カテゴリ:ミニ・ボーグの世界
昨年の秋にミニ・ボーグで撮影したバラ星雲が、アップせずにそのままになっていた。11月1日の晩に八ヶ岳山麓で撮影したものだ。
ミニ・ボーグに30mmの接眼レンズを組み合わせたコンデジによるコリメート撮影で、露光時間は32秒と64秒でISOは3200から800までを段階的に試みた合計54コマをコンポジット処理してある。もちろんNikon 8cm望遠鏡による完全手動ガイドだ。 ![]() ![]() この機会を狙っていたわけではないが、カリフォルニアへの出張の合間に、以前に撮影してそのままになっていたカリフォルニア星雲をアップする。
撮影したのは八ヶ岳山麓で11月1日の晩。ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせたコンデジによるコリメート撮影だ。もちろんNikon 8cm望遠鏡による手動ガイドで、露光時間は32秒と64秒でISOは3200から800までを段階的に試みた合計47コマをコンポジット処理してある。 ![]() 追伸 海岸沿いの公園を散歩していたら、繋留されているボートにもクリスマスの飾りが施してあった。写真は、トナカイとソリの飾りがしてあったボート。 ![]() 久しぶりに週の半ばから週末にかけて冴えた星空が続いたが、長期出張中だったため悔しい思いをしながら夜を過ごしていた。ということで、ふたたび10月26日の晩の八ヶ岳山麓での撮影に戻る。
ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせてコリメート撮影した最後は、M42オリオン星雲だ。撮影をはじめた時点での時刻は既に4時前で、64秒露光でISO 1600、1000、800と4コマずつ撮影しているうちに薄明を迎えてしまった。そこで32秒露光に設定し直してISOを800にして10コマ撮影すると、15秒露光で12コマを追加撮影した。さらに、星雲の中心の明るい部分まで出せるようにと、15秒露光でISOを800から100まで段階的に落としながら30コマを撮影して終了とした。終わった時には午前5時を少し過ぎていた。 ![]() ![]() M45に続いてM31アンドロメダ銀河。ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせてのコリメート撮影は、M45の撮影の時に64秒露光でISO3200に設定したら背景がかなり明るくカブってしまったので、今回はISOを1600からスタートした。ISOを1600で12コマ、1250で8コマと、ISOを段階的に下げながら撮影した合計39コマをコンポジット処理した。合計の露光時間は40分ほどだが、1コマごとに露光時間と同じだけダーク減算処理に時間がかかるので、最初のコマから最後のコマまで1時間半ほどを要した。
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もう1ヶ月近く前のことになるが、10月26日の晩は見事に晴れ上がった。寒さを覚悟して、名古屋出張の折に閉店間際の登山専門店に駆け込み購入しておいた冬山登山用の防寒下着を早速に着用してみた。八ヶ岳山麓に着いたのは23時ごろ。その時点での気温は5度で、これが明け方に帰る時には0度になっていた。木枯らし1号が吹き荒れた直後なので、北風も吹いていて体感気温は氷点下の感じだ。それでも上着を着てしまえば寒さはあまり気にならなかったのは、防寒下着の効果だろうか。
まずは長秒露光に備えて、しっかりと極軸合わせを行なう。といってもNikon 8cmの赤道儀には極軸望遠鏡はなく、しかも赤緯が35度で固定されてしまっている。八ヶ岳山麓の緯度は36度近いので、水準器を水平よりも若干上を向くように調整しながら望遠鏡を北極星の方向に向けた。試しに適当な星を選んで望遠鏡を向けて見ると、十字線に合わせた星は手動ガイドでピタリと収まった。どうやら極軸合わせはうまくいったようだ。 最初に望遠鏡を向けたのはM45。ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせるとコンデジを装着した。ここで、長秒露光できることを考えて、少しでも像がシャープになるように、コンデジのF値を開放の2.0から2.8へと少し絞り込んだのであるが、これが良かったかどうかは、後々に考えさせられることになった。ということで、くっしーさん仕込みのCHDKで露光時間を64秒に固定すると8cm屈折望遠鏡でガイド星を睨みながらひたすら手動ガイドを行なった。ダーク減算処理に露光と同じ時間をかけるので、1分間のガイドの後は一休みできる。その間に、バックモニターで写りを確認し、首や肩そして腕をグルグル廻して体をリラックスさせ、手袋の指先が切ってあるので凍えた指先をマッサージする。そして、再び1分間の手動ガイドに集中する。その繰り返し。 ![]() おおいぬ座周辺は散開星団の宝庫と言ってもいいくらい沢山の星団があって、メシエ天体だけでもM41、M46、M47、M50、M93がある。その中でM46とM47は比較的近くて、二重星団になぞらえることもあるぐらいだ。しかし、両者の特性が大きくことなるのは、一目瞭然。この2つの星団は、散開星団マニアのオールトの雲さんから、撮影のご要望があったペアだ。
青白い明るい星で構成される疎らな星団がM47で、光度が揃った暗い星で構成される均一な感じの星団がM46。双子に例えるならば、本家の二重星団を一卵性双生児とすると、M46とM47は男の子と女の子のペアの二卵性双生児といった感じだろうか。両者の対比が面白い。 同じく15秒露光の26コマをコンポジットしたが、M46を詳しく見るとNGC2438という惑星状星雲が、恒星に比べて面積を持って写っているのがわかる。また、写真でM47の左側にはNGC2423という疎ら散開星団があるのも見てとれる。さらに、M47のNGC2423とは反対側の少し離れた辺りにNGC2414という散開星団があるようだが、8等級の青白い星に重なってゴチャゴチャとしているのが、そうなのだろう。 ![]() 追伸 クリックしたぐらいでは、NGC2438は見えないようなので、トリミングして貼付けておく。M46星団の中央左寄りにある輪郭がボケた青白い光芒がそれ。小さいなりにも、惑星状星雲の雰囲気は十分に醸し出されていて、ミニ・ボーグでもちゃんと写ったことに少々ビックリだ。 M36とM38を撮影している間に、二重星団h-χが天頂付近から高度を少し下げてきて、三脚に邪魔されずに鏡筒を向けることができるようになった。ということで、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせて、コンデジの露光時間を15秒に固定してISOを2000から800まで段階的に下げながら、M36&M38同じように手動ガイドでコリメート撮影した。こちらは全部で18コマをコンポジット処理した。
M36とM38は、くっしーさんがコメントに書き込んでくれたように、φ星と三角形を形成するように見えていることで、趣が異なる2つの星団に何か関連があるような印象を受けるところが面白い。これに対して二重星団は低倍率だと一見シンメトリーな印象だが、倍率を上げて見ると意外と2つの星団の雰囲気が異なっている。 ![]() このところミニ・ボーグを使った長秒露光での星雲のコリメート撮影に力が入っていた。以前とは次元の違う写真が撮れるようになって嬉しい限りだが、なにせ手動ガイドなのでこちらの消耗も激しくなる。それから、なんと言っても秋から冬の空は散開星団が旬だし、散開星団なら敢えて長秒露光を試みる必要はない。ということで、11月1日の晩に八ヶ岳山麓で散開星団のミニ・ボーグでのコリメート撮影に挑戦してみたので、10月末に撮影した星雲に先だってアップしてみようと思う。
と言っても、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせての倍率は約8倍なので、単独の星団を撮影しても面白みに欠ける。なので、2つ以上の星団が同一視野に入るような対象を選んでみた。そうなると代表格は二重星団なのだが、ちょうど天頂付近で望遠鏡がうまく向けられなかったので、「ぎょしゃ座」の五角形の中に収まっているM36とM38を最初に選んだ。 露光時間を15秒に固定してISOを2000から800まで段階的に下げながら手動ガイドでコリメート撮影した36コマをコンポジット処理した。星雲の場合だと増感処理がどうしてもキツくなり、そのために微光星まで強調されてしまって、どうしてもうるさい感じの画像になってしまう。しかし散開星団なら増感処理を行なう必要はないので、星像がシャープで自然な感じに仕上がっている。視野が丸く写るのがコンデジでのコリメート写真の特徴なので、そのままトリミングせずにアップしてみたが、割と周辺部までクリアな像になった。スタパのオーナーさんが双眼鏡での星空探訪を推奨しているが、出来上がった画像はちょうど双眼鏡で眺めたときの感じに近いものになった。 ![]()
10月半ばの週末に名古屋へ出張した。日曜日の午後の帰りの列車では、小淵沢を過ぎると車窓からは見事な青空が広がって、木々が色づいた八ヶ岳が美しく見えていた。そんな澄んだ空を見ていると、なんだか無性に星が見たくなった。満月を過ぎてまだ4日ほどしか経っていないが、日暮れから月の出までは1時間ちょっとあるので、夕方のうちに出掛けてみよう。そう決めると、窓から外を眺めながら心はもう星空にあった。
家に戻ってGPV予報を確認すると日没から雲が出てくるらしく、八ヶ岳方面よりも富士山麓の方が条件は少し良さそうだった。ということで、機材を積んで富士山麓に向かった。ところが行楽帰りの車の小渋滞をかわすつもりで脇道に入ったところ道を間違えたりして、目的地に到着したのは18時になってしまった。西の空にまだ明るさは残っているが、暗くなってきた空には夏の銀河が見えている。大慌てで望遠鏡を組み上げた。 対象として考えていたのは北アメリカ星雲か網状星雲。それを、くっしーさんのお陰で可能になったコンデジの64秒露光で、ミニ・ボーグを使ったコリメート法で撮影してみようという心積もりだった。天頂付近にあって、街灯りと昇ってくる月明りの影響を受けにくいだろうというのが、選んだ理由だった。ところが望遠鏡を向けようとしてみると北アメリカ星雲の方向は望遠鏡の接眼部が三脚につかえて導入できない。ジリジリしながら、なんとか網状星雲の近くの「はくちょう座」52番星をミニ・ボーグの視野の中央に入れた。 網状星雲は眼視ではもちろん確認できないので、頭の中のイメージを頼りに、52番星にかかるNGC6960星雲と「こ」の字を書くように対の位置にあるメインのNGC6992-5星雲の両方が、構図の真ん中に入るように望遠鏡の向きを調整した。そして短時間露光のコリメート撮影を繰り返しながら、フォーカスを合わせた。準備が整った時には時刻は既に19時をまわり、月の出までは30分ちょっとになっていた。しかも、予報通り西から筋雲が広がってきていた。早速に露光時間を64秒に設定してガイド撮影してみたが、デジカメのモニターでは網状星雲の存在は確認できなかった。こうなると、もう見切り発車だ。 ![]() ![]() 短時間ではあるが、星空の下にいられたのは幸せだったが、なんとなく悔しい気持ちで家路についた。
10月1日の晩に、M33の撮影に区切りをつけたのが午前3時半。帰ろうと思っていた時刻を既に過ぎていた。しかし、ようやく空が安定してきて全天が見渡せるようになり、このまま撤収する気持ちは雲とともに霧散してしまった。
次に望遠鏡を向けたのはオリオン座の三ツ星。ミニ・ボーグで初めて撮影した夜には、三ツ星と小三ツ星の両方を視野に入れようとして、結果的にどちらも視野の中心から外れたため、冴えない画像になってしまった。そこで、今回は三ツ星のうち一番東側にあるアルタニクを視野の中心に据えた。お目当ては、もちろん馬頭星雲だ。そして、この構図だとM78星雲も視野の端に入っていて、ミニ・ボーグの眼視でも小さな光芒が確認出来た。 露光時間を30秒に固定し、ISOを3200、1600、1000と設定して手動ガイド撮影したが、ISOが3200だと馬頭星雲が背景の空の明るさに埋もれてしまい、1000だと馬頭星雲が明らかに露光不足だった。しかし、次第に薄明の時刻が近付いてきたため、露光時間を増やすことは諦めて撮影を切り上げた。時刻は4時半過ぎだった。そんななかから、それぞれ8コマ、14コマ、6コマの合計28コマを選んでコンポジット処理した。 三ツ星のブルーと火焔星雲のオレンジ、そして馬頭星雲の深紅の色合いがなかなか美しいが、火焔星雲も馬頭星雲も小さくて迫力不足との印象は拭えない。そして、左上の端に写っているM78になると、いかにも小さく一見すると恒星と区別がつかないぐらいだ。 ![]() それに、どうだろう。「えっ、これがコンパクト・デジカメで撮影した天体写真なの?」そう思わせるような写真をいつかは撮りたい!と思ってやってきたが、それがだんだん現実になりつつあるようで、なんだかとても嬉しくなる。 これも、コンデジ本来の露光時間の上限を15秒から延ばしてくれた『くっしーさん』のお陰だなあ。感謝! < 前のページ次のページ >
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1976年に購入したニコン8cm屈折望遠鏡で眺める世界を、コンパクト・デジカメの手持ち撮影に徹底的にこだわって記録していきます。購入当時の思い出や写真も交えながら・・・・。
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