フラット補正(もどき)に挑戦!!

手動追尾の露光時間が延びるにつれて、画像の周辺減光が目立つようになってきた対策の1つとして、光害カブリを減らそうとフィルターを購入したのだが、画像処理でも何とか補正できないもだろうか。今をときめくフラットエイドはMacを使っている関係で動かせないので、他の方法で対策を練らねばならない。通常は、フラットフレームなるものを撮影して補正することが行われているようだが、果たしてメカ音痴の自分にできるのだろうか?

そもそもフラットフレームの撮影は、天体の撮影に用いたままの条件で薄明の中で行うものらしいが、せっかちなために薄明が始まると1秒でも早く撤収することで頭が一杯になってしまい、どうも現実的ではない。そんななかで、Photoshop Elementsを応用してフラット補正する方法が、いくつかネット上に紹介されていて、それらを参考にして(というか理解できた部分を繋ぎ合わせて)自己流のフラット補正に挑戦してみた。

出来るだけ暗くて小さな天体を撮影してコンポジット処理した後の画像を、白黒の画像に変換した上で「ぼかし」処理を最高レベルの設定で施すと、基本的に背景の明るさを反映した画像が出来る。しかし1つの天体だけでは背景に偏りがあるので、全部で16の別々の天体の画像に対して同じ処理を施した上で、それらをコンポジット処理して16天体分を平均化した背景画像を作った。それが下の画像(分かりやすいように明度を上げてある)。
b0167343_0271169.jpg
これを簡易フラット画像として、以前に撮影したM8とM20の画像と重ねた上で「差の絶対値」という減算処理を20%の割合で施してみた。すると、元画像はこうだったのが・・・
b0167343_0303720.jpg
こうなった・・・
b0167343_031619.jpg
オオ、これはなかなかイケるではないか!!!

それならと、以前に撮影した網状星雲の元画像がこちらで・・・
b0167343_0324327.jpg
簡易フラット補正を施した画像がこちら・・・
b0167343_03376.jpg
ウンウン、これは使えるぞ!!

こちらはM31アンドロメダ銀河の元画像で・・・
b0167343_0352555.jpg
なんちゃってフラット補正すると、こうなった・・・
b0167343_035484.jpg
ただ周辺減光が目立たなくなっただけじゃあなくて、星雲を複雑に横切る暗黒帯のコントラストが改善して、細かい構造が浮き上がってきたように感じられる。

そうだそうだ、手動ガイドの限界を突き抜けて3分越えの露光にも挑戦したスバル星団もカブリが酷かったっけ・・・。その元画像がこちらで・・・
b0167343_0442723.jpg
お手軽フラット補正を施したら、こうなった・・・。
b0167343_040044.jpg
恐るべし、フラット補正。
・・・エェッ!そうは見えないですって?
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-30 00:55 | 手持ち撮影にこだわる訳

速報:月夜にLPS-V4フィルターでバラ星雲を撮る

コンデジのコリメート撮影をはじめた頃は、対象がもっぱら月と惑星さらには二重星だったので、月齢に関係なく週末に晴れていれば自宅で楽しむというスタイルだった。それが、コリメートでも星雲・星団が写るとわかり、さらにミニ・ボーグをガイド鏡に据えて手動ガイドで撮影するようになってからは、月のない夜に主に八ヶ岳山麓に出掛けて撮影するというパターンになった。そんな訳で、最近は新月前数日から上弦までが活動期となっている。しかし、月明かりのある晩だって素晴らしい透明度!!ということは多々経験する。そんな夜にも、星雲の撮影が出来たらなあというのは、ごく自然な願いだ。

さて、勢いで買ってしまったLPS-V4フィルターであるが、使ってみると恒星の明るさを相当にカットしてしまうことがわかった。そこで、ふと思いついた。太陽だって立派な恒星だし、月明かりは太陽の光を反射したもの・・・それならLPS-V4フィルターを使えば、月夜でも赤い星雲なら写るのではないだろうか・・・。

昨晩は、上弦を既に数日過ぎた明るい月夜だったが、季節風が止んで晴れ上がり空の透明度が良好だった。八ヶ岳山麓は相当に冷え込みそうだが、妄想をテストするにはうってつけの条件だ。ということで、機材を積込んでイザ富士見高原へ。現地に着いたのは日付が変わる頃で、気温は既に氷点下3度。しかし、まだ人工降雪機は稼働しておらず、広い駐車場は月明かりで寒々としている。もちろん、他に誰もいない。

機材をセットすると、Nikon 8cmをバラ星雲に向けた。1200mmの焦点距離に30mmの接眼レンズだと、視野いっぱいから少々ハミ出す対象だが、赤い星雲としてテストには最適な対象だと考えた。もちろん眼視で確認できる対象ではないが、中心部にNGC2244星団があるので、それを目印に導入も簡単だということも月夜の撮影には好都合だった。NGC2244を視野の中心に据えると、120秒露光で手動ガイドしてみたが、月明かりで背景は真っ青になる。それでも、星雲の一番濃い部分は、なんとかコンデジのバック・モニターでも確認で来た。

露光時間を2分でISOを400に設定し、あとはひたすら微動装置を握りしめての手動ガイド。時刻の経過とともに月は高度を下げてきて、月没間際になると真っ青だった画像の背景も少しずつ黒みを帯びてきているのが判った。しかし、月没直前でコンデジのバッテリーが尽きた。しかも、対象は既に南中時間を大きく過ぎていて、これ以上の撮影は鏡筒を反転させないとムリということで、全部で31コマを撮影して終了とした。

b0167343_1751268.png
こちらは最初の8コマをコンポジットし、カラーバランスは撮影したままで輝度を持ち上げた画像。真っ青な背景に、うっすらと星雲の存在が判る程度だ。

b0167343_17512784.png
こちらは、最後の8コマをコンポジットして同じように処理した画像。月が高度を下げ月明かりの影響が減ったため、背景の青味は軽減されて星雲が大部はっきりしてきている。

b0167343_17513330.jpg
そして、全31コマをコンポジットして色調を整え、強調処理を施した画像がこちら。やや不自然な感じは否めないものの、星雲の構造が結構良く写っている。ただ、星団を中心部に据えたために星雲が中心から外れてしまったのが残念だ。

眩しい程の月夜だったのに、淡いバラ星雲がここまで写るなら、もっと暗い月ならあまり気にせずに撮影できそうだ。少なくとも、月明かりのあるうちはLPS-V4フィルターで撮影しておき、月没後にフィルターなしかLPS-P2フィルターで撮影して、後で両者の画像をコンポジットすれば、こうした赤い星雲を対象とする限りは結構イケそうな手応えだ。

これからは、月夜だからと言っても安眠出来なくなりそう・・・・。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_1335638.jpg
(クリックすると大きくなります)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-25 17:58 | 手持ち撮影にこだわる訳

好条件を独り占めしたが・・・(馬頭星雲)

11月18日の日曜日の日中は風が非常に強かったが、その分だけ空の透明度が素晴らしく、空の色ってこんなに青かったんだと何度も見上げた程だった。そして、これが夜だったら・・・と思う一方で、この風だと望遠鏡が煽られて撮影どころではないな・・・なんて変に冷静に分析したりもしていた。それが夕方が近付くにつれて風が弱まり、そして少しずつ雲が出てきてしまった。

夕食後にうたた寝をして目を覚まし、ライブカメラで入笠山の夜空を確認してみると予報ほどは雲は出てないようだ。家の窓から見上げる空は雲に覆われているが、GPVの予報もマズマズの様子。ただし気温は低そうだ。富士見高原のスキー場の人工降雪機が稼働するかどうかは不明だが、真冬並みに着込んで出掛けて見る事にした。高速道路を走っていると、入笠山の山頂から下るスキー場は明るくて人工降雪機が稼働しているのがわかる。一方、八ヶ岳の美しの森にあるスキー場では稼働していないようだ。それなら、もし富士見高原でも動いていたら、清里方面へ行ってみようと考えた。

富士見高原に行ってみると、幸いにスキー場は真っ暗だった。しかも、風もなくて空の透明度が非常に高い。西の空に沈む白鳥座付近の銀河までくっきり見えるし、昇ってきたシリウスに向かって流れる冬の銀河はキラキラと微光星の存在が確認できるような気がするほどの見え具合だ。透明度ならベストの状態と言ってよい。こんな凄い星空を独り占めとは、非常にもったいない感じがする。

そうなると、機材のセッティングにも気合いが入る。いつも通り水準器と北極星を頼りに極軸合わせを終えると、Nikon 8cmを目的の天体に向けた。もちろん狙うは馬頭星雲だ。まずは、購入したばかりで評価も定まらないLPS-V4フィルターを装着した。V4フィルターだと、とにかくコントラストは良いので、先日のテスト撮影よりもISOは高めに設定してテスト撮影をしながら構図とピントを追い込んで行った。

ところが、極軸合わせがやや甘かったようだ。手動ガイドでの赤緯方向の追尾精度の限界と、赤経軸方向のズレが1分露光でトントンといった感じ。つまり、1分を超える露光を一所懸命に精度を上げてやったとしても、赤緯方向のエラーで星が伸びて写ってしまうことになる。しかし、透明度が高いお陰だろか、先日のテスト撮影に比べると同じ1分露光でも星雲の写りは数段良い感じだ。それに、こんな好条件の星空に背を向けて、極軸をもう一度合わせ直す気持ちにはなれない。よーし、それなら1分露光でコマ数を稼ぐことにしよう!!

ということで、ISOを2500から途中でmaxの3200まで上げながら、64秒露光で手動追尾によるコリメート撮影を繰り返した。もう、シャッターを切っては、ひたすら1分間は微動装置を握りしめてガイド星のアルニタクをミニ・ボーグで睨みつけて追いかけた。幸いに微動装置の動きは悪くなくて、気持ちを切らさずに撮影できる。そして59コマ撮影したところでコンデジのバッテリーが尽きた。

コンデジのバッテリーを交換した際に、30mm接眼レンズのフィルターを今度はLPS-P2に交換した。もう南中時刻を過ぎようとしていたが、望遠鏡を反転してしまうとコリメート撮影の光軸が微妙にズレて、後でコンポジット処理が出来なくなってしまうことは、この間のオリオン大星雲の撮影で経験済みだったので、そのままでコリメート撮影を再開した。

P2フィルターだと、赤い星雲の写り具合はV4フィルターの場合よりもコントラストが落ちてしまうが、明るく写る分だけISOを2000まで下げることが出来て、画質の粗さは向上する。南中を過ぎて徐々に動きが重くなる微動装置をなだめながら、こちらも53コマ撮影したところで、コンデジのバッテリーが尽きてしまった。ちょうど南の空から徐々に薄雲が広がってきて、オリオン座も時々隠されるようになったので、撮影を終了とした。時刻は午前3時半だった。

両方のフィルターで撮影した全部で112コマをコンポジットした。全て64秒露光なので、積算の露光時間はちょうど2時間という計算になった。コマ数は非常に多かったもののISOが高く設定されていたので、画質の粗さが相殺されきれなっかった感は否めない。コントラストが良いので、増感処理を強めにしてもカブリは目立たないのだが、画質の粗さの方が先に目立ってきてしまった。ということで、やや控えめに増感処理をして出来上がりとした。

b0167343_0573396.jpg
出来上がりの画像は今まででもちろん一番の写りなのだが、星雲の淡い部分や微細な部分は露光時間が短かかったために出ていない。この夜の好条件を生かすには、もっと1コマ1コマの露光時間を長くしたいところだった。V4フィルターで2分以上の露光をかけて馬頭星雲のヒダ構造を写し撮る一方で、P2フィルターかノーフィルターでも2分以上の露光をかけて青いNGC2023の広がりも十分に写したかったところだ。

まあ、こうして必ず課題が残るから、また行きたくなる。12月の新月期には富士見高原はもう使えなくなるので、南西方向の空の暗い場所を新しく開拓しなくちゃあ。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_23383.jpg
(クリックすると大きくなります)

追記その2
フラット補正をやり直して、星マスク処理も追加したのでアップする。
b0167343_1402457.jpg
(クリックするとちょっぴり大きくなります)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-21 01:10 | 星雲

LPS-P2フィルターとV4フィルター

露光時間が長くなるにしたがって、カブリの補正が課題として上がってきた。解決方法としては、画像処理の技術向上とフィルターの使用があるが、自分のシステムでは後者はムリなのだと思っていた。ところが、くっしーさんから接眼レンズの対物側にフィルターが装着できることを教えて頂いた。

11月15日は夜に仕事関係の会合が秋葉原であった。なんたる幸運。秋葉原に着くと、会合までの僅かな時間に閉店間際の望遠鏡店に駆け込んだ。店員さんに光害カットフィルターが欲しいと伝えたところ、ナロウバンドのネビュラフィルターの方を強く勧められてしまった。う〜〜ンどうしようか。迷ったところで決断する判断材料を持ち合わせていない・・・。詳しく話しを聞く時間もない・・・。エ〜イ、ままよ。両方のフィルターをカバンに入れると、会合の会場に滑り込んだ。

会合が終わって家に戻った時には日付が変わっていた。しかし、往復の列車で昏々と眠ってきたので、車に大急ぎで機材を詰め込んだ。良く晴れていて、家からも星がとってもよく見える。今シーズンでも屈指の透明度のようだ。問題は風。家の周囲でも音がするぐらいの風なので、ホームグラウンドの八ヶ岳山麓は季節風が強そうだ。そこで、富士山麓に向かうことにした。

現地に到着したのは午前2時少し前。期待通りの空で風もそれほど強くない。大急ぎで機材を組むと、Nikon 8cmにアルニタクを導入する。そう、フィルターのテストにうってつけの馬頭星雲が目標だ。まずは、公害カットフィルターのLPS-P2を装着して、ISOを1600に設定し64秒露光で撮影を始めた。すでに南中時刻を過ぎており、この方向なら赤道儀の動きは悪くない。微動装置を握りしめて、ひたすらガイド星を追いかけた。コンデジのバック・モニターで確認する限り、フィルターなしでの写り具合より若干コトラストが増した印象だった。64秒露光を25コマ撮影し、さらにISOを1000に設定して露光を120秒に延ばして9コマ撮影したところで、コンデジのバッテリーが尽きた。

そこでコンデジのバッテリーを交換し、今度はフィルターを店員さんが強く推したLPS-V4に付け替えて撮影を始めた。最初は、64秒露光でISOをLPS-P2と同じ1600に設定して撮影したのだが、完全に露光不足だった。そこで、ISOを2段階アップして2500として16コマ撮影したところで、残念ながら薄明が始まってしまった。出来れば露光時間を更に延ばして撮影した上で、フィルターなしの撮影もやりたかったのだが・・・。同好の志と思われる車を2台残して(実は、1台はくっしーさんだったと、ブログの記事を読んで判明した・・・)、大急ぎで撤収した。

b0167343_23585570.png
さて、LPS-P2とLPS-V4であるが、このデータを見ると、前者は水銀光の部分だけを選択的にカットしてあるのに対して、後者は500nmと650nmの比較的狭い部分を残して大部分の波長がカットしてある。

b0167343_2359858.png
この画像は、撮ったままの状態で16コマずつをコンポジットしたものだ。LPS-V4ではLPS-P2に比べてISOを2段階アップしてあるのに、画像がかなり暗く青味を強く帯びている。

b0167343_23592949.png
この画像は、色調を補正して背景の明るさが同じ位になるように調整したものだ。LPS-V4の方が背景が暗い分だけ、赤い星雲の光をかなり持ち上げることが出来ている。ただ、この画像だとわかりにくいが、LPS-V4の方がISOが高く設定されて画像処理でも強く持ち上げた分だけ画質が粗くなっている。それから、馬頭星雲に対峙する青白い散光星雲のNGC2023は、LPS-V4の方が写りが悪いようだ。結局、フィルターは不要な光をカットするのが主目的で、しかも欲しい波長にもロスがあるために、露光時間を延ばす必要があることを理解した。裏返せば、カブリが減って背景とのコントラストがつく分だけ、より長時間の露光が可能になるとも言える。

b0167343_074563.jpg
この画像は、2つのフィルターで撮影した画像を全てコンポジットしたもの。積算の露光時間はLPS-P2での撮影が約45分に対してLPS-V4での撮影が17分で、LPS-P2での撮影がメインになっている。それでも、ノーフィルターで撮影した前回の画像に比べると、コントラストが増した分だけ馬頭星雲が引き立っている。前回は、2分越えの露光のコマも多かった一方で空の透明度はかなり悪かったので、単純には比較できないが、今回の方がNGC2023の写りが悪いのは特にLPS-V4フィルターの影響なのだろうか。

LPS-V4は、赤い星雲を対象に露光時間をたっぷりかけたら、コントラストの効いた画像になりそうだが、失う波長も多い。せっかく両方のフィルターを手に入れたので、LPS-P2でも同じぐらいの露光をかけて写した上で、両者をコンポジットするのが自然な画像につながりそうだ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-18 00:11 | 手持ち撮影にこだわる訳

秋の銀河星雲(その2- NGC253)

結局、出張からはカゼをひいて帰ってきた。早く治して、この新月期も星空のもとに行きたいなア。

ということで、次の8月の新月期に撮影した秋の銀河シリーズは、南天のアンドロメダの別名を持つ(そうかなあ?と正直思うのだが・・・)NGC253だ。富士北麓から8月25日の晩に撮影した。以前の撮影はというと、ガイド鏡としてミニ・ボーグを搭載してすぐに6秒露光で撮影してあった。もう1年前のことだ。当時も、6秒露光ながらも追尾エラーが多くて苦しんだ憶えがある。

20秒露光(ISO 3200-2000)の 33コマから始まって、32秒露光(ISO 2000-1250)で23コマ、40秒露光(ISO 1000 -800)で19コマと、短時間露光を優先したのは、例によって赤道儀の動きが悪く追尾エラーの影響を防ぐためだった。そして、最後に64秒露光(ISO 500)を 14コマ追加している。全部で89コマだが、積算の露光時間は48分だった。

b0167343_1125175.jpg
追尾エラーを減らすために露光時間を短くしたが、やはり若干は星が流れて写っている。でもピントが良かったせいか、割と細かい構造が出ているように思う。ウ〜〜ン、ここまで写るのだったら、もっと露光時間をかけて、淡い部分や星雲の色合いを出したかったなあ。ただ、低空のために背景が結構明るいので、露光時間をかけても背景に埋もれてしまったかも知れない。

いずれにしても、再挑戦してみたくなる面白い対象だし、その価値は十分にあると思える写りだった。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_1451097.jpg
(クリックすると大きくなります)

追記2
さらに、似非星マスクを追加したのででアップする。
b0167343_2174572.jpg
(クリックすると大きくなります)

追記3
改良版なんちゃってフラット補正を追加することで、かなりの強調処理が出来るようになった。加えてHDR処理も施してアップする。
b0167343_055132.jpg
(クリックすると大きくなります)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-14 01:15 | 星雲

秋の銀河星雲(その1- M33)

新月期の週末なのだが、出張でホテル暮らし・・・。星を見に行かれない寂しさをブログの更新で紛らわすことにする。アップするのは、8月の新月期に撮影したM33銀河。この夜は、既にアップした二重星団を撮影した後にM33を撮影した。20秒露光(ISO 3200 )12コマから始まって、32秒露光(ISO 3200)13コマ、40秒露光(ISO 3200)12コマ、64秒露光(ISO 2000 )12コマとコマ数を稼ぎ、そこから101秒露光(ISO 1250-800) を12コマと、頑張って161秒露光(ISO 500 )を1コマだけ撮影した。全部で62コマで、積算の露光時間は54分だった。

b0167343_0163369.jpg
追尾がやや粗めで星が結構流れているし、淡い対象なので通常の撮影よりもISOを高めに設定したせいか星雲のキメがノッペリした感じになっている。それでも、銀河の中心に近い腕の様子はソコソコ捉えられている。前の撮影はどうだったかなあと思い振り返ってみたら、前にM33をNikon8cmでコリメート撮影したのは、なんと2年前のことだった。まだ、追尾なしで手持ち撮影していた頃だった。

ちょうど先にアップされたg-logさんのM33の画像と見比べさせていただくと、なかなか面白い。もちろん、写りの次元が月とスッポン以上に違うことは置いておいて、銀河内部の明るい2つの散光星雲がどうやら薄らと赤みを帯びているのが判るし、銀河の腕の先の方が一部千切れたように写っていることも判る。もっとも赤く見えるのは、g-logさんの画像を見て知っているからなのだが・・・。

この晩は、既にアップしたらせん星雲も撮影したのだった。きっと、みんな今頃は思い思いに撮影をしているのでは!なんて想像すると眠れなくなってしまうので、このM33を撮影した晩のことでも思い出しながらベッドに入ることにする。

それでは、お先にお休みなさい!!
みなさまの成果を拝見するのを楽しみにしております。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_2243297.jpg
(クリックすると大きくなります)

追記2 2013年1月
簡易フラット補正+星マスク処理+HDR処理を施してみた。
b0167343_7404728.jpg
(クリックすると少し大きくなります)
背景がシャープになって一見するとキレイなのだけど、銀河の外周の淡い部分が失われてしまった・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-11 00:21 | 星雲

またまたオリオン星雲

前回のオリオン星雲はほぼ会心に近い出来映えなのだが、僅かな追尾エラーではあるものの、他の部分で満足がゆくものであっただけに、かえって残念というか悔しい気持ちでいた。追尾エラーの原因は、赤道儀の微動装置の動きの渋さによるもので、どうもNikon 8cmの赤道儀は天の赤道に近い対象を南中する方向で追尾した時に、微動装置の動きがギクシャクする印象を受けていた。

それなら、南中後に撮影してみたらいいのでは!と考えて撮影の機会を狙っていたところ、10月25日の晩に夜半過ぎから晴れる予報だったので、富士見高原に出掛けた。この夜は月没が午前2時過ぎでオリオン座の南中時刻が午前2時半過ぎなので、薄明開始までに2時間の猶予がある。それだけあれば、何とかなるだろうと考えた。このところ出掛ければ必ず同好の志に遭遇したのだが、さすがにウイークデーのど真ん中で上弦を過ぎた月があるとなれば、他には誰もいなかった。

月没までに念入りに極軸合わせを行い、ピント合わせのために試し撮りをしてみたが、やはり赤道儀の動きが渋く、30秒以上の露光だと星を点像にするのは非常に難しい。そこで、南中するのを待って望遠鏡を反転させた。すると、微動装置の動きはいくらか改善された感じだった。80秒露光(ISO 1000)から始まって、40秒露光(ISO 1600-1000)、そしてISOを1000に固定して32秒、20秒、16秒、10秒、5秒と露光時間を短くしながら撮影を重ねた。その中から追尾エラーの少ない画像を60コマ選んでコンポジットしてみた。やはり露光時間の長いコマでは追尾エラーが多いため涙を飲んで捨てざるを得なかったコマが多く、結果的に短時間露光のコマが多くなったので積算の露光時間は28分にとどまった。その結果は・・・・

b0167343_158183.jpg

・・・・星は前回よりもいくらかは点像に近くなったが、ピントがやや甘かった。ピントは反転前に時間をかけて納得行くまで合わせたのだが、反転後は確認しなかった。後から考えてみれば、反転後はコンデジの向きが変わるのに伴いアダプターの僅かな遊びの向きも逆転するので、それでピントがズレたのだろう。実は、反転前に暴れる微動装置をなだめるようにして必死の思いで手動追尾した40秒露光が約20コマあった。これらのコマはピントもバッチリで追尾エラーが少なかったにもかかわらず、構図を一致させて撮影した反転後の画像とはレンズ収差の方向が逆転しており、試しに反転後の画像とコンポジットしてみると周辺部の星像が大きく乱れてしまい、使い物にならなかった。これも誤算だった。

ということで、次の新月期に再挑戦の予定と相成った次第・・・。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-08 02:02 | 星雲

くっしーさんと!!(馬頭星雲)

くっしーさんと富士見高原で一緒になったのは、10月14日の晩だった。23時頃に富士見高原に着くと1台先客があったので、「こんばんは!」と声だけかけて機材のセッティングをはじめた。しばらくすると、先客の同好の志がこちらに近付いてきた。なんとそれが、くっしーさんだった。

ひとしきり近況報告・情報交換をした上で、「さて今夜は何を撮影しようか」ということになった。折からオリオン座が東の空に高度を上げつつある。三ツ星の一番東側のアルニタクを望遠鏡に導き、Nikon 8cmでしばらく観察していると、眼視でも「燃える木」星雲や、NGC2023の存在が何となく確認できるようだ。そこで馬頭星雲を狙うことにして、露光時間を64秒から始めて手動ガイドの露光時間を段階的に伸ばしていった。

1時間もしただろうか、くっしーさんが「何だか空が白っぽく見える!!」と声をかけてきた。確かに着いた頃には冷たい風が吹いていたのがピタリと止んで、星の瞬きもほとんどない。そして、カシオペからシリウスの方向へと流れる冬の銀河は、白けてきた夜空に埋もれてしまいそうな感じだ。はっきりした雲が出る訳でもなければ、機材が結露する訳でもないので、比較的上空に水蒸気が増えてきたために、空の透明度が急激に低下してきたようだ。

そうかと言って、コンデジのバックモニターで見る限りは、馬頭星雲の写り具合が目に見えて悪化した印象もなかったので、そのまま撮影を続けた。徐々に伸ばした露光時間は100秒越えとなり、時々くっしーさんが近くに来てくれるのだが、おしゃべりしながら追尾できるような状況ではなくなっていた。ひたすらガイド星に選んだアルタニクに集中し、微動装置を握り続けた。その後は空の透明度がいくらか持ち直した印象もあり、午前4時ごろをもって撮影を終了した。休暇をとってあるというくっしーさんを残し、午前4時半ごろに帰路についた。

さて、そうやって撮影したのは全部で32コマ。64秒露光(ISO 640)が8コマ、80秒露光(ISO 640)が8コマ、101秒露光(ISO 500)が4コマ、161秒露光(ISO 400-500)が8コマ、256秒露光(ISO 250)が4コマで、積算の露光時間は65分。1コマ当たり2分という労作・・・のハズだったのだが、コンポジットして強調処理しようとすると画像のヌケが非常に悪く、淡い星雲を少し強調しただけで背景の空が白っぽく浮かび上がってしまう。ということで、強調処理は控えめにしてコントラストをつけて誤摩化したのが、こちらの画像。

b0167343_225441.jpg
ウ〜ン、淡い天体を狙うのには空の透明度が大切だということを再認識したのが収穫かなあ。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_210528.jpg
(クリックすると大きくなります)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-03 02:26 | 星雲

Nikon 8cm アーカイブス(5)

久しぶりの第五弾。
今回は、夏の星雲・星団シリーズ。5月から8月は天候に恵まれず、網状星雲を除きゴールデン・ウイーク前半に撮影したものだ。
こうして振り返ってみると、夏の球状星団は1つも撮影できなかった・・・。
b0167343_2154774.jpg

(以下をクリックすると、掲載された記事に飛びます)
M8干潟星雲
M11野鴨星団
M16鷲星雲
M17オメガ星雲
M20三裂星雲とM21星団
NGC6992-5網状星雲
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2012-11-03 02:20 | アーカイブス