おおいぬ座周辺の散開星団(その3)

M47から南に降りて行くと「とも座」のM93がある。比較的明るい数個の星に連なるように暗い星が集まっており、M41やM47に比べるとコンパクトな印象で、このサイズの望遠鏡で美しさが味わえる星団の1つだと思う。25mmの接眼レンズで、ISOを650に露出時間を1秒に設定して撮影した8コマをコンポジットした。暗い星が特有の並びで配列している様子は見てとれる。

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シリウスから「こいぬ座」のプロキオンの方向に結んだ線上にあるM50は、所属は「いっかくじゅう座」になる。上記の組み合わせでちゃんと写ったのが4コマだったこともあり、コンポジットしてみてもあまり星団という感じがしない。

どちらの星団も、新しいカメラでいずれ再挑戦したいと思う。

(撮影したメシエ天体 通算14/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-31 16:11 | 星団

おおいぬ座周辺の散開星団(その2)

次はシリウスから東側にあるM47。

b0167343_05354100.jpgただし「おおいぬ座」ではなく「とも座」になる。この星団もM41と同様に個々の星が明るく、双眼鏡でも容易に存在が確認できる。25mmの接眼レンズで、ISOは650で露出時間は1秒で撮影し、8コマをコンポジットした。

この組み合わせで全く写らなかったすぐ隣にあるM46と一緒に、40mm接眼レンズと新しいカメラの組み合わせで再挑戦してみたいと思う。

(撮影したメシエ天体 通算12/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-30 00:55 | 星団

おおいぬ座周辺の散開星団(その1)

昨年末から「おおいぬ座」周辺の散開星団を何度か撮影した。

b0167343_22374316.jpgまずはシリウスの南に見えるM41。街の灯りで空が明るくても双眼鏡で容易に確認できる星団だ。接眼レンズは25mm。以前のデジカメなのでISOは650、露出時間は1秒で撮影し、8コマをコンポジットした。

個々の星が比較的明るいので目視の感じは写真で再現されているが、この星団の美しさは、より低倍率でないと出せないと思う。いずれ40mmの接眼レンズで撮影してみたい。

(撮影したメシエ天体 通算11/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-28 22:39 | 星団

ISO 3200の威力

淡い天体を対象にした撮影でISO1600が威力を発揮したことから、コンパクト・デジカメを新しく購入しようと決めた。購入するにあたってポイントは3つ。(1)ISOは高い程よい。(2)1秒以上の露出時間が自由に選べること。(3)手持ち撮影が可能な軽さであること。

一般的にカメラの機能と重量は比例する。しかし手持ちで撮影する以上は、機能がいくら優れていても重いカメラは絶対に使えない。今使っているデジカメは、軽さの面では言う事がない。あとはISOが高くて数秒の露出が可能である事。

土曜日の東京出張の帰り道に新宿西口のカメラ店をハシゴして、CanonのS90という機種を見つけた。ISOはマニュアルで3200まで露出時間も15秒まで選択が可能で重量は200g以内と、店頭で実際に持ってみて購入を決意した。

2時間余りをかけて家に着くと、早速にNikon 8cm望遠鏡をオリオン星雲に向けて接眼レンズは40mmにすると撮影を始めた。ISOはもちろん3200に設定して露出は2.5秒。記念すべき最初の1コマ目がモニターに出ると息を飲んだ。ノイズは目立つものの今までの撮影とは比較にならない感度だ。

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そして12コマを選んでコンポジットしてみて、また腰を抜かした。ノイズが軽減されると見事な星雲の姿が浮き出してきたのだ。コンポジットとは言え、コンパクト・デジカメの手持ちコリメート撮影でここまで写るとは、去年の今頃は夢にも思わなかった。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-26 23:46 | 星雲

パノラマ合成写真(その2)

次に昨年の11月7日に撮影した月の写真のうち、月面北部中央部、そして南部をそれぞれ拡大撮影したものをHuginで合成してみた。

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上段が通常の撮影で、下段がパノラマ処理をした合成写真だが、比べると若干の歪みはあるものの繋ぎ目は全く分からない。重なった部分はコンポジット効果があるのだろう、ノイズが少なくソフトでありながら細かい地形まで美しく見えている。

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上の写真をクリックすると拡大されるが、当たり前だが合成写真なのでどこを見ても細かい地形まで写っている。

ただ、どこか後ろめたい気持ちになることも事実だ。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-24 16:10 |

パノラマ合成写真(その1)

風景写真で何枚かの写真を合成してパノラマ写真を作るフリー・ソフトが、コンポジットにも応用が可能だということで、Huginというソフトを試してみた。

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12月26日に撮影した月の写真を試しに2枚重ねて、重ねる前の写真を左側にパノラマ処理をした写真を右側に並べてみた。確かにノイズが減少してシャープな印象を受ける。

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全体的にはソフトな印象なのに、拡大してみると細かい地形はよりシャープになっていることがわかる。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-21 21:17 |

同一夜の火星と土星

1月10日の晩は、気流が比較的安定していて真冬としては惑星の観望に絶好な条件だった。

b0167343_0554574.jpgまずは火星に望遠鏡を向けた。直ぐに白い極冠が少し突出しているかのように見えるのがわかる。時間的に大シルチスと呼ばれる大きな黒っぽい地形は見えないが、極冠の反対側には帯状の暗い模様が見えていた。かなり明るいのでISOは200に設定して、露出は1/6〜1/10程度で手持ち撮影した。火星の自転による影響を避けるため、約20分間で撮影したコマの中から10コマを選んでコンポジットした。

しかし、重ね合わせの目印が火星本体の輪郭だけなので、コンポジットすることで模様はかえって薄れてしまう印象だ。目視の方が模様は良く見えていた。コンポジットだと、Stellariumのシミュレーションと比較することでおぼろげながら模様の存在がわかる程度になってしまった。

b0167343_0555513.jpg火星を撮影している間に、土星が高く昇ってきた。それでも火星に比べると高度は低いのだが、気流が安定しているので細い輪もよく見えている。火星よりも暗いためISOは1200に設定し、露出は1/6〜1/10程度で手持ち撮影した。土星は自転によって模様がほとんど変化しないので、1時間以上かけて撮影した多数のコマの中から30コマを選んでコンポジットした。

土星本体の縞模様ははっきりしないが、昨シーズンに撮影した時よりも鮮やかな写真になったのは、コンポジットのコマ数が多いのとホワイト・バランスをオートでなく太陽光に設定した影響だろうか。

気流が安定しているので夢中で眺め、手持ち撮影だと手袋ができないので氷点下の寒さで凍える指先を擦りながら撮影した。気が付くと新聞配達のバイクの音が聞こえてきた。一晩に火星と土星を楽しめた充実した夜だった。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-20 01:03 | 惑星

40mm接眼レンズの威力(その2)

星雲に続いて散開星団でも40mm接眼レンズを試してみた。望遠鏡を向けたのは「ぎょしゃ座」にあるM37だ。以前にM36とM38とともに撮影を試みたのだが、星団を構成する星々が暗いだけでなく、星団の周辺にも明るい星が少ないため、撮影もコンポジットもうまく行かなかった。美しい星団なので40mm接眼レンズの威力に期待して早速に望遠鏡を向けた。

b0167343_23613.jpg星団の星々は暗いため直視するとかえって見にくくなるが、サッと眺めると砂粒のような星々が集団を形成しているのがわかる。ISOを1600で露出時間を2.5秒に設定して、いつもの通り手持ち撮影した。

条件が良さそうな10コマを選びコンポジットしたが、星団を取り巻く周辺の星が偏って存在するため写野全体として重ね合わせるのが難しく、コンポジットしてもピンボケのような感じになってしまった。以前の25mm接眼レンズでの撮影では星団の存在すらはっきりしなかったのが、写野の中央にある事はわかるようになった。しかし目視での美しさは残念ながら再現できなかった。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-19 02:07 | 星団

40mm接眼レンズの威力(その1)

b0167343_23545822.jpg40mm接眼レンズでの次なる対象はM42オリオン大星雲だ。前回の撮影では25mmの接眼レンズのため、手ブレや日周運動の影響を考慮して露出時間を1.3秒として撮影したが、今回は倍率が低い分だけ露出時間を2.5秒に設定して手持ち撮影した。露出時間を延ばした効果は絶大で、コンポジットするまでもなく星雲が広範囲に写っていることがカメラのモニター上で確認できた。そこで、条件のよい10コマを選んでコンポジットしてみた。

前回の写真と比較すると、露出時間を延ばした分だけ星像が日周運動の影響で少し伸びてはいるが気になる程ではない。前回は1.3秒露出で16コマなので積算の露出は約20秒、今回は2.5秒露出で10コマなので積算で25秒ということで、積算の露出に大差はないものの、今回の写真の方が随分と良く写っている。

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今回は暗い星まで鮮明に写っていて、星雲もトラペジウム周囲のピンク色をした中心部分だけでなく、周辺部分の青白色のニュアンスまで捉えられている。更に、鳥の羽のように広がる星雲の後ろの方向に、炎のような赤いガスの吹き出しも写っている。また鳥の頭に相当するM43星雲の部分も、今回の写真では「つ」の字型をしている姿がより鮮明になっている。

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Stellariumと比較しても、前述の赤いガスの吹き出しや周辺の青白いガスなど星雲の全容が一応は写っていることがわかる。視野は期待したよりも狭かったが、40mm接眼レンズの威力が十分に感じられる写真になった。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-16 00:02 | 星雲

アンドロメダ銀河(その3)

それでは、今回の40mm接眼レンズでは視野がどの程度確保できているのか、Stellariumと比較してみた。すると、銀河の長径においては半分ぐらいの範囲しか視野に入っていないことがわかった。撮影やコンポジットで目印になった星々のほとんどは、本来なら銀河と重なって見える星だったという訳だ。望遠鏡で見ていた光芒は、大きな銀河のうち僅かな中心部分に過ぎないことになる。

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ということで、この条件ではアンドロメダ銀河の全容を捉えることは出来ないことになる。もっとも銀河の周辺部分は、手持ち撮影の露出時間では何コマもコンポジットしたところで写し込むことは不可能ではあるのだが。

注意して写真を見ると、アンドロメダ銀河と重なって存在するM32星雲が、中心に重なった星の輪郭をボンヤリとさせたような感じで写っていることがわかる。これを視野の中心に持って来て撮影しても面白いかも知れない。また、今回の写野では入っていないが、隣接するM110星雲も対象として興味深い。次の機会には撮影に挑戦してみたい。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-01-15 23:15 | 星雲