カテゴリ:月・星のある風景( 77 )

富士山と天の川 2014

天気が回復したので、平日ではあったが富士山と天の川を眺めたいと思って富士山麓に出かけた。途中の峠道までは晴れていたが、峠を抜けると霧の中だ。シマッタ!遠征先を八ヶ岳すべきだった!!と後悔したが、とにかく目的地まで向かった。着いてみると霧はなく、空の半分ほどを覆っていた雲も時間の経過とともに北側からどんどん晴れてきた。

昨年は、同じような雨上がりに素晴らしい透明度に巡り会えたので、今回もと期待したが、そこまでの透明度にはならなかった。それでも、午前3時を過ぎると富士の上に横たわる天の川が肉眼で確認できるようになった。今年はじめて見る天の川に「これからの新月期が、よい天候に恵まれますように!」と手を合わせる。

もう少し天の川の高度が上がってから撮影しようと待っていたが、だんだんと富士山から離れてしまう。そこで大急ぎで固定撮影を始めたが、この場所は構図的には富士山との位置関係がやや遠くなってしまうのが残念だ。

b0167343_23581230.jpg
2014年3月28日 3:54-57 山梨県富士山麓富士ヶ嶺
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間10秒( ISO 3200) x 8コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


昨年の場所に入るには、今年はもう少し雪解けを待たなければならない。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2014-03-30 00:30 | 月・星のある風景

猫騒動

1メートル超えの豪雪から10日あまりが過ぎたが、まだまだ山間部の道路は雪に閉ざされている。せっかくの新月期だが、八ヶ岳山麓や富士山麓に夜に出かける勇気はない。しかし夜中も退屈することはない。それは付き合ってくれる仲間が出来たから・・・

11月中旬のある晩に家に帰ると新しいゲージがおかれて、その中に手のひらに乗るような子猫がいた。家内が、職場の駐車場に捨てられてピーピーと鳴いているのにいたたまれず、連れて帰って来たのだった。先住の猫は極めてデリケートな性格で折り合いが付くのか、それが心配だった。

あれから3ヶ月経って、心配した通り先住猫とは仲良くはなっていない。新入りはオス猫で動くものには見境なく飛びつくので、先住猫としょっちゅうトラブルになっている。それでも、先住猫は新入り猫の存在は受け入れてはいる様子。諦めたってところかも知れない。

先住猫にとって私の存在は家族内の序列でダントツの最下位。他に誰も家にいない時だけ、仕方なく私にエサをねだってくる。それだって可愛いのだが、夜中に一人起きているからといっても膝に乗ってくるようなことはない。そのツンツンしているところが猫の魅力だと思っていた。

ところが新入り猫は家族の誰彼に関係なく膝に乗り、遊んでくれ!エサをよこせ!と訴える。しかも、油断していると手や足を噛むので、私以外の家族の評判は芳しくない。しかし、先住猫からは冷ややかでか細い愛情しかもらえない私にとって、新入り猫は天使のようにも見える。

新入り猫は夜になると寒い小部屋に閉じ込められる。そうでもしないと先住猫のエサ鉢まで空にした上で台所のゴミ箱をひっくり返す。先住猫のトイレも汚すし、あげくの果てには人間のフトンの上にもお粗相する始末。

だから夜中に小部屋から外に出して一緒に遊ぶ私は、新入り猫にとって都合のよいヤツなんだろうと思う。でも、そのせいで先住猫からは以前にも増して疎まれるなってしまった気がする。

我が家に来て3日目の新入り猫
b0167343_153262.jpg

今では先住猫と同様にNikon 8cmの入った木箱が好きで、よく上で寝ている・・・このまま雪に閉ざされていると、今度は新入り猫が所有権を主張するかも・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2014-02-27 01:22 | 月・星のある風景

台風一過の星空

このところ、更新がすっかり滞ってしまった・・・さて、そろそろ1ヶ月前になるが、9月16日に台風18号が本州を縦断して抜けた深夜に、月明かりを承知で八ヶ岳山麓の野辺山高原まで出かけた。

台風一過で晴れ渡った夜空には、月齢12の月が煌々と輝いていた。標高1200メートルの高原なのに、空の透明度が高い分だけ何だか月がかえって眩しく見えて、星空が随分と寂しく感じられる。農道沿いの空き地に車を停めて、Nikon 8cmを据えて調整しているうちに、月はだいぶ西の空に傾きオリオン座が道向こうの木の上に姿を見せた。

b0167343_1402080.jpg
2013年9月17日 1:15-1:21 八ヶ岳野辺山高原
Canon S95 ISO 3200 15sec固定撮影(オートダーク減算) x 10コマ
星に合わせてコンポジット処理+星マスクによる強調処理+簡易フラット補正+HDR処理
前景の樹影は、前景に合わせて5コマをコンポジットした画面をハメコミ合成


沈みかけた月の明かりで手前の木々が明るく写り、冬の星座であるオリオンとの組み合わせがミスマッチで、ちょっと面白い画像になった。それにしても、この方向は関東平野の街灯りが月明かりを圧倒している。

この夜は、月没が午前2時半で薄明開始が午前4時過ぎ。そこで月明かりがあるうちはLPS-V4フィルターを使用してコリメート撮影しておき、月没後にフィルターなしで撮影という流れを思い描いていた。ところが台風で雨がたっぷり降って湿った大地に放射冷却現象が加わって、望遠鏡への結露がすさまじかった。そのため、結露対策に追われて目的の天体を撮影できないまま時間だけが過ぎていった・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-10-15 01:42 | 月・星のある風景

久しぶりの孤独を味わう・・・

これほど晴れない9月の新月期ってあったろうか・・・と諦めかけた9月11日の夜、GPV予報では富士北山麓が夜半過ぎにピン・ポイントで晴れるという。ダメでもいいやと半信半疑で機材を車に積み込むと、曇り空の盆地から富士五湖方面へと向かった。峠を越えても一向に晴れてこなかったが、目的地に近づくにつれて富士山の山小屋の灯が見えたと思ったら、フロントガラス越しに星もいくつか確認できるようになった。

久しぶりに星空が拝めるかと思うと、俄然元気になる。対向車もいない林間の道路を走って、いつもの場所に着いた。他に誰もいないし、星も全く見えない。富士山の山小屋の灯だけが光っている。車のヘッドライトに浮かび上がった黄色い看板が気になったので、確認してみるとクマに対する注意を呼びかけるもの。新しくはないので以前からあったハズだが、何度も来ている場所なのに今までは気がつかなかった。

b0167343_053878.jpg以前から近くでクマが目撃されたニュースは目にしていたので、看板を見てもああそうかぐらいにしか思わなかったが、星が見えない空を見上げながら一人という事を意識したら、とたんに不安になってきた。天候の行方を見極めようと言い訳をして、機材はおろさずに車のドアを閉め運転席に座って星図をながめながら空の回復を待った。すると、富士山の向こう側の空が少し明るくなったと思ったら、間もなくいくつか星が見えだした。

車から降りて機材の準備をはじめると、グングンと星空が広がってきた。星が見えだすと漠然とした不安は心の隅っこに追いやられて、久しぶりの星空に期待感が膨らんできた。時刻は午前1時になろうとしていた。それにしても、真夏ほどではないまでも富士山の山小屋はまだ随分とたくさん営業を続けているようだ。以前なら山じまいから2週間もしたら2・3軒を残して山は静かになったハズだが、これも世界文化遺産登録の影響か、はたまた猛暑の名残か・・・。

その山小屋の灯と星空を写してみた。秋の南の空は明るい星が少ないので、山小屋の灯ばかりが目立つ。それでも、こうして星空を拝めたのはお盆休み以来だ。しかし、スッキリと晴れたと思ったのもつかの間。15分もしないうちに西側から雲が帰ってきて、空全体に広がってしまった。その後は星が見えたり消えたりを繰り替えす空の下で、晴れ間に双眼鏡を向けながら時間を過ごした。

b0167343_0545467.jpg
結局、星空が安定したのは午前3時。それから薄明までの1時間だけ、久しぶりの撮影と孤独を満喫することができた。心に仕舞い込んだ不安は、クマと一緒に明るくなり始めるまで大人しくしてくれていた。薄明を迎えると大急ぎで機材を車に押し込み孤独と不安から逃げ出すように撤収した。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-09-15 01:01 | 月・星のある風景

Slow and Steady 2013

日中の猛暑の影響か、夜はドンヨリと曇るという天気が繰り返された8月も、さすがに月末には秋を思わせる涼しい日もあって、9月の新月期を期待して過ごしていました。ところが、案の定というか、どうもスッキリしません・・・。仕事の予定を空けておいた週末は、遠い台風の影響もあって星空は期待薄。そうなると・・・今年も山に登ってきました。

目指したのは八ヶ岳連峰の一角、三ツ頭(標高2580メートル)です。数年前の天文雑誌に、この三ツ頭から撮影した星景写真が入選していて見た憶えがあります。麓の駐車場からピークまで、標高差が1000メートルちょっと。往復の全行程は約10キロです。昨年に無謀にも挑戦した鳳凰三山の一角、薬師岳までの行程と比べると、標高差は三分の二強で距離は半分ちょっとですから、体力的には余裕があるハズです。

天体写真の撮影のために通い慣れた道を、いつもなら帰ってくる時間に逆向きに辿って天女山の駐車場に到着したのは午前6時。天気予報が良い方に外れて上天気ですが、台風の影響を懸念された人が多かったのでしょうか、週末と言うのに駐車場はガラガラに空いていました。スタート地点の標高は1530メートルです。

30分程登ると見晴らしが開けて目指す三ツ頭が前方に見えてきました。風がやや強いですが、台風が運んできた蒸し暑さを相殺してくれて爽やかです。やがて傾斜が増してくると、今年もSlow and steady・・・とつぶやきながら、少しずつ高度を稼いで行きました。
b0167343_1538197.jpg


登り始めから2時間ちょっとで前三ツ頭(標高2364メートル)のピークに出ました。前方には、三ツ頭のピークへと至るコースが一望できます。ここまで来ると空の青さが深みを増す感じがします。晴れた夜は、どんな星空が見られるのだろうかと、ついつい考えてしまいます。
b0167343_15391169.jpg


前三ツ頭からしばらく登って振り返ると、辿って来た尾根筋の向こうに遠く富士山が見えます。この富士山が見えるかどうかで、山登りの充実感がヒト桁違ってくるように思います。そう、富士山は登る山というよりは眺める山だと言っても過言ではありません。ですから、三保の松原が世界歴史遺産の重要なパーツであることを全面的に支持したくなりますし、その結論を出した世界の良識ある人々に感謝したくなります。
b0167343_15404516.jpg


30分もしないで、最終目的地の三ツ頭のピークに着きました。西側には、秋年秋に登頂した編笠山(2524メートル)と西岳(2398メートル)の穏やかな山容が望めます。ちなみに西岳へは、天体写真撮影のホームグラウンドである富士見高原が登山口になります。編笠山の向こう左側には、冬の間のライトアップが悩みの種のスキー場と、温泉日和さんのホームグラウンドの入笠山(1955メートル)も見えています。山頂でのんびりすると下山して昼過ぎに駐車場に戻ってきました。
b0167343_15402185.jpg


さて、ここからは山道で見かけた星雲・星団!?の姿をアップします。

b0167343_15404543.jpg
このアザミどうでしょうか?球状星団に見えてきませんか?M13を彷彿とさせると思った私は、星空への禁断症状が出ているのでしょうか?花が非常に大きくて、ヤツタカネアザミという八ヶ岳の固有種らしいです。

b0167343_1541076.jpg
こちらは、もっと大きな花で、ω星団のイメージと重なりました。

b0167343_15412287.jpg
この地味だけれど整った姿はいかがでしょうか?散開星団の中でもM11M46をイメージしてしまいました。セリの類いだと思いますが、名前はわかりません・・・

b0167343_15423181.jpg
代表的な高山植物のマツムシソウですが、これにはM83M101さらにM33の姿を連想させられます。

b0167343_15484196.jpg
色は全然違いますが、この群れた花の様を見た瞬間にスバル星団を想いました。こちらも名前がわかりません・・・

どうか、天候が安定して本物の星雲・星団を堪能出来るようにと祈りつつ、猛暑の下界に戻ってきました。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-09-01 16:02 | 月・星のある風景

秋近し・・・

記録的な猛暑だが、暦の上で立秋を過ぎると夜空はもう秋。

夏の大三角が高原の木々の上に少しずつ高度を下げ始めると、東の空には昴が昇って来ていた。

b0167343_15145899.jpg
2013年8月11日 1:29-1:34 八ヶ岳野辺山高原
Canon S95 ISO 3200 15sec固定撮影(オートダーク減算) x 9コマ
星に合わせてコンポジット処理+星マスクによる強調処理+簡易フラット補正+HDR処理
前景の樹影は、前景に合わせて5コマをコンポジットした画面をハメコミ合成


きっと9月になれば天候が安定するだろう・・・

きっと9月になれば空の透明度がグンっと高まるだろう・・・

引き締まった夜気に包まれ

星が降るような空の下で

さあて何を撮影しようか・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-08-24 00:55 | 月・星のある風景

とうとうやってしまった・・・

日中はとろけそうな暑さで、夜になると曇って昼間の熱気が盆地にこもってしまうような天気が続いている。そんな天候ではあるが、八ヶ岳周辺では長野県側は午前1時ごろまでなら晴れるかも・・・という予報に誘われて富士見高原に出掛けた。小淵沢までは雲っていたが、富士見高原に着いてみると南側を除けばそこそこの星空で、天頂から北東にかけて天の川も確認できた。

いつものようにNikon 8cm望遠鏡を組み上げて極軸合わせを済ませ、ガイド鏡のミニ・ボーグが本体のNikon 8cmと同一方向を向くように調整をした。そして、天頂方向の白鳥座にある赤い星雲に狙いを定め、ミニ・ボーグの視野の中心に適当なガイド星が入るように調整をして、さあコリメート撮影を開始というところまできて気が付いた。

なんと、カメラを持って来るのを忘れてしまっていた・・・。家を出る時点でカメラのバッテリーの充電が終わっていなかったので、まず機材を車に積込んで、最後にカメラのバッテリーをコンセントから外してポケットに入れたのに、肝心のカメラはテーブルの上に置いたままだったのだ。とうとう、やってしまった。

幸いと言おうか、この夜はペルセウス座流星群のピークだったので、敷物もないのに地面にふて寝して流星見物を始めた。一方で、流星見物に来る車がハイビームで絶えず出入りし、中には車のヘッドライトを点けっぱなしでキャンプ用のテントを組み上げる強者もいて、なかなか落ち着いて見物ができない。こんな様子だと、たとえ撮影できていても相当の忍耐を強いられたろうな・・・などとイソップ童話出てくる酸っぱいブドウのキツネみたいな心境になる。

そろそろ曇ってくるのかなあ、などと思って空を見ているのだが、意外と天頂方向は安定している。気温は20度程度だが、半袖で寒さを感ずることもなく、高原の夜は爽やかだ。痕を残すような火球が結構流れて、その度にオウッ!となる。鬱陶しい蒸し暑さの残る家で汗をかいて寝ているより、どれだけ快適なことか!!と気分を持ち上げてみるのだが、撮影しようにもできないというのは寂しいものだ。晴れていたら薄明まで撮影するつもりで来たのだが、撮影できないのなら仕事に備えて帰ろうか・・・午前1時前に撤収して家路についた。

ということで、もちろん成果はなかったのだが、それでは余りに寂しいので、先週末にお客さんを野辺山高原まで星見に案内した際に撮影した写真をアップしておく。

この晩も透明度は高くなかったのだが、それでも天の川を肉眼で十分に楽しむことができた。そして、カメラさえあれば15秒露光の固定撮影でだってソコソコ写るのだ。そう、カメラさえあれば・・・
b0167343_28368.jpg

2013年8月11日 1:40-1:47 八ヶ岳野辺山高原
Canon S95 ISO 3200 15sec固定撮影(オートダーク減算) x 11コマ
星に合わせてコンポジット処理+星マスクによる強調処理+HDR処理
前景の樹影は、前景に合わせて5コマをコンポジットした画面をハメコミ合成

[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-08-19 00:43 | 月・星のある風景

Mt Fuji and the Milky Way (2)

前回の横構図に引き続いて縦構図。こちらも、富士山頂から立ち上る銀河が、ちょうど噴煙かのように見えるような構図を狙っていたのだが、イメージしていたよりも撮影開始がひと呼吸遅れてしまった感じだ。

今度は露光時間を20秒にしてみたのだが、光害カブリで空全体が緑色を帯びて写るのは同じだった。
b0167343_17413387.jpg
2013年5月8日 2:48-56 山梨県富士山麓
Nikon 8cmにCanon PowerShot S95(F 2.0)を同架して手動ガイド撮影  
露光時間20秒( ISO 1250) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


天の川が空を分つように斜めに流れる構図は、おおむね狙い通りだったのだが、低空の透明度が落ちてしまったのが、いかにも残念だ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-05-24 00:31 | 月・星のある風景

Mt Fuji and the Milky Way

ゴールデン・ウイーク前半に、富士山の世界文化遺産への登録がICOMOSから勧告されたというニュースには、地元は大いに盛り上がった。富士山麓で生まれ育った自分にとっても心弾むニュースだった。

連休明けの5月7日の晩は、日中に気圧の谷が抜けたせいで夜には空の透明度がグンと上がった。仮眠をとって目を覚ますと既に日付が変わろうかという時刻になってしまった。外に出てみると、風は強いが透明度はバツグンだった。そこで、この夜は富士山と天の川の星景写真を写そうと心に決めて富士山麓に向かった。結果的に、前日のメシエ天体制覇に続く富士山麓への遠征になった。

育樹祭記念公園に着くと同好の志と思われる車が1台停まっていて撮影している様子だった。風はあるが、東の空に昇った天の川には濃淡があるのが分かる。挨拶に行くと、これまでも富士見高原で撮影中に何度か遊びに来てくれたアストロ犬モカくんの、主であるモカのパパさんだった。これまでにも挨拶を交わしたことはあったが、ゆっくりとお話しさせて頂いたのは初めてだった。M17を撮影中との機材を一通り見せていただいた。

天の川が少しずつ高度を上げてきて、おおむね狙い通りの構図になってきたので、Nikon 8cm本体をガイド鏡にして星景撮影を開始した。しかし、残念なことに季節風が弱まるのに伴って、低空にモヤが出て来てしまったようだ。天頂付近の空は悪くないのでその辺りの対象を狙えばいいのだが、この夜の狙いは世界分化遺産の勲章を受けた富士山と決めて来たのだから、そのまま撮影を続けた。

b0167343_1327365.jpg4月の新月期にも同じように撮影しているが、あの時はガイド鏡のトラブルで仕方なしに撮影をしたこともあって、よく考えずに富士山を真ん中に据えたために、滅多にないような好条件にもかかわらず構図のバランスが悪かった。この夜は、富士山を中心から少し外して構図をとることで裾野が長く見えるように意識した。星空も「さそり座」を右側に、天の川が富士山頂から左上に斜めに横切るように配して、ほぼ頭の中でイメージしていた通りの構図になった。しかし、低空の透明度が急激に低下してしまい、出来上がった写真は空全体が光害カブリで何とも冴えない緑色を帯びてしまっていた(写真は、10コマをコンポジット処理しただけのもの)。

それを、なんとかカブリ補正して、前景にあわせてコンポジットした画像を切り出して合成した画像がこちら。
b0167343_1335375.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年5月8日 2:21-31 山梨県富士山麓
Nikon 8cmにCanon PowerShot S95(F 2.0)を同架して手動ガイド撮影  
露光時間32秒( ISO 800) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


画素数の少ないコンデジでの撮影なので、少しでも滑らかな画像になるようにと露光時間を長めにしたが、その分だけ前景が流れたうえに風による梢の揺れも加わって木々の処理が難しく、やや不自然な感じの仕上がりになってしまった。

思えば中学生の頃までは市街地であっても富士北麓の空は暗くて、北天も、オリオン座も、天の川も、星がよく見えていた。今回の世界文化遺産への登録が契機になって、夜空の暗さも取り戻せたら嬉しいけれど・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-05-22 00:49 | 月・星のある風景

さそり座と富士 固定撮影篇

4月7日の日曜日の晩に、日付が変わってから富士山とさそり座の並ぶ様子を固定撮影でもコンデジに収めておいたので、画像処理してみた。
b0167343_004480.jpg

(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年4月8日 3:10-15 山梨県富士山麓
Canon PowerShot S90(F 2.2)で固定撮影  
露光時間15秒( ISO 3200) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて星に合わせてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


15秒ぐらいまでの露光時間なら、こうしてコンポジット処理してしまえば、固定撮影でもガイド撮影でも写りに遜色はないかも知れない。前景を合成する際に、手作業で木の枝を切り出すのに骨が折れたが、なかなか自然な感じに仕上がったので嬉しい。大満足の画像になった。やっぱり、富士山と並んだ天の川は絵になる。

こんな素晴らしい星空には、これからもなかなか巡り会えないだろうなあ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-21 00:15 | 月・星のある風景