カテゴリ:星雲( 181 )

M31アンドロメダ銀河 2013

7月初旬の空も夜半過ぎには東の空には秋の星座が昇ってくる。沈み行くアンタレスを見送り振り返ると、アンドロメダ銀河が肉眼でも確認出来た。去年は、最長で4分を越える露光にも試み、26コマで積算露光時間で68分、1コマ平均で2分越えという手動追尾の限界まで挑戦した。さて、今年はどうしたものか・・・

それなら、今年は追尾精度を追求してみよう。ということで、赤道儀のバランスはもちろん、手動追尾しやすいように望遠鏡と体の位置関係をいろいろと調整し、短めの露光時間で撮影を始めた。追尾ハンドルの手加減が飲み込めてくると、露光時間を段階的に延ばした。対象の高度が上がるにつれて赤道儀の動きもスムーズになって、最終的は80秒まで延ばした。

しかし朝の気配の訪れは早く、薄明開始時刻を過ぎても望遠鏡にしがみつき撮影を続けたが、目標とした1時間の積算露光には届かずにthe endとなった。

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2013年7月9日 1:41 - 3:06 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間20秒; ISO 2500) x 17コマ + (露光時間32秒; ISO 2000) x 8コマ+ (露光時間64秒; ISO 1600) x 8コマ+ (露光時間80秒; ISO 1250) x 18コマ 全51コマ積算露光時間 39分 
各露光条件でダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


仕上がりは、今年の方が断然イイ。実は、露光時間を短くしても良く写ると言う確信があった。それは、ゴールデン・ウイークが終わってM8干潟星雲を撮影して以来なんとなく感じていたことなのだが、このところ確信へと変わりつつあった。その理由は、天頂プリズムにあった。

長く使ってきたMEADEの天頂プリズムの接続が緩んできてしまったので、出張で上京した際に秋葉原の望遠鏡店に寄った。店員さんは、Kasaiの高反射率プリズムを勧めてくれた。しかし、値段が通常のプリズムの3倍する。果たして値段だけの価値があるものなのか半信半疑だったが、店員さんの「だまされたと思って・・・」という一押しを信じて購入したのだった。去年の秋のことだった。

しかし、装着してみると今までのピント位置とは結構ズレていて使い勝手が違う。そこで、とにかくメシエ天体の完走を済ませるまでは封印していたのだった。それが、M8の撮影から本格的に導入したところだった。M8でオオッっ!?と思い、M106でコレは本物かも!!と感じていたのだが、梅雨に入ってしまった。そして、この梅雨明けの撮影で、その効果を確信したという次第。

よ〜し、この夏はバンバン行くゾッ!!と気合いの入る結果となった梅雨明け早々の2晩だったのだが、懸念通りそれからはスッキリ晴れない暑いだけの夏を過ごすことになってしまった・・・

追伸
画像処理をやり直し周辺部を少しトリミングした。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-10-24 02:20 | 星雲

バブル星雲(NGC7635)とM52星団

バブル星雲ことNGC7635は、g-logさんのサイトで初めて見て以来いつか写してみたいと思っていた対象だった。台風一過の9月16日の晩は、月明かりが残るうちからLPS-V4フィルターを使って撮影するつもりでいたのだが・・・。

野辺山高原は、予報で湿度が一番低かったので選んで出掛けて来たのだが、台風の大雨でたっぷりと湿った大地に放射冷却現象が加わって急激に気温が低下した。しかも、途中の道中でいつもなら車の窓を開け放って走るところを、油断して窓を閉めたまま走ってしまったので、鏡筒の外気順応が出来ていなかった。Nikon 8cmを据え付けた場所のアスファルトは乾いていたのだが、目印のM52を導入できたと思ったら、鏡筒には雫が垂れるほどの激しい結露。

慌てて鏡筒には懐炉を取り付けたが、みるみるうちに接眼レンズや天頂プリズムまでが曇ってしまった。こんな激しい結露は経験したことがなかった。バッテリーに豆ドライヤーを取り付けて、温風を吹き付けることで、なんとか一旦は解消されたが、すでに時刻は午前2時を過ぎて月は沈もうとしている。結局フィルターなしでコリメート撮影を始めた。

ところが瞬く間に結露してきて、度々撮影を中断しては豆ドライヤーで温風を吹き付けなければならない。撮影を再開して数コマ撮影するうちに、またコンデジのバックモニター画像のコントラストが低下してきてレンズが曇ったことが知れる。しかも、極軸合わせが不良だったようで、たかだか30秒露光でもガイド星が十字線の上をゆっくり移動していくのがわかった。これでは、1分越えの露光は無理だ。

粘り強く撮影を続けたが、とうとうバッテリーが枯渇して豆ドライヤーが止まってしまった。薄明までは少し時間があったが仕方がない。

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2013年9月17日 2:33 - 3:45 八ヶ岳山麓野辺山高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200) x 19コマ + (露光時間40秒; ISO 3200) x 7コマ+ (露光時間50秒; ISO 3200-2500) x 15コマ 全41コマ積算露光時間 27分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


ピント合わせは悪くないハズなのだが、結露の影響に手動ガイド不良が重なり、しかもISOの高い短時間露光なので個々の画質が粗くコンポジットしても解消されなかった。そのため相当に眠たい仕上がりになってしまった。それでも、赤く広がる星雲の中心部に白っぽいシャボン玉のよう輪郭をなんとか辿ることが出来る。倍率的には、M52星団とバブル星雲がバランス良く収まる構図なので、条件の良い晩にぜひ再挑戦したい。

この夜の気温の低下は急激で、薄明前には冬用の上着まで身につけても寒さを感ずるほどだった。機材を撤収して車のエンジンをかけて、フロントガラスの結露をワイパーで取り除けようとしたら、結露が凍り付いていた。

PS1
ちょうどAPODに同じような構図の画像がアップされていた。

PS2
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あろうことか、貴重な1コマの中央を堂々と航空機が通過していた。
人工衛星の航跡なら比較暗合成でどうにかなるが
ここまでハデだと、コンポジットには入れられない。

時刻は午前3時47分。
どこからどこに行くのだろうか・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-10-20 00:11 | 星雲

M42オリオン星雲 2013

9月11日の晩は25時過ぎに一気に空が晴れて、星空が広がった。機材をセッティングしながら、まずは固定撮影で星空をコンデジにおさめた。
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2013年9月12日 1:18 - 1:23 富士山北麓 育樹記念公園
Canon PowerShot S95 固定撮影
No filter (露光時間15秒; ISO 1600) x 10コマ  
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて星に合わせてコンポジット+フラット補正+HDR処理+前景をはめ込み合成


この直後に西から雲が広がって、それからは星空が雲間から見えたり見えなかったりの繰り返しだった。ようやく、午前2時過ぎから雲が少なくなってきたので、他に撮影したい対象がたくさんあったのだが、オリオン星雲に望遠鏡を向け撮影を始めた。

その後も時々雲に覆い隠されたりしたが、30分程で安定した空になった。そこから薄明開始までの間、神経を指先に集中させ手動ガイドによる撮影を繰り返した。明るくて色彩豊かな対象なので、コンデジのバックモニターに現れる画像を見る度に、幸せな気持ちになる。

ただ、気流も荒れていないし、ピント合わせも十分で追尾の精度も悪くないハズなのに、星がやや肥大して写る。撮影中には原因がよくわからなっかたのだが、撤収する時に三脚の固定ネジが締めてなかったことに気がついた。

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2013年9月12日 2:46 - 4:20 富士山北麓 育樹記念公園
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200-800) x 26コマ + (露光時間40秒; ISO 3200-2500) x 12コマ+ (露光時間50秒; ISO 3200) x 4コマ+ (露光時間64秒; ISO 3200-800) x 14コマ 全56コマ積算露光時間 40分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


明け方までの残り時間が少なかったのと、極軸合わせがやや不良だったため、比較的短い露光時間の撮影とせざるを得ず、その分だけISOを高く設定することになった。そこで、強調処理やフラット補正、HDR処理は全て軽く行うにとどめておいた。昨年の撮影は、年末年始に覚えたてのHDR処理を効かせてコテコテにしたのだが、この位の方が自然な感じかな。

この1枚で9月も何とか足跡を残す事ができた。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-09-24 00:59 | 星雲

M16わし星雲 2013

梅雨明け宣言の出た七夕の夜に引き続き、翌晩は八ヶ岳山麓に出掛けた。例によって現地に着いたのは日付も変わろうかという時間。いて座の辺りの銀河は既に南中時刻を過ぎようとしており、ちょうど空を東西に分かつかのように天の川が見えているが、透明度は良くもなく悪くもなくといったところだろうか。

まずは、M16わし星雲にNikon 8cmを向けた。思ったより早く高度を下げる様に少々焦りを感じながら撮影の準備を整えた。とにかくコマ数を稼ごうと20秒露光からスタートした。露光時間を段階的に延ばしながら、最終的には64秒露光で再びコマ数を稼いだ。

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2013年7月9日 0:00 - 1:09 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間20秒; ISO 3200) x 16コマ + (露光時間32秒; ISO 2500) x 10コマ+ (露光時間40秒; ISO 2500) x 8コマ+ (露光時間64秒; ISO 1600-1250) x 16コマ 全50コマ積算露光時間 33分 
各露光条件でダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


久しぶりだった前日の撮影よりは少し落ち着いていて、ピント合わせや追尾は比較的うまくいったようだ。それでも、この方向は手動追尾の手加減が難しく、どうしても追尾エラーが出てしまう。昨年の画像よりは随分とよく写ったが、ぜひあぶり出したいと思っている「創造の柱」はもう一息の様子。また来年に頑張ろう。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-09-09 00:39 | 星雲

らせん星雲 2013

梅雨明け宣言の出された七夕の晩に、M20の撮影の合間にふと見ると、フォーマルハウトが富士山の横から姿を現した。もしやと思い双眼鏡で眺めてみると、期待通りNGC7293らせん星雲の存在が確認できた。雲の襲来を心配しながらM20を撮影していたが、どうやら手ぶらで帰ることは回避できたので、少々気が早いが透明度の高さに乗じて淡い対象に挑むことにした。

ただ雲の襲来の懸念は消えないので、高度は低いが暗い空に期待して、まずはISOをmaxの3200にして20秒露光でコリメート撮影してコマ数を稼いだ。続いて32秒露光、そして40秒露光、ついには64秒露光まで延ばしたところで一陣の風とともに低空にうす雲がやってきた。

ここまでかと思いつつも、雲越しにうっすらとガイド星が見えているので、撮影はしないまでもしばらく追尾を続けていくと、あら不思議。再び星空が戻り始めた。しかし、そこでトラブル発生。うっかりガイド鏡に頭をぶつけて鏡筒が動いてしまい、ガイド星を見失ってしまった。

幸いNikon 8cm本体の方は動かなかったので、ガイド鏡の微動マウントを調整して、なんとかリカバリーすることができたのだが、貴重な晴れ間の時間を随分とロスしてしまった。ようやく64秒露光で撮影を再開したものの、夏至からまだ2週間なので夜明けは早い。対象が南中を迎えかようかというタイミングで、薄明を迎えてしまった。

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2013年7月8日 0:56 - 2:49 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間20秒; ISO 3200) x 19コマ + (露光時間32秒; ISO 2500) x 11コマ+ (露光時間40秒; ISO 2000) x 12コマ+ (露光時間64秒; ISO 1600) x 18コマ 全60コマ積算露光時間 39分 
各露光条件でダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


どうにかこうにか持ち上げた昨年の画像に比べると随分と「らせん星雲」らしくなった。外周の淡い部分まで出るようになると眼のような姿になるのだが、そのためには透明度の良い条件で長い露光のコマをもっと増やす必要がある。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-09-04 22:59 | 星雲

M20三裂星雲 2013

例年にない早さで梅雨明け宣言が出された夜に、富士山麓に出掛けた。最初に向かった育樹記念公園は完全に雲の中、しかも七夕ということで一般の人が次々と訪れる。機材も出さずにとって返すと朝霧高原に向かった。着いてみると南から西の空は良く晴れていて、天の川が良く見えている。新暦の七夕に天の川が見られるなんて、そんな事が今までにあったろうか・・・

夏の星雲が手招きしているのに、肝心の北極星が雲に覆われている。双眼鏡で天の川に沿って夏の星雲/星団を流すように眺めながら、北極星が現れるのを待った。ようやく現れた北極星で極軸合わせを済ませると、大急ぎでM20をNikon 8cmに導いた。既にさそり座のS字は沈みかけている。心の片隅に雲が来襲するのでは、という懸念もあった。

久しぶりの撮影なので、なんだかあたふたしてしまう。この方向は、どうも赤道儀のバランスが良くないようで、手動追尾の精度も良くない。それでも、爽やかな高原の夜風に吹かれながら撮影するのは気分が良い。実生活の全てを忘れて、微動ハンドルを握りしめガイド星をただただ追いかける。心がリセットされていくのが実感される。

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2013年7月7日 23:08 - 24:27 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間20秒; ISO 3200) x 13コマ + (露光時間32秒; ISO 2500) x 12コマ+ (露光時間40秒; ISO 2000) x 7コマ+ (露光時間50秒; ISO 2000) x 8コマ+ (露光時間64秒; ISO 1600) x 4コマ+ (露光時間80秒; ISO 1250) x 2コマ 全46コマ積算露光時間 29分 
各露光条件でダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


追尾エラーで星が流れて写っていたので、仕方なく星像が円形に近付くようにとコンポジットの際に少し赤経軸側にズラせて合成した。そうでなくても、久しぶりの撮影でピントの追い込みが不十分だったのに・・・また、天の川の微光星が背景にたくさん写っているので、簡易フラット画像を作るのが難しく、フラット補正で星雲の淡い部分が削られてしまった・・・星雲も本来ならもう少し上に置いた構図にしたかったのだが・・・それでも晴れて撮影できたことで満足だ。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-08-29 23:15 | 星雲

M106銀河 2013

随分と前に撮影した画像が残っていた。

レモン彗星を撮影に出掛けた夜、この夜は透明度があまり良くなかったのだが、気流は安定していた。メシエ天体の完走を果たして、以前に手持ち撮影しただけの銀河がいくつもあり、そのうち是非とも撮影したいと思っていたのがM106だった。

実は前の晩に、八ヶ岳山麓の原村で望遠鏡を向けたのがM106だった。その時の透明度は良好で、眼視でもM106の姿が良く見えていた。撮影の準備が全て整いガイド撮影をはじめようとガイド鏡を覗いたらガイド星が見えない。唖然として思わず空を見上げたら空を雲が覆っていた。一瞬のことで呆然とし、近くにいた同好の志に「急に曇りましたね!」って声を掛けたところ、それが「やまねももんが」さんだった

前の晩の眼視で良く見えていたのに比べて、この夜は眼視では何とか銀河が確認できる程度の条件だった。それでもと撮影してみると意外と良く写る。しかし、コマ数を重ねる高度を下げるに従い透明度が低いため西側の諏訪方面の街灯りの影響を受けるようになってしまった。

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2013年5月13日 23:57 - 25:08 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 1600-640) x 20コマ + (露光時間80秒; ISO 1000-640) x 8コマ 全28コマ積算露光時間 32分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


銀河の外周部分が青味を帯びて薄らと確認できる。小さな姿ではあるが非常に美しい銀河だ。「たら・れば」を言ったってどうなる訳でもないのだが、もし前の晩のような良好な条件で撮影できたら、どこまで写ったのだろうか・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-08-26 22:40 | 星雲

ペリカン星雲 2013

6月はじめにパンスターズ彗星を撮影した晩に、北アメリカ星雲のコリメート撮影にも挑戦してみた。

この夜は、湿度が高く空の透明度もやや低め。鏡筒がビッショリと結露するような条件だった。星雲の位置などを確認してこなかったので、適当にNikon 8cmをデネブの北側に向けて試し撮りをしているうちに、どうやら北アメリカ星雲の最も濃い部分と思われる領域が写るようになった。

構図を定めて本格的に撮影していると、少し様子がおかしい。よく見るとお隣のペリカン星雲の頭の部分であることがわかった。そして、ペリカンの頭が中心をハズれた構図になってしまっている。しかし、この夜は月が午前1時半頃には昇ってくるので、構図を設定しなおす時間的余裕はなく、そのまま撮影を続けることにした。

ところが、ちょうど月の出の頃に望遠鏡の結露をタオルで拭き取っている最中に、ガイド鏡のミニ・ボーグが少しズレて、ガイド星をロストしてしまった。約30分程かけて、回復させた頃には月明かりが目立つようになってしまい、LPS-V4フィルターを装着して撮影を続けた。

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2013年6月 1:04 - 3:06 八ヶ岳山麓清里高原美しの森
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200-2500) x 29コマ + (露光時間50秒; ISO 2000) x 4コマ+ LPS-V4 filter (露光時間40秒; ISO 3200) x 1コマ+ (露光時間50秒; ISO 3200) x 3コマ+ (露光時間64秒; ISO 200-2500) x 10コマ 全47コマ積算露光時間 37分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


空の条件が悪かったにもかかわらず結構良く写っていてビックリだ。こんな時に限って、ピント合わせが上手く決まって追尾も良好とは・・・ちょっともったいない感じがする。まあ減るものではないので、今後もこのレベルのピント合わせを目指したいと思う。

撮影を終えた午前3時過ぎには、月も低空のモヤから上に出ていたので、久しぶりに撮影してみた。
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いかにも梅雨の合間って感じの眠たい写りになった。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-08-02 01:18 | 星雲

M27亜鈴状星雲 2013

お天気がスッキリしない。週末に東京から八ヶ岳にキャンプに来る子ども達に観望会を頼まれていたのだが、去年と同様に星が見えずに室内でスライド上映会になってしまった。

まだアップしていない画像は相当枚数あるのだが、こうも天気が悪いとどうも記事の更新にも熱が入らない。そんなこんなで、随分と前に画像だけ仮登録しておいたM27が、記事を書き込む前に公開になってしまった・・・・。
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2013年5月14日 1:28 - 3:11 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200-2000) x 17コマ + (露光時間40秒; ISO 2000-1000) x 24コマ+ (露光時間50秒; ISO 1000-640) x 12コマ+ (露光時間64秒; ISO 800-640) x 10コマ 全53コマ積算露光時間 46分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


この夜は、透明度はあまり高くなかったのだが、M27は天頂付近にまで昇って街明かりの影響が少なかったので、ISOを高めに露光時間は短くしてコマ数を稼いだ。その結果、比較的シャープな像になったので、星雲部分をトリミングしてみた。星雲と重なる星々が、かなり良く写っている。
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8月の新月期には星空が戻ってくると嬉しいが、去年も安定した星空は8月後半になってからだった。今年の月齢の巡り合わせを考えると、9月の新月期までは期待できないかも・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-07-27 00:21 | 星雲

北アメリカ星雲 2013

梅雨明け早々の2晩だけ星空の下に立つ幸運に恵まれて以来、日中は暑いのに夜は曇るという天気が繰り返されていた。そこうするうちに7月の新月期は終わってしまった。

ところが、上弦の月も過ぎた7月11日の晩は久しぶりに気持ちよく晴れた。明け方には薄雲が出てくる予報に少し迷ったものの、機材を車に積み込んで八ヶ岳に向かった。あまり山に近づかない方が雲が出にくい予報だったので、市街地に近い市営グラウンド横の空き地に陣取った。

Nikon 8cmを組み上げて極軸合わせを終えたころ、月が沈んだ。盆地の街明かりの影響を避けて、ちょうど天頂にあった北メリカ星雲を対象に決めた。望遠鏡の下に潜り込んで地面に座り込み、おおよその方向に望遠鏡を向けた。思ったよりも風が強くて、鏡筒が時々煽られて振動するほどだ。

眼視では全く存在が確認できないので、試写を繰り返しながらメキシコ半島の付根辺りが中央に来るように微調整しながら少しずつ追い込んでいった。風は次第に弱まってきて、透明度も悪くはない。ようやくイメージした方向に望遠鏡が向き、さあ本格的な撮影をスタートさせようとしたところで、三脚を蹴飛ばしてしまった。

とりあえずロストしたガイド星だけ視野の中央に取り戻して確認してみると、かなりNIkon 8cmの方向がズレてしまっている。しかし時刻は既に午前2時を過ぎており、薄明開始まで1時間もない。もう一度、望遠鏡の方向を調整する時間は残されていない。仕方なく、そのまま撮影を始めた。

薄明が近づくにしたがって再び風が出て来たため、長い露光時間はあきらめてコマ数を稼ぐことにした。薄明時刻を迎えてもしばらく粘っていたが、風が強まりガイド星が視野の中で大きく揺れるようになって撮影を諦めた。テスト撮影が出来て良かったと割り切るには、あまりに貴重な星空だった。

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2013年7月12日 2:24 - 3:15 八ヶ岳山麓北杜市高根
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200) x 36コマ + (露光時間40秒; ISO 3200) x 11コマ 全47コマ積算露光時間 26分 
各露光条件でダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


この次に撮影する時には、北アメリカの部分は外してメキシコの辺りを視野の中心に置くことにしよう。露光時間も最低でも1分は欲しい。それに何よりも三脚を蹴飛ばさないように十分に気をつけなくては・・・

それにしても、この写真をパッと見て北アメリカ星雲だと分かる人がどれだけいるだろうか・・・

追記
星雲が視野一杯に広がるためフラット補正が決まらず控えめの増強処理でアップしたが、くっしーさんから指摘があったので、星が飽和しないように星マスクを効かせて、もう少し持ち上げてみた。
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確かに、少し北アメリカ星雲らしくなったような気がする・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-07-20 23:40 | 星雲