カテゴリ:惑星( 31 )

果報は?!待て(金星の太陽面通過)

皆さん晴れ間を求めて西へ西へと遠征されたようですが、天文現象は日常生活の中で眺めてこそ意義あり!!・・・がポリシーと言うわけでは全然ないのですが、今回も私は職場で天候の回復を待ちました。そして、昼休みに撮影してみた成果がこれです!!!!

b0167343_00112.jpg
約15分間隔で撮った画像を、太陽の黒点が重なるように比較暗処理で合成し、撮影した時刻を入れてみました。撮影間隔が揃っていないのが残念です・・・・っと、実はこれはYou tube上でライブ配信された産経新聞社からの映像を、PCの画面でスクリーン・ショットして合成したもの*なんです。

*脚注
この、動画をPCのスクリーンショットで撮影し、コンポジット合成するという手法は、「はやぶさ」が帰還した時に思いついて、初めてやったのでした。


b0167343_0194.jpg机仕事や弁当の合間を縫って一応音だけはカシャ・カシャと賑やかに、しかしコソコソとやった訳です。金環食の時は大騒ぎしていた同僚達も、今回はほとんど興味がない様子でした。残念ながら、第3および第4接触の時間帯には机の前に座っていられませんでしたが、こうして曲がりなりにもリアルタイムで世紀のイベントの一部を楽しむことができた次第です。素晴らしい時代になりました。揺らめく太陽面に重なる丸薬のような金星は可愛らしくて、「ラ○パのマークの正○丸」を思い浮かべてしまいました。

当地は朝から厚い雲に覆われていたのですが、天文ファンのたしなみとして、いつ晴れてもいいようにと胸のポケットには日食グラスをしっかりと隠し持って仕事に励みました。そして午前11時過ぎに仕事が一区切りついた時に外の様子を見ると、空が大部明るくなってきているではないですか。そうこうして、チラッと薄日が差してきた瞬間に、建物の外に大急ぎで出てみました。

しかし雲が太陽の前をどんどん通過していくので、日食グラス越しの肉眼では細かい様子までは確認できません。そこで、日食グラスにコンデジを押し当てて、軽くズームをかけて何コマか撮影してみたところ、その中の1コマだけ、なんとか金星らしい影が写っていました(中心よりやや左下にある黒い影が金星ではないでしょうか・・・アップした画像で確認できるといいのですが・・・)。

b0167343_01475.jpg
時刻は11時18分。しかし間もなく雲が再び厚くなってしまいました。冴えない画像ですが、こちらは正真正銘の自作品です。皆さんが西まで求めていった晴れ間が当地に到着したのは、食(って言うのかなあ?)が終わった1時間ほど後のことだったのでした。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-06-07 00:09 | 惑星

天王星三夜

連休中は木星とランデブーする天王星も追いかけた。1月4日に互いに最も近くなった後は次第に離れつつあるが、30mm広視野接眼レンズでは同一視野内で見ることができた。そこで、毎晩18時過ぎに露光時間0.6秒で手持ち撮影した4コマを、それぞれコンポジット処理した上で、3日分の画像を恒星の位置が重なるように比較明処理してみた。

b0167343_0163291.jpg
レンズの収差と光軸の影響で、恒星がピタリと重ならないのが少々残念だが、天王星に比べて木星の移動が顕著で、1月4日の画像と見比べると天王星を木星が追い越すようにしてお互いに離れつつある様子が一目瞭然だ。ガリレオ衛星の位置も3日間で大きく変わっているのがわかる。こんな画像が手軽に出来るのも、手持ち撮影の便利なところだろう。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2011-01-14 00:18 | 惑星

天王星

天王星は6等星相当と比較的暗く、普段だと恒星と区別するのがなかなか難しい。その天王星の見かけの位置が昨年の6月と9月に木星と大接近したのだが、天候やこちらの都合で望遠鏡を向けることが出来なかった。そして、この1月4日に三たび巡ってくる木星とのランデブーは是が非でもと以前から考えていた。

さて当日の夜、家に夕食に戻るころには木星が既に西の空にまわっていた。大急ぎで食事を済ませると、ベランダに望遠鏡を出して木星に向けた。どうやら季節風の影響で西の空には薄雲が出ているようだ。25mmの接眼レンズでも気流の影響で木星の姿はユラユラと揺らぎ、かろうじて赤道縞が判別できる程度の条件だが、木星と同一視野に天王星が見えている。天王星の光度は木星のガリレオ衛星と同じ位だが、赤褐色のガリレオ衛星と比べると青味を帯びているのが眼視でも確認できる。

b0167343_0111215.jpg
右下はISOを2500で2秒の露光時間で手持ち撮影した1コマだが、恒星も幾つか写っていて視野の中での木星と天王星の位置がよくわかる。そこで、ISOを2000で露光時間を0.3秒に設定して手持ち撮影した8コマをコンポジット処理したのが左の画像だ。露光時間を抑えたので4つのガリレオ衛星も木星本体から分離されて写っている。ただし、木星自体は露出オーバーで縞模様は飛んでしまっている。さらに、18mmの接眼レンズでデジカメのズームを5倍にしてISOを3200で0.6秒の露光時間で天王星を手持ち撮影したのが右上の画像だ。面積を持って写っているのは、気流の影響に加えて甘いフォーカスと日周運動に手ブレも重なったためだが、天王星がやや緑がかった水色であることが見てとれる。

これで、「・天・」の全てをNikon 8cmで手持ち撮影したことになった。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2011-01-07 00:19 | 惑星

消えた縞模様

木星と言えば縞模様だが、その縞模様の1本がほぼ消えかけているという。そのニュースを目にしてから気になっていたが、なかなか見るチャンスがなかった。また望遠鏡を向けても、それと確認できるような条件にも恵まれなかった。

その木星が夜半過ぎに南天高く輝くようになって観望期を迎えた。そこで8月4日の晩にメシエ天体を眺める合間に木星にも望遠鏡を向けてみた。透明度が高い上に気流も安定しており、星雲・星団の観望はもちろん惑星の観望にも絶好の条件だ。折からガリレオ衛星の1つイオが木星の前面から廻り込もうというところで、木星本体に接するように見えている。

b0167343_1333039.jpg接眼レンズはOr 18mmとし、デジカメはLumixでISOは100で露出時間は1/8秒さらにズームを3倍に設定して手持ち撮影した。約8分間で集中的に撮影した60コマから16コマを選んでコンポジットした。昨年夏に撮影したものと並べてみたが、たしかに赤道をはさんで存在する2本の太い縞模様のうち1本がほとんど消えかけている。この消失しかけている縞模様は南赤道縞と呼ばれ今までにも時々淡化しているそうで、この縞が淡化する時には大赤斑は逆に濃化する傾向にあるということだ。

昨シーズンは大赤斑を捉えることができなかったが、今シーズンはチャンスだと言える。お天気と木星の自転の組み合わせを確認しながら、大赤斑の手持ち撮影を試みたいと思う。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-08-22 13:06 | 惑星

夏空は続くけど・・・・

梅雨明けから1週間余りが過ぎた。日中は青空が広がり連日のように猛暑日を記録している。ところが、夜になると積乱雲が盆地の縁で発達して夜空は雲に覆われてしまうという状況が繰り返されている。おまけに満月が近くて、週末の夜はどちらにしても星空は期待できない。

b0167343_053627.jpgそれでも、せっかく晴れているのだからと日没直後に望遠鏡を出して金星に向けてみた。高度はそこそこにあるのだが、積乱雲が発達してくる時間帯だから気流の影響が強く、金星はグラグラ煮えたぎるナベの底のゆで卵のような感じだ。それでも、露出を1/1000秒とハイスピードに設定し、タイマーを使ってシャッターを押す時の手ブレの影響を最小限にするように設定して手持ち撮影してみた。粘り強く撮影を続けていると、1コマだけ半月状の金星が比較的鮮明に写ってくれた。

ということで惑星の写真だがコンポジット処理なしの画像だ。あまり清涼感のある姿ではないのが残念だが、灼熱の季節らしい写真と言えなくもない。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-07-25 00:54 | 惑星

薄曇りの晩の火星

1月30日の晩は空全体に薄雲がかかり、折からの満月に照らされて夜空が白くなっていた。そんな中、満月の明るさに負けずに火星が存在感のある赤い輝きを放っていた。天頂に高く昇るのを待って望遠鏡を向けたら気流が非常に安定していて、接眼レンズをOr 5mmにして240倍まで上げても揺らぎがほとんどない状態だ。極冠が浮き出すように見えて、反対側の極を取り巻くように帯状の模様があるのが目視でもよくわかる。

撮影するには、高倍率なので日周運動の影響が大きく露出時間を短くする必要がある。とは言え、ISOを上げるとノイズが増える。ということで、新しいカメラでISOと露出時間を様々に組み合わせて確認し、最終的にISOを1250に露出時間を1/125秒に設定した。ところがテスト撮影を続けるうちに雲が厚みを増して来てしまい、十分なコマを撮影することが出来ずに諦めざるをえない状態になってしまった。

b0167343_04427.jpgなんとか撮影できた8コマを選んでコンポジットした画像を、Stellariumの同時刻のシミュレーションと並べてみた。今までで一番の写真ではあるが、気流の状態が良かっただけに、もう少し早く取りかかっていればと悔しさの残る撮影になった。

見ただけで火星とわかる写真は小接近では難しいのだろうなあ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-02-02 00:08 | 惑星

同一夜の火星と土星

1月10日の晩は、気流が比較的安定していて真冬としては惑星の観望に絶好な条件だった。

b0167343_0554574.jpgまずは火星に望遠鏡を向けた。直ぐに白い極冠が少し突出しているかのように見えるのがわかる。時間的に大シルチスと呼ばれる大きな黒っぽい地形は見えないが、極冠の反対側には帯状の暗い模様が見えていた。かなり明るいのでISOは200に設定して、露出は1/6〜1/10程度で手持ち撮影した。火星の自転による影響を避けるため、約20分間で撮影したコマの中から10コマを選んでコンポジットした。

しかし、重ね合わせの目印が火星本体の輪郭だけなので、コンポジットすることで模様はかえって薄れてしまう印象だ。目視の方が模様は良く見えていた。コンポジットだと、Stellariumのシミュレーションと比較することでおぼろげながら模様の存在がわかる程度になってしまった。

b0167343_0555513.jpg火星を撮影している間に、土星が高く昇ってきた。それでも火星に比べると高度は低いのだが、気流が安定しているので細い輪もよく見えている。火星よりも暗いためISOは1200に設定し、露出は1/6〜1/10程度で手持ち撮影した。土星は自転によって模様がほとんど変化しないので、1時間以上かけて撮影した多数のコマの中から30コマを選んでコンポジットした。

土星本体の縞模様ははっきりしないが、昨シーズンに撮影した時よりも鮮やかな写真になったのは、コンポジットのコマ数が多いのとホワイト・バランスをオートでなく太陽光に設定した影響だろうか。

気流が安定しているので夢中で眺め、手持ち撮影だと手袋ができないので氷点下の寒さで凍える指先を擦りながら撮影した。気が付くと新聞配達のバイクの音が聞こえてきた。一晩に火星と土星を楽しめた充実した夜だった。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-01-20 01:03 | 惑星

近付く火星

1月9日の晩は風もなく穏やかだったが、薄雲が出ていて少しずつ濃くなっていく感じだった。望遠鏡をオリオン星雲に向けると、薄雲の影響で星雲自体は曖昧な感じだが、トラペジウムの星々が瞬きもせずに見えて、気流が安定していることがわかった。

そこで、火星はまだ空の半ばにいるが、高度が上がるのを待っていたら雲が厚くなって見えなくなるだろうと、22時過ぎに望遠鏡を向けてみた。すると、高度がまだ低い割には気流の影響が少なく、輪郭も比較的スッキリと見えている。この時期の当地での条件としては、かなり良いようだ。地球との距離が近付いた分だけ、前回撮影した12月中旬よりも大きく見えているような気がする。

b0167343_16102582.jpgそこで、Or12.5mmの接眼レンズで倍率を100倍として、デジカメのズームも3.5倍にして手持ち撮影した。前回と同様にISOは200で露出を0.2秒の条件で撮影したコマの中から、12コマを選んでコンポジットした。Stellariumでシミュレーションした同じ時刻の像と比べてみると、今回は極冠も写っているようだ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-01-10 16:14 | 惑星

海王星を捉えた!(その2)

デジカメのISOを1200に、露出時間を1秒に設定した。この条件であれば、9等星までは十分に写るので、7.9等星の海王星なら写るはずだ。以前に海王星の撮影に失敗した時には露出時間が1/8秒の設定だった。

b0167343_229034.jpgいつもの通りデジカメを手持ちで接眼レンズに押し付けると、撮影を始めた。何コマか撮影するうちに、手加減がうまくいきカメラと望遠鏡の光軸が合ってカメラのモニターでも海王星が見えてきた。ということで6コマを選んでコンポジットし、Stellariumのシミュレーションと並べてみた。

木星とガリレオ衛星は露出オーバーでほとんど一塊となり、木星に近い視野の端に7.7等星が1つ写っている。そして反対側の視野の端に写っているのが海王星だ。写真を大きく引き伸ばしてみると、その名の通り海王星が美しい翠色をしていることがわかる。

冥王星が惑星の分類から外れたため、海王星が太陽系で最も遠い惑星ということになった。その光をカメラでとうとう捉えることができた。来年の6月初旬には、今度は天王星が木星と並んで見えるとのことなので、同じように撮影してみたいと思う。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2009-12-26 22:12 | 惑星

海王星を捉えた!(その1)

梅雨時から夏にかけて木星とランデブーした海王星が、低倍率なら木星と同一視野で眺められるチャンスが三たび巡ってきた。これまでの6月7月の2回のチャンスは、いずれもデジカメの設定が不十分で、暗い海王星を写真に写すことは出来なかった。

しかし、このところの星雲・星団の撮影を通じて、暗い天体を捉えるのに適したカメラの設定が掴めてきたので、7.9等星の海王星は絶対に写るはずと自信を持って機会を待っていた。

待ちに待った12月20日の夕方、木星に望遠鏡を向けた。夏から秋にかけて夜空に君臨して来た木星も、今は高度が大部低くなり季節風の影響を受けて縞模様はほとんど判別できない。

だが今夜の主役は海王星だ。約50倍の倍率でStellariumでのシミュレーションと見比べながら海王星を探してみると、確かに木星と同一視野に海王星が見えている。

問題は撮影だ。今までも目視できているのに写すことができなかった。今度こそはと思いながら、撮影条件を設定した。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2009-12-25 00:19 | 惑星