撮影してみた。しかし、バックモニターでは何とか彗星の本体らしい光芒がうっすらと確認できる程度だった。期待感は一気に萎んでしまい、5コマを撮影したところで終了とした。5コマをコンポジットした画像をアップする。

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中央やや左下に写っているのが北極星で、そこから上に小北斗の星々が連なっている。北極星から数えて3番目の星の左下に写っている矢印の頭型の淡い光芒がパンスターズ彗星だ。尾は淡くてほとんど確認できない。もっとも、やまねももんがさんが同じ晩に撮影された画像でも、尾はそれほど長くは写っていないので、タイミング的にも遅かったようだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-06-10 01:00 | 彗星