カテゴリ:月・星のある風景( 77 )

清里高原からの天の川

梅雨の合間に、ほんの数時間だけ星空が広がったので、カメラだけ持って八ヶ岳山麓の清里高原にある清泉寮に行ってみた

日中は観光客で賑わうこの場所も、夜半を過ぎれば静寂の世界

外灯が明るく照らす広大な牧草地の向うに天の川が見えた

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2014年6月25日 2:19-2:24八ヶ岳山麓清里高原清泉寮
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


それにしても、後ろ姿がくたびれているなあ・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-06-27 23:25 | 月・星のある風景

検索データを巡る分析!?

ネットの検索データが、さまざまに利用されていることは、いろいろなところで見聞きする。有名なところでは、アメリカで「インフルエンザ」というキーワードによる検索件数の動向がインフルエンザの流行状況と一致していたというデータが、かのネーチャー誌に発表されている。

・・・以下ネーチャーのサイトからの引用
初期のGoogle Flu Trends検索エンジンのデータから、毎日のインフルエンザレベルが推定されるという論文が、今週号に掲載されている(電子版2008年11月掲載済み)。この論文が紹介しているコンピューターモデルは、生の検索クエリデータを、地域ごとのリアルタイムな監視システムに変換するもので、インフルエンザの流行状況をほぼ1日遅れで正確に推定する。これは、米国疾病予防管理センターが発表している従来の報告よりも1〜2週間早い・・・

2011年だから今から3年前に、野鳥のさえずりに薄明が来たと勘違いして撤収した話をアップした。それがホトトギスの鳴き声で、決して朝の到来を告げている訳ではないことを、後日に「ホトトギスの鳴く夜」と題してアップした。面白いことに、去年も一昨年も5月になるとこの「ホトトギスの鳴く夜」にアクセスが増えていた。また、検索キーワード別のアクセス件数が調べられるようになって、「ホトトギス」「夜」「鳴き声」「夜鳴く鳥」といったキーワードでアクセスされていることがわかった。どうも、夜に鳥の声を聞いた人が検索をかけて、運悪く!!当ブログがヒットしてしまうようだ。試しに「ホトトギス」「夜」「鳴く」でGoogle検索すると確かに上位に出てきた。

そこで、今年は5月10日過ぎからの1ヶ月間、「ホトトギス」による検索件数と「ホトトギスの鳴く夜」へのアクセス件数を毎日記録しておいた。ちなみに「バードリサーチ」というサイトによると、今年のホトトギスの初鳴きは5月11日から20日にかけて西日本で確認されて次第に北上し、6月に入って北海道に渡っている。
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ホトトギスが夜鳴くことから、当地の最低気温の変化ともあわせて、アクセス件数の推移をグラフにしてみた。アクセスは5月15日ごろから増え始めて5月後半から6月初めに集中し、梅雨入りと同時に激減している。なるほど、ホトギスの初鳴きが日本列島を北上していく時期と、アクセス件数の増加時期がピッタリと重なっている。
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最低気温が15度前後になると鳴き始めて15度以上で活発になり、最低気温が20度前後になるか梅雨入りを迎えると静かになるような感じだろうか。これから何年かアクセス件数のデータをとってみようかな・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-06-16 02:25 | 月・星のある風景

無心・・・では・・・ない

ただただ追尾ハンドルを握りしめてガイド星を追う・・・
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浮き世のすべてを忘れているけど・・・

アタマのなかは・・・☆!



・・・どうやら梅雨入り前のラストチャンスと思われる新月期の週末、晴れているにもかかわらず黄砂の影響で日中は盆地の周囲の山々が霞んで見えない状況だった。夜になっても空の様子は好転せず、盆地の底からは北斗七星さえ満足に見えないという低透明度。黄砂の影響は次第に弱まるという予報に一縷の希望を託して、金曜日と土曜日の晩は家でおとなしく過ごした。

日曜日になると、日中の空は青さを取り戻しつつあるようだった。天気予報も良い方に変わり、この時期は湿度が高い八ヶ岳から茅が岳・瑞牆山のエリアでも、湿度が5-60%という予報になった。夕飯を済ませて、まだ薄暮の残る空を見上げると北斗七星が確認できた。

機材を車に積み込み高速道路を走っている間は、八ヶ岳の北東部に位置する八ヶ岳高原に行くつもりでいた。しかし今夜は日曜日の晩・・・翌日の仕事のことが頭をちらりとかすめて、家から少しでも近い場所の方が・・・と心変わり。目指す場所を瑞牆山山麓に決めた。どちらも標高は1400m程度なので、黄砂の影響はほぼ同じだろう。

現地の駐車場に入ると登山のための車中泊組が数台停まっている奥に、赤いライトがチラチラ見えた。慌ててスモールランプに切り替え、そろそろと駐車場の一番奥に車を停めた。ヘッドライトのお詫びもかねて挨拶に行くと、「大丈夫、まだ撮影は始めていませんから・・・」と、聞いた事のある声。暗闇で目を凝らすと、やまねももんがさんだった。

Nikon 8cmのセッティングが終わったのが22時。薄明の早いこの時期だが、2対象は撮影できそうだ。空をグルリと見渡して、北東の空が一番暗くて黄砂の影響も少ないようだ。それに、Nikon 8cmの赤道儀は、この方向から昇りつつある対象に相性が良い。そこでケフェウス座の星雲に狙いを定めて撮影を開始した。

それから薄明までの4時間ちょっとは、とても気分の良い幸福な時間だった。ひたすら手動追尾する中で、手袋なしでも指先が凍える冷たさはない。風は弱く、それなのに夜気とも言うような湿気は感じられない。実際、Nikon 8cmの鏡筒が結露する気配は一晩中全くなかった。この場所は、どこからともなく急に湧いてくる雲と結露対策とに常に悩まされるのだが、奇跡とでも言いたくなるような爽やかさだった。

遠くで語り合う登山組の話し声が聞こえなくなったと思ったら、かすかに鼾が聞こえるだけになった。ときどき、やまねももんがさんと条件に恵まれた幸福を確認するかのように、小声で言葉を交わした。やまねももんがさんは、カメラを2台体制で忙しそうに楽しそうに広い公園の中を移動しながら夏の銀河を満喫されている様子・・・

・・・自分はと言えば、手招きするように明るい射手座あたりの銀河を無視して、ガイド鏡を覗き込んでいる。幸いに、この夜の赤道儀の極軸合わせは良好で、2つめの対象の露光時間も1分から80秒、そして100秒と順調に延ばしてコマ数を重ねていた。露光中に2分近くもジッと手動追尾しているんだから、バッテリーのバックアップ用にと持ってきた、もう1台のコンデジで撮影風景を撮影してみようかと思い立った。

コンデジのセルフタイマーを15秒露光の10枚連続撮影にセットしてシャッターを押すと、Nikon 8cmに駆け寄って本体のコリメート撮影を2コマ連続撮影でスタート。100秒露光に続くオートダーク減算処理の100秒の間も、この時だけは同じ体勢を維持して手動追尾を続けた。2コマ目の100秒露光の追尾を終える頃に、もう1台のコンデジの固定撮影が終わった。

こうして撮影した10コマを、星空にあわせてコンポジットして簡易フラット補正を施した画像に、風景にあわせてそのままコンポジットした画像から切り出した前景を合成したのが、冒頭の写真。自分でも驚いたことに、15秒露光にオートダーク減算処理の15秒を加えた10コマ撮影分の合計5分間で、コリメート撮影のために手動追尾している姿が、全くと言っていいほどブレていなかった・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-06-03 02:24 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-番外編 3河口湖

最後は河口湖から撮影した縦構図。
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2014年4月7日 3:59-4:03富士山麓河口湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 1600) x 8コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理

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by Nikon8cmtelescope | 2014-05-12 01:36 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-番外編 2西湖

富士五湖を巡りながら撮影した富士山と天の川。湖面に星が映っていた西湖では、縦構図も撮影しておいた。

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2014年4月7日 3:06-3:12 富士山麓西湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2500) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


湖面に天の川も写るかと思って縦構図にしたのだが、思いきって湖面を構図の半分まで入れるぐらいにしないと、入らなかったようだ。いずれにせよ、もう少し風の弱い条件下で撮影しないと、ハッキリとは写らないだろう。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-05-09 00:23 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-番外編 1山中湖

実は本栖湖からのスタートに先立って山中湖を下見した折に、山中湖の南東に昇って来たさそり座を撮影しておいた。この時点では、なんとか薄明時に舞い戻って撮影するつもりでいたので、そのテスト撮影をやったというのが建前。腹づもりでは、戻ってこられなかった時に、山中湖からの写真がないのは悔しいので、その保険としての撮影というのが本音だった。

山中湖の北岸は、自転車用の周回道路が湖岸にそって作られており、自転車道路と岸の間には高さ1メートル以上あるコンクリートの柵が巡らされている。この柵が撮影の邪魔になる。中学生の頃に購入した三脚では、この柵の高さを超えることができなかった。実際に薄明時に戻ってこられたとしても、ギリギリのタイミングになるだろうことから、湖岸の西側で柵の途切れる場所を探した。

貸しボートの桟橋につながる部分に柵の途切れた場所があったので、そこに三脚を据えて撮影を始めた。時刻は午前1時になろうとしているが、さそり座の尾の部分はまだ見えていない。天の川の存在も眼視では確認できなかった。露光時間中に、数台の車がハイビームでこちら向きに湖岸の道路を走り抜けていった。撮影を終えると、大急ぎで車を走らせ、河口湖経由でスタートの本栖湖に向かった。

できあがった画像をみると、左側の湖面が湖岸の街灯に照らされて黄色みを帯びて写っている。空も、車のハイビームの影響か不自然に明るくなっている。そのため、ちょうど昇って来た天の川が光害カブリに埋もれてしまった。それでも、天の川の中の暗黒隊の存在が薄らとは確認できる。ただ、この写真をもってして山中湖から天の川を撮影したと言うのはヤボだなあ。やっぱり、出来る事なら薄明前に帰って来たかった・・・

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2014年4月7日 0:59-1:04 富士山麓山中湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成

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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-30 00:04 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-その4 河口湖

河口湖の撮影ポイントは、湖を南北に横切る大橋が写らぬように大きく西側に寄ったあたり。対岸近くに鵜の島が見る公園の一角。西湖からの峠を下って予定のポイントに到着したのは、午前3時20分過ぎ。行きのドライブの途中で、既に公園の中の撮影予定場所でテスト撮影まで済ませてある。勝手知ったるポイントなので、10分で撮影を切り上げることができたら、山中湖までまわろう!車を降りると、コンデジを据え付けた三脚を片手に駐車場から撮影ポイントまで走った。

河口湖の周辺は半市街地化しているため、周辺が明るくて湖畔沿いの国道を走る車も多い。静寂の西湖から来たためか、そうした人々の暮らしのざわめきが余計にはっきりと感じられる。しかし、湖岸を取り巻く堤から石段を下って岸辺の枯れた葦原の中に入ると、聞こえるのは岸に押し寄せる波の音だけになった。湖が広い分だけ、西湖に比べて寄せる波も大きいようだ。時ならぬ人の気配に驚いた鳥が、葦原から飛び立った。なんだかスッと力が抜けて、急いで中途半端な写真を撮るよりは、薄明までじっくりとここで撮影しようという気持ちになった。

改めて景色を見る。今までのような山の迫った景色とはちがって、富士山の裾野がゆるやかな弧を描いて長く伸びているのが見える。湖畔と空は明るいが、富士山の形の美しさなら五湖の中でダントツだ。風は強くはないが、それでも湖面に逆さ富士が映るほどの穏やかさではない。そうなると、湖面の景色が単調になる可能性がある。そんなこんなを考えて、富士の裾野が長く入る一方で、手前に葦原も入るような構図をイメージした。南の空には、さそり座がバランス良く立ち、ちょうど富士山の山頂から天の川が斜めに立ち昇っている。その景色と星空がバランス良く収まるように、少しずつ場所を変えながら20分ほどかけてテスト撮影を繰り返した。

最終的には、今までと異なり富士山を構図の右寄りに据えて、長く伸びる富士の裾野と山頂から斜めにたなびく天の川の両方が交わるようなイメージ通りのポイントが見つかった。いい塩梅に構図の右手前には葦原もある。空が明るいのでISOは今までよりも落として1600に設定して撮影を始めた。固定撮影をしている間、外套のポケットに冷えた手を突っ込んで、景色と星空を眺めた。ここまでを振り返ってみれば、全ての湖で雲1つない撮影条件に恵まれた。その幸運な巡り合わせに、自然と富士山に向かって手を合わせた。撮影終了は、ちょうど薄明の開始時刻。山中湖までは行かれなかったが、大きな満足感が車までの帰り道の足取りを軽くする。もう走る必要はなかった。

画像処理は、星空への街明かりの影響を無理にフラット補正しようとすると、景色とのバランスが破綻してしまうので、星空の処理はごくごく軽くに止めた。風が思ったより強かったようで、岸に打ち寄せる波によってコマごとの湖面の様子が随分と異なっていたのだが、10コマをコンポジットすると穏やかな感じになった。手前の葦が暗く沈んでいたところを、明るい湖面に浮き上がるような感じに持ち上げて処理した。街明かりを正面から受けた富士山は、コントラストにやや乏しくノッペリしているが、人々の生活の灯と富士山を含む景色そして星空がそれほど違和感なく結ばれた仕上がりになったと思う。

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2014年4月7日 3:46-3:52 富士山麓河口湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


追記
元画像の光害カブリが緑色を帯びていて、うまく処理できなかったが、彩度を落として処理してみた。
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いくらか自然な仕上がりになったと思う。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-28 01:51 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-その3 西湖

精進湖から西湖への移動は10分ちょっと。湖の西端のポイントに車を停めた。他に誰もいない。西湖の南側には山があって、東側に行くと富士山の上の方しか見えなくなってしまうので、このポイントがベスト。幸い季節風は収まっている。今度も湖面に近い場所まで行って撮影することにした。

テスト撮影してみると、湖面に逆さ富士が映っているではないか!!そればかりではない、星もいくつか湖面に映っている。もしかしたら天の川も映らないかしら?湖を構図に大きく入れたいところだが、そうすると空が狭くなってしまう。それならいっそ湖面に映った天の川をメインに撮影!!なんて奇想天外な構図も閃いたが、イヤイヤ遊んでいてはダメ。冷静になって、湖面は逆さ富士が入るところまでに止めて構図を決めた。

撮影の間は、穏やかに小波が岸に寄せる音を聞きながら、富士山と天の川を眺める。なんと贅沢な景色だろう。風もなく寒さも感じられない。五湖の中で唯一湖岸を全く国道が通っていないため、さざ波の音以外は静寂の世界。ふと、湖の奥底には、70年ぶりに確認されたクニマスが静かに棲んでいることを思い出した。悠久・・・そんな言葉が頭に浮んでくる。ッと!撮影終了。後ろ髪引かれるような思いで車まで走る。予定した時刻よりも少し早い。河口湖での撮影をサッと切り上げられれば山中湖までまわれるかも知れない・・・

画像処理では、湖面にいくつか映った星は、景色を固定したコンポジットでは日周運動の影響でボンヤリとなってしまった。そこで、星空のコンポジットに景色をはめ込み合成した画像に、更に湖面に映った星像を合成する三段階レイヤーにした。また、構図の外側から差し込んだ光が湖面と湖岸の境目あたりにうっすらと映っていたものを、思いきって強調してみた。景色は、漆黒の湖岸の森とやや光を受けた向うの山、その上に富士山という三層になっていて、奥行きが感じられる。星空には天の川が濃く写り、さそり座の角度もなかなかイイ感じ。

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2014年4月7日 2:58-3:03 富士山麓西湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2500) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


追記
元画像の光害カブリが緑色を帯びていて、うまく処理できなかったが、彩度を落として処理してみた。
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これで、静かな湖畔の星空の雰囲気がいくらか出せたかなあ・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-26 01:33 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-その2 精進湖

本栖湖から精進湖へは15分のドライブ。湖面を挟んだ正面に富士山が見える撮影ポイントに行った。風がなければ、湖面に富士山が映る場所でもある。本栖湖の撮影ポイントでは、後ろ側に山が迫っていたためか季節風はなかったのだが、精進湖では時々音をたてて北風が湖面に吹き込んできた。岸辺にボートがあって「絵になる」ポイントの近くには他の車が停まっていたので、東側にはずれた場所から撮影することにした。

構図決めのテスト撮影をしていると、季節風でカメラが揺れる。ちょっとイライラしているところへ、今度は別の車がヘッドライトで湖面を照らすように入ってきた。エンジンを切らずに停まったので、またヘッドライトを点すかもしれない。まいったなあ。しかし、テスト撮影を繰り返しながら構図を確認していると、幸い10分もしないで戻っていった。

一難去ったが、季節風はやや強弱はあるものの吹き付けている。そこで三脚は一番短くして、自分の体でカメラを覆い隠すようにして季節風から守りながら撮影を始めた。5分間とにかく車が来ないように祈った。途中で湖岸の道路を走って来る車が1台あったが、湖面までは入ってこなかった。撮影の後半は風も少し収まった。撮影を終えると車まで走って戻るが、湖岸の斜面を登る足がもつれてもどかしい。車を走らせるとハンドルを握りながら乱れた呼吸を整えた。時刻は2時40分を少しまわったところ。概ね予定通りだ。

出来上がった画像では、後半に風が収まったおかげで湖面にいくらか富士山の影が出ている。そうでなければ、相当に単調な前景になってしまうところだった。やはり、手前に岸なりボートなり何か入れた方がよかったが、仕方ない。本栖湖での撮影時に比べて天の川の高度が増したので、光害カブリの影響が少なくなっている。富士山から上の構図はイイ感じになった。

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2014年4月7日 2:33-38 富士山麓精進湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2500) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


追記
元画像の光害カブリが緑色を帯びていて、うまく処理できなかったが、彩度を落として処理してみた。
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これで天の川のモクモクした感じが増したかなあ・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-23 00:04 | 月・星のある風景

富士五湖からの富士と天の川-その1 本栖湖

富士五湖からの天の川の撮影をスタートするにあたり、移動時間を確認しておくことにした。天の川が東の空からのぼってくる時間帯から考えて、本栖湖のスタートは午前2時。そこから、だいたい30分ずつで各湖をまわって、ゴールの河口湖で薄明を迎えると想定した。ただ、想定より早く行けたら山中湖まで足を伸ばして、富士山と天の川は無理だが湖水と天の川を撮影できたらとも考えた。

山中湖から河口湖までドライブしてみた。実際に走ってみると30分では難しい。山中湖で薄明を迎えるには、河口湖での撮影を午前3時半には切り上げる必要がある。やはり、富士五湖の完全制覇は時間的にも難しそうだ。河口湖、西湖、精進湖、本栖湖と予定のコースを逆行しながら移動時間を確認すると、それぞれ15分程度で可能だった。

本栖湖の撮影場所に選んだのは、千円札の裏に使われている逆さ富士が撮影されたポイント。車を停めて降り撮影場所を確認していると、山の方向からカサカサと落ち葉を踏んで何かが駆け下りて来る気配がした。ライトを向けると見えたのはサルの群れ!!シカの群れなら慣れているがサルに夜中に出会ったことはなかった。何頭かは自分の方に向かってきたが、群れの本体は湖水の方に降りていったので、そちらに引っ張られるように方向転換して斜面を下っていった。

一番眺望の良い場所はサルの通り道の様子・・・。仕方がないので、手前に木々があるが少し西の奥に回り込んだ場所にカメラを構えることにした。この場所では逆さ富士が手前の景色に隠されてしまうが、サルにお付き合いする時間的な余裕はないので仕方がない。ただテスト撮影してみると、近くの飲料水の自動販売機の灯りが手前の木々を照らしていて、随分と明るく写ってしまう。そこでコンデジのタイマー機能を設定して、シャッターを押すと同時に自動販売機まで走り、一番明るいところを自分の体で覆い隠した。

16秒露光とダーク減算処理16秒の10コマ連続撮影で合計5分。その間を、まぶしい自動販売機の前に両手を広げ立って待った。撮影を終えると、コンデジを三脚ごと持って自動車に走り込み、精進湖に向けてハンドルを切った。時刻は2時10分。サルに邪魔されて構図に若干の不満はあるが、ともかく最初の撮影を予定時刻に撮影を終えることができた・・・

・・・16秒露光で固定撮影した10コマを星の動きに合わせてコンポジットした画像に、そのままコンポジットした画像から前景を切り出して合成する。星空は星マスクを使って銀河を若干増強した上で、軽くフラット補正をかけた。通常はもう少し強くフラット補正をかけるのだが、光害カブリに富士山が影絵のように浮かび上がっているので、弱めの補正にした。黄緑がっかた空の色の調整がうまくいっていないが、これは妥協した。手前の景色は、自動販売機に照らされた部分を覆い焼きの要領で抑え気味にした。星空と景色を合成した上で、軽くHDR処理を施して仕上がりとした。

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2014年4月7日 2:03-08 富士山麓本栖湖畔
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2000) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


追記
元画像の光害カブリが緑色を帯びていて、うまく処理できなかったが、彩度を落として処理してみた。
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背景が暗くなった分だけ、天の川を無理に持ち上げる必要がなくなって、そのおかげで前景の明るさも抑えることができた。でも、こうして見るとまだ移行部分がマダラだなあ・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-04-20 09:59 | 月・星のある風景