速報(バラ星雲)

好天続きだったので、ミニ・ボーグでこれまでコリメート撮影した対象を、もう一度じっくりと撮影し直してみようと思い、八ヶ岳山麓に出掛けた。1つ1つの対象に2時間から4時間近くの時間を費やして撮影をした。その画像は、これからおいおいコンポジット処理してアップしていくが、1つだけ新しい対象を撮影したので、先にコンポジット処理してみた。

10月28日の晩(というか10月29日の明け方近く)に夢中で撮影していると、東の空に黄道光が見えていることに気が付いた。時刻は午前4時をまわっていた。そこから撮影にラスト・スパートをかけると一応は目安としていたコマ数を撮影し終えたが、まだ空は十分に暗く撤収するには惜しい。そこで、バラ星雲が写るかどうか試してみることにした。

望遠鏡の眼視で確認できる対象ではないので、おおよその場所を見定めて望遠鏡をオリオン座の東側に向けると、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを付けてデジカメを装着した。ISOは3200で64秒露光に設定して手動ガイドで試し撮りしてみると、やや視野の中心からは外れているものの、沢山の微光星に埋もれそうになりながら赤い星雲がちゃんと写っていた。既に東の空がだんだんと白んできたので64秒露光はあきらめて、そのままの構図で30秒露光に設定してガイド撮影を続けた。デジカメのバック・モニターでも1コマごとに背景の空が青味を帯びてくるのが分かった。結局、全部で8コマ撮影したところで、赤い星雲は空の青さに埋もれてしまった。

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ということで、全部で9コマをコンポジット処理してみた。画像が粗くて本来の美しさは出ていないが、それでもバラ星雲の名前を彷彿とさせるような画像になった。これも次の機会に、じっくりと時間をかけて撮影してみようと思う。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-30 11:19 | ミニ・ボーグの世界

目指せ素肌美人!?

スッピンのままを人目にさらすのはちょっと恥ずかしいのだが、くっしーさんからリクエストがあったので、先日アップしたM33銀河の加工前のコンポジット画像をアップしてみる。
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この画像からPhotoshopを使って増感処理しているが、先日の画像では淡い部分まで出る一方で背景の空が暗くなるようにと相当の厚化粧が施してある。

ついでに先日のM42オリオン大星雲の加工前のコンポジット画像もアップする。
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元画像がこのくらいであれば、ほとんど手を加える必要はない。

スッピンで人前に出せるような画像、それが理想なんだけど・・・・。

目指せ素肌美人!?
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-23 00:49 | ミニ・ボーグの世界

30秒露光の効果(その1-M33銀河)

くっしーさんのお陰でコンデジでの長秒露光が可能になったのに、10月1日の晩は北極星が見えず極軸合わせが不十分だったので、残念ながら長秒露光を試すことができなかった。早く試してみたくてウズウズしていたところ、10月4日の晩は月が沈む夜半過ぎに北西から晴れてくるとのGPV予報を見て出掛けることにした。

夜なべ仕事を終えると車に機材を積んで家を出た。平日なので午前3時には撤収しようと心に決めていたので、曇りがちな空に本当に予報通りになるのだろうかと心配になる。ところが八ヶ岳山麓に近付くにつれて空の状況が良くなって来た。そうなると現金なもので車のハンドルを握りながら自然と鼻歌が出た。

現地到着は午前1時ちょっと前、車から降りてみると空の半分ほどが晴れていて秋の銀河を雲間に確認することができた。北極星を目安にして慎重に赤道儀を設置すると、望遠鏡を組み上げて準備を整えた。ところが期待に相反して、次第に雲が増えてきてしまい、とうとう星がほとんど見えなくなってしまった。しかし、北西方向を見ると雲間から星空がのぞいているので、GPV予報を心のよりどころにして回復を待つことにした。

間もなく予報通り北西から雲が次第に減ってきて、星空がのぞくようになったが、撮影できるほどの晴れにはならない。あせっても仕方がないと腹をくくり、地面に寝転がって夜空を見上げていた。ようやく北から天頂付近までが晴れ上がったのは午前3時少し前。間もなく帰ると決めていた時間だった。

慌ただしくM33銀河星雲に望遠鏡を向けた。ミニ・ボーグで直接に見ると中心部の光芒が眼視で確認出来た。コンデジを据えると、露光時間を30秒に設定して手動ガイド撮影をはじめた。カメラのバック・モニターで確認すると、孫悟空の筋斗雲のような可愛らしい光芒が写っているのがわかった。ISOを3200、2000、1600と段階的に設定して撮影したなかから、それぞれ13コマ、8コマ、7コマの合計28コマを選んでコンポジット処理した。M33銀河は、近くにあるM31アンドロメダ銀河とともに規模の大きな銀河の代表として並び称せられているが、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズの組み合わせのままの画角だと何とも可愛らしい。
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少しトリミングしてみたが、明るい中心部の周囲に淡く腕が広がっている様は、カニの甲羅と脚をイメージさせられる。
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露光時間を長くすれば、淡く広がる腕の様子がもう少しハッキリと写るかもしれないが、ミニ・ボーグで渦巻き銀河の詳細まで捉えるのはちょっと難しいそうだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-21 00:53 | ミニ・ボーグの世界

コンデジ天体写真愛好会の夜(その2-M42オリオン星雲)

アンドロメダ銀河は雲に隠れてしまったが、東南方向の空は概ね晴れていたので、次にオリオン星雲を撮影した。ミニ・ボーグで初めて撮影した時は、欲張って馬頭星雲も一緒に写るような構図にしたので、結果的にオリオン星雲は視野の端になってしまい、解像度がかなり悪くなってしまった。そこで、今回は小三ツ星が視野の中心になるような構図にした。

露光時間は15秒に固定すると、ISOを3200、2000、1000、500と順次落としながら撮影した。ISOを下げるにつれて写真は暗くなって淡い部分の写り具合は低下するが、画像の粗さがとれて解像度が増してくる。そのなかから、それぞれ13コマ、8コマ、17コマ、6コマの合計44コマを選んでコンポジット処理した。オリオン星雲本体のピンクと小三ツ星のブルーとのパステル調の色の対比が非常に美しい。
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さらに中心部分をトリミングして、やや抑え気味に画像処理してみた。以前にNikon 8cmの簡易手動ガイドで撮影した画像よりは細かい部分の解像度は劣るものの、星雲の淡い部分まで良く写っているし、周辺部の星像の乱れも目立たないので、画像としての完成度としては断然こちらが勝っているように思う。
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それにしても、オリオン星雲の美しさは完璧で溜め息が出る。毎度のことながら神の造り賜うた奇跡には、ただただ平伏すばかりだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-18 00:30 | ミニ・ボーグの世界

コンデジ天体写真愛好会の夜(その1-M31アンドロメダ銀河)

スターパーティーでのコンデジ天体写真愛好会の初会合の夜は、雲間から時折星が見える程度の残念なお天気だった。初めて会ったくっしーさんが、持参したパソコンで私のコンデジにCHDKというフリーソフトを快くダウンロードして下さった。メカ音痴の私はコンデジの設定を入れ替えるような大鉈は怖くて振るえなかったのだが、これはくっしーさんに感謝、感謝。天候の回復を待ちながらオーナーさんも交えて談笑し、私は23時ごろにスターパーティーを後にした。そして、前から気になっていた観望候補地の1つの入笠山に向かった。星空はあまり期待できそうもない天気なので下見のつもりだったが、くっしーさんのおかげで長秒露光が可能になったので、あわよくば撮影をという色気ももちろんあった。

国道からはずれ林道を登って終点まで行く間に、いったい何頭の鹿と出会ったろうか。林道のカーブを大きく曲がる度に、ヘッドライトの先に鹿の姿があった。たどり着いた山頂は霧の中で、車を止めて腰を据えて観望出来るような適当な広さの場所も見つからなかった。ということで、また林道の鹿をかき分けるようにして山を下った。ところが高度を下げるにつれて、雲間から明るい木星がチラチラと見えるようになり、下の駐車場まで来るとそこそこの星空が広がっていた。車を降りて望遠鏡を出し始めると、駐車場の周りにも鹿の群れがいたようで何度も威嚇するような鋭い鳴き声が谷間に響いた。しかし、それも望遠鏡が組み上がるころには静かになった。

ところが、北側に山が迫っていて北極星を確認することが出来ない。そこで、雲間から時々姿を見せるカシオペヤのW字を目印にして赤道儀の方向を決めた。その後も雲が広がったり、サブ望遠鏡が結露したりと、なかなか落ち着いて撮影する条件が整わなかったが、時間とともに次第に空が安定してきた。そこで、天頂近くに昇ったアンドロメダ銀河に望遠鏡を向けて、ミニ・ボーグにデジカメを付けると8cm屈折望遠鏡をガイド鏡にして撮影をはじめた。月明かりはないが、時々霧がサッーと広がって空の抜けが悪くなる。何より、極軸合わせが不十分なので、コマを重ねているとガイド星がズレてくる。これでは、期待していた長秒露光はできそうもない。

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ということで、露光時間は15秒にとどめ、ISOを3200で10コマの連続撮影を2コースとISOを1000で1コース撮影したところで、天頂付近まで雲が広がってきてしまい撮影を終了とした。そのうち、コンポジットに使用可能だったのは22コマ。コマ数が少なくて画像が粗いものの、前回の写真よりは月の影響がなかった分だけ淡い部分まで写っている。

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機材は整ったので、あとは条件の良い夜と巡り会うことを祈るばかりだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-14 00:05 | ミニ・ボーグの世界

ミニ・ボーグでお手軽撮影(その3-M45プレアデス星団)

9月23日の晩に、ミニ・ボーグで最後にコリメート撮影したのはM45プレアデス星団。あの星団を取り巻く青いガスの様子がどのくらいまで写るだろうか?

繊細なガス星雲の構造まで写るように、丸い望遠鏡の視野を四角くいっぱいまで切り取る感じで、デジカメのレンズに軽くズームをかけて拡大し撮影してみた。試しに追尾して画像を確認すると、この程度のズームなら、それほどガイドの精度を上げる必要はなかった。しかし薄明をむかえて東の空が少しずつ白み始めてきたようだ。

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15秒の露光時間で大急ぎで10コマ3コースを撮影したなから、21コマを選んでコンポジット処理してみた。全部のコマ数が少ないが、それでもお目当てのガス星雲はちゃんと写っている。コンポジットの枚数が少なく画像が粗い上に、追尾の精度が低いコマまでコンポジットしたために、刷毛で掃いたような構造までは残念ながら捉えられてはいない。しかし、月明かりと薄明の中でここまで写るとは、ちょっと驚きだった。

これも月のない条件でじっくりとコマ数を重ねてみたいが、この倍率なら手動追尾も苦にならないので、もう少し長い露光時間が欲しいところだ。しかし、コンデジの設定は15秒まで。無いものねだりしても・・・と思っていたのだが、これが「くっしーさん」の登場で叶うことになった。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-11 00:53 | ミニ・ボーグの世界

ミニ・ボーグでお手軽撮影(その2-アンドロメダ銀河)

ミニ・ボーグでのコリメート撮影は、倍率が低くてガイド精度に許容がありとても楽ちんなので、再び望遠鏡をアンドロメダ銀河に向けた。月が昇る前の撮影とは逆に8cm屈折をガイド鏡にして、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを差し込んでのコリメート撮影だ。15秒ガイドの間に、ガイド星が十字線のあっちとこっちを多少は往復しても、星はほぼ点像に写っている。10コマ撮影すれば8-9コマで追尾が許容範囲内におさまっている。

8cm本体での撮影の時とは異なり月が昇ってきているので、露光時間は15秒だがISOはおもに1250に設定して撮影した。セルフタイマー機能を使っての10コマ連続の撮影を5コース行って、その中から41コマを選んでコンポジット処理してみた。

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周辺部の星像が横方向に肥大してしまっているのは、レンズの収差と言うよりも、極軸合わせが不十分だったために、日周移動に伴って視野が若干回転したことが原因のようだ。

そこで、星雲が写っている中心部のみをトリミングしてみた。
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同じ夜に本体の8cm屈折望遠鏡で撮影した画像に比べるとシャープさに欠けるが、暗黒帯などもちゃんと写っているのがわかる。ガイド精度が低いためにトリミングすると星の肥大が目立ち、伴星雲のうちM32は星と区別がつきにくいが、8cm本体だと視野からハミ出してしまうM101の方は、ちゃんと銀河らしく写っている。

月明かりのない条件の良い夜に、じっくりと再挑戦してみたいと思う。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-09 00:25 | ミニ・ボーグの世界

ミニ・ボーグでお手軽撮影(その1-オリオン大星雲と馬頭星雲)

9月29日の晩、アンドロメダ銀河に続いてNGC253銀河に望遠鏡を向けて手動ガイド撮影をはじめたが、集中力が切れてしまったのか追尾エラーが頻発して、納得のいくコマが一向に増えてこない。そうこうしているうちにオリオン座が昇ってきたので、より楽な体勢で追尾が出来るだろうと思い、望遠鏡をオリオン大星雲に向けた。しかし、連休中ということもあってか、立て続けにヘッドライトを灯したまま入ってくる車がある。その度に撮影を中断していると、とうとう月が昇ってきてしまった。

そこで、ガイド用の十字線付き接眼レンズをガイド鏡から本体の8cm望遠鏡に差し替えた。そして、ガイド鏡だったミニ・ボーグ望遠鏡からはバローレンズを外して30mm接眼レンズを取り付けて、こちらでコリメート撮影することにした。ミニ・ボーグ望遠鏡は口径5cmで250mmの焦点距離なので、30mm接眼レンズを付けると倍率は8倍強。ちょうど双眼鏡で見たぐらいの感じだろうか。残念ながら、オリオン座の三ツ星とオリオン大星雲のある小三ツ星は、ギリギリで同一視野には収まらない。しかし、馬頭星雲とオリオン大星雲なら同一視野内に収まる見当なので、構図を決めてガイド撮影をはじめた。

この程度の倍率ならガイド星が十字線から多少は外れても星は点像に写るので、15秒露光でも楽なものだ。しかし、15秒露光だと月明かりの影響が出てしまうので、いつもはmaxの3,200に設定したままのコンデジのISOを、1,250にまで落としてみた。この方が画像の粗さも目立たなくなるはずだ。こうして撮影した50コマをコンポジット処理してみた。

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ややフォーカスが甘くて、シャープさには欠けるが、小三ツ星のところにはオリオン大星雲に加えてランニング・マン星雲の青い光芒も写っていて、ピンクとブルーの色の対比が美しい。そして三ツ星の傍らには、オレンジ色の火焔星雲と淡いながら赤い帯状のガスが写っており、馬頭星雲の切れ込みも確認できる。

月明かりがあってもここまで写るのなら、これはなかなか楽しめそうだ。何よりも追尾が楽なのが嬉しい。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-07 00:33 | ミニ・ボーグの世界

究極のお手軽撮影

9月28日の夜は、八ヶ岳山南麓の天体観察が楽しめるペンション「スターパーティー」へ出掛けた。たまたま翌日の仕事先がペンションの近くということを理由に強引に家族を説得し、単身でいそいそと向かった。21時前に着いた時は天の川がクッキリと見える星空だった。

着くと何をおいてもまずドームに鎮座する口径40.6cmのシュミットカセグレン望遠鏡を見せていただく。平日ということで他にお客さんはいないという、オーナーさんには大変に申し訳ないが私にとっては幸運な状況。次々に星雲・星団を望遠鏡に導入していただき、大口径の迫力を堪能する。と、ところが空には徐々に薄雲が広がり、ゆっくりと雲が厚みを増してきた。

そんな中、お手軽天体写真に使っている接眼レンズとデジカメを持参して来たところ、察しの良いオーナーさんから「試し撮りしてみませんか」と、何とも嬉しい提案をいただきM57リング星雲を導入して下さった。望遠鏡の焦点距離は実に4000mm余で、30mm接眼レンズとの組み合わせでの倍率は130倍強。しかし口径40cmの集光力は凄まじく、高倍率にもかかわらずリングがぱっくりと口をあけている様子が大きくクッキリと見える。しかもリングの内部にもガスが広がっていることも容易に見てとれた。早速にアダプターで愛用のコンデジ(キャノン S90)を取り付けて撮影してみた。

露光時間を15秒にしてセルフタイマーで10コマの連続撮影に設定すると、コマごとに15秒のノイズリダクション処理も入るので、トータルの撮影時間は5分間。もちろん自動追尾中であるから、シャッターを切れば両手は自由になる。この間はオーナーさんと暢気におしゃべりが出来た。これぞ究極のお手軽撮影だ。15秒露光では背景が露出オーバー気味ということで、次に露光時間を8秒に設定して10コマを撮影した。

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15秒露光と8秒露光で撮影した各10コマをコンポジット処理した画像がこれ。コンポジット以外の処理は加えていない。やはり薄雲の影響だろうか、背景が明るくなってしまっているのが残念だ。

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そして、最終的に両方の画像をコンポジットして多少の画像処理を加えたものが、こちらの画像。リングの中心部分の青いガスと星が1つハッキリと写っている。空の条件の良い夜なら、もっともっとシャープな像が得られるハズだ。

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そして同じくM27。

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撮影中に雲がさらに厚くなってきてしまったのでシャープさに欠けるものの、迫力は十分に感じられる。

コンデジのコリメート撮影に自動追尾の組み合わせこそは、これぞ究極のお手軽天体写真であることが実感できた夜だった。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-05 23:15 | 手持ち撮影にこだわる訳