カテゴリ:星団( 122 )

M4球状星団 2015

晴れれば空の暗い場所まで車に機材を積んで出かけ、Nikon 8cmにお目当ての天体を導いて接眼レンズにコンデジを装着すると、ミニ・ボーグでガイド星を追いかけ手動追尾でコリメート撮影する。それは今年に入っても続けている。ただし、なかなか晴れないが・・・。

撮影しただけではカッコがつかないコンデジのコリメート撮影なので、コマ数を重ねることが基本になる。この撮影作業自体は意外と楽しい。これは負け惜しみではなくて、何度も書いているが水面に浮くウキがグイッと引き込まれるのを待つ釣りと同じようなものだろうと思う。ところが、その後の画像処理が滞ってしまっている。滞っているのに、晴れれば撮影してくるので、未処理の画像が溜まるばかり。

暑いばかりでちっとも晴れないこの夏。高原の涼しい夜風に和みながら手動追尾をすれば、風光明媚な渓流で釣り糸を垂れるように命の洗濯になるのだが、盆地の底の熱帯夜で浅い眠りのために気力も萎えてくる。それでも、汚れた机を片付ければ少しは作業意欲が湧いてくるように、滞った画像処理を少し片付ければ気力がよみがえるかも知れない。まずは、日の丸構図で画像処理のたやすい対象を選ぶことにした。

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2015年3月新月期 2:29 - 4:04 八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
no filter (露光時間40秒; ISO 3200-1000) x 40コマ + (露光時間64秒; ISO 3200-500) x 13コマ 全53コマ積算露光時間 40分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


この夜は別にお目当ての天体があったのだが、思うような撮影ができずに諦めてしまったところだった。薄明までの残り時間から逆算すると、淡い対象を狙うのは無理なので、このM4に狙いを定めたのだった。コマあたりの露光時間をのばすよりも、短い露光時間で追尾精度を高めることを優先した。

星団周辺部の広がりをあぶり出すには露光時間が不足しているが、2年前の撮影と比較すると圧倒的にシャープな像になった。こうしてやってみると画像処理だって楽しい。晴れない間に、少しずつ進めて行こう。でもやっぱり晴れて欲しいなあ・・・。
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by Nikon8cmtelescope | 2015-08-14 22:57 | 星団

M6星団

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2014年5月新月期 0:21 - 1:36 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間32秒; ISO 3200-2000) x 12コマ
No filter (露光時間32秒; ISO 1250-800) x 12コマ  全24コマ積算露光時間 12分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク

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by Nikon8cmtelescope | 2014-12-16 17:44 | 星団

散開星団NGC7789

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2014年7月新月期 0:07 - 1:15 八ヶ岳山麓八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200-2500) x 27コマ + (露光時間40秒; ISO 2500-2000) x 8コマ + (露光時間850秒; ISO 1600) x 4コマ  全39コマ積算露光時間 23分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正

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by Nikon8cmtelescope | 2014-12-16 17:30 | 星団

M22球状星団 2014

夏前に撮影した球状星団シリーズの最後・・・

手持ち撮影の頃はよくNikon 8cmを向けた対象だったが、今の撮影方法になってからちゃんと撮影したことがなかった。というか、Nikon 8cmを向けると必ず曇るという曰く付きの対象だ。

この夜は網状星雲を狙っていたのだが、雲に度々覆われて諦めた。なぜか南天の低い空には雲が出なかったので、逆説的ではあったがNikon 8cmの前では雲を友とするM22を対象に選んだ。しかし、ジンクスとは恐ろしいものだ。準備が整い本格的な撮影を始めたとたんに雲が天頂から下りてきた・・・

ただ、もう時間的に他の対象に浮気する時間もなかったので、そのまま待つ事しばし。ついに雲が退散した。明るい対象なので、露光時間は延ばさずにコマ数を重ねることにした。そして目出たく雲に邪魔されずに薄明を迎えることができた。

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2014年5月新月期 1:51 - 3:20 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 2000-500) x 29コマ 全29コマ積算露光時間 19分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


合計の露光時間が19分だと、ダーク減算処理に同じ時間がかかるので、正味の撮影に要した時間は40分弱のところが、実際には1時間半をかけていたことになる。その間は、双眼鏡を片手に雲の合間の天体を散歩していたので、まあそんなに悪い時間を過ごしていた訳でもない。

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短い露光時間の割にはなんとかなった。天の川のど真ん中にあるので背景の星々が賑やかで星団との境目が判然としないが、かなり広い範囲まで星が広がっているようだ。

これで悪しきジンクスの1つが崩れたと喜んでみたが、たぶんこれでM22にNikon 8cmを向けることはしばらくないだろうから、それほどお目出度い話ではないことに気が付いた・・・このジンクスが他の対象に伝染しないようにと願うばかりだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-11-01 07:26 | 星団

ω星団 2014

4月の新月期にはω星団にNikon 8cmを向けた。富士山麓とは言え南天に低いω星団なので最初はLPS-P2フィルターを装着して撮影をはじめた。

ところが、望遠鏡の設置場所に配慮が足りなかった。ちょうど南中したタイミングで電柱に星団が隠れてしまった。ご丁寧に電柱には斜めにもう1本電柱が添えてあって、その影から抜けるまでに随分と時間を無駄にしてしまった。電柱から抜け出した後はフィルターを外してコマ数を重ねたが、ほどなく樹木に隠された。

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2014年4月新月期 0:04 - 1:38 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間32秒; ISO 2500-200) x 9コマ + (露光時間40秒; ISO 1600-1000) x 12コマ + (露光時間50秒; ISO 1000-500) x 8コマ + (露光時間64秒; ISO 500) x 4コマ No filter (露光時間40秒; ISO 2000-320) x 20コマ 全53コマ積算露光時間 37分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正+40秒露光20コマの恒星像を合成


フラット補正が出来るようになった分だけ昨年よりも見映えがしているが、本質的な写りには差がない感じだ。南天に低い対象は、気象条件はもちろんだが機材の設置場所も慎重に選ばないといけない!という教訓を忘れずに、来シーズンにまた挑戦しよう・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2014-10-20 00:06 | 星団

M13球状星団 2014

3月に撮影したM13をアップ!!

・・・大雪後の久しぶりの撮影から1週間。今度は慎重に極軸合わせを行い、Nikon 8cmをM13に向けた。3月も末になると春の王者アークトゥルスが天頂に輝き、そろそろ星空は夏の気配だ。

シャープな星像になるようにとISOは低めに設定し、露光時間を128秒から161秒まで延ばしてみた。露光時間を延ばすと追尾の精度が落ちるのは仕方がない。気が付くと、富士山の上に天の川が昇っていた

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2014年3月新月期 0:19 - 3:35 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 2000-500) x 33コマ + (露光時間101秒; ISO 1000-640) x 16コマ + (露光時間128秒; ISO 1000-640) x 5コマ + (露光時間161秒; ISO 640) x 2コマ  全56コマ積算露光時間 78分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正+101秒露光10コマの恒星像を合成


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昨年の撮影よりも、追尾精度も良くて周辺部の微光星の存在もかなりよく写った。ただ、ISOを低く設定したのを画像処理で持ち上げたので、仕上がりがカリカリの硬い感じになってしまった。もう少しISOを高くしたコマも混ぜて撮影しておくと良かったのかも知れない。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-09-23 16:44 | 星団

M3球状星団 2014

今年の夏は天候が不順で、8月は全くコリメート撮影ができなかった。思えば、2月には2回の大雪があり特に2回目の大雪は1メートルを超える記録的な積雪で、空の暗い場所へは1ヶ月以上も近づくことができなかった。

春分の日を過ぎ雪がようやく溶けて最初に撮影したのが、このM3球状星団だった。久しぶりの撮影で、極軸合わせに手間取り、ピント合わせもなかなか確信が持てずに、随分とまごついてしまった。
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2014年3月新月期 21:42 - 23:41 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 1600-320) x 27コマ + (露光時間101秒; ISO 1000-640) x 12コマ  全39コマ積算露光時間 49分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正+101秒露光12コマの恒星像を合成

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星団の周辺部まで写すには露光をもう少しかける必要があったが、残念ながら極軸合わせが不十分でこれ以上に露光時間を延ばせなかった。それでも昨年よりは鮮明な画像になった。

半年近くが過ぎたが、久しぶりの撮影は楽しく心弾んだことを覚えている。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-09-06 16:23 | 星団

M67星団 2013

もう1つ、昨年の12月に撮影した散開星団をアップする。

前回アップした二重星団は北西の空に傾いてからの撮影で、撮影地の傍らにあった自動販売機の照明の影響を避けるべくISOを低く設定したために、コントラストがキツイ仕上がりになってしまった。そこで、今度は東の空から高度を上げつつあったM67を対象に選んだ。

この方向の方が、赤道儀の動きがスムーズなので、露光時間も二重星団の時より50秒露光のコマの割合を増やした。この撮影地は周囲が林なので、八ヶ岳からの季節風の影響を比較的受けにくいのだが、冬型の気圧配置となった当夜は上空の気流が不安定で星々が瞬いて見えており、時折周囲の木々の梢がヒューヒューと鳴いていた。

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2013年12月新月期 0:05 - 1:09 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1600) x 5コマ + (露光時間50秒; ISO 1600-640) x 19コマ  全24コマ積算露光時間 19分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


輝星は青白色かオレンジ色だが、微光星は黄色みを帯びているように見えて面白い。気流の影響で、星団を構成する星々はやや膨化して写っているのだが、前回の撮影に比べると随分とシャープになっている。それでも眼視の方がもっと美しいと感ずる。散開星団は、お手軽な撮影対象のような気がするが、気流の影響や追尾とピントの精度が星雲よりもシビアに出やすく、意外とキレイに写すのが難しい。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-06-14 01:18 | 星団

二重星団 2013

季節はどんどん進んでいるが、昨年に撮影した画像の積み残しをアップする。

今回は二重星団。撮ろう撮ろうと思っているうちに12月になってしまった。散開星団だから露光時間は短くても大丈夫なので楽勝!!と思ったのが大間違い。Nikon 8cmの赤道儀は、南中後の天体との相性があまり良くなくて、手動追尾で微動ハンドルがスムーズに動かずに意外と苦労させられた。

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2013年12月新月期 1:04 - 1:58 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 1250) x 16コマ + (露光時間40秒; ISO 1000-640) x 17コマ+ (露光時間50秒; ISO 640) x 3コマ   全36コマ積算露光時間 22分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


既に北西の空に随分と高度を下げてからの撮影で、この撮影地は北西側に清涼飲料水の自動販売機があって明るいために、ISOをかなり抑えざるを得なかった。そのためコントラストがキツく微光星があまり写っていない・・・前回の撮影からあまり進歩が感じられない・・・今シーズンは早めに撮影してみよう!!
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by Nikon8cmtelescope | 2014-06-11 00:52 | 星団

M35星団 2013

M1カニ星雲に続いて、昨年秋に撮影した画像をアップする。

M35は、Nikon 8cmの眼視ではなかなか見応えがあるのだが、コリメート撮影するとやや散漫な印象になる。そして同一視野内入ってくるNGC2158は、眼視では存在が何とか確認できるかどうかだが、こうして画像になると楚々としてM35よりある意味で強い印象を受ける。

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2013年11月新月期 2:13 - 3:15 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 2000-1250) x 17コマ + (露光時間40秒; ISO 2000-1000) x 16コマ+(露光時間64秒; ISO 1600-800) x 6コマ  全39コマ積算露光時間 26分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


今回はピント合わせや追尾精度が良かったため、以前に撮影した画像よりもはるかにシャープに写っている。露光時間も散開星団としては長めに設定したせいか、M35が周辺の星々に埋もれてかけて、その分だけ印象が弱くなっている。かえって黄色みを帯びた微光星で構成されたNGS2158が存在感を放っている。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-05-24 16:51 | 星団