メシエ天体制服へカウントダウン(M49)

M46星団やM101銀河に逃避しているうちに、しし座は天頂まで上った。そろそろ宿題に取りかからねば・・・。でも残した課題は導入からして難しいものばかり。真上を向いた望遠鏡の下に潜り込むようにして手導入を試みるが、思うようにいかない。星図を何度も見返しているうちに、残りは本丸ばかりだと思っていたのが、外堀とでも言うべきM49銀河がまだ残っていたことに気付いた。

M49なら近くにファインダーでも見える明るさの目印となる恒星がいくつかあって、しかも周囲に紛らわしい銀河もないので、それまで狙っていたM91やM88よりも随分と探しやすそうだ。実際に、ほどなくNikon 8cmの視野の中に導入することができた。ヤレヤレと背筋を伸ばすと、早速に手動ガイドによるコリメート撮影を始めた。典型的な楕円銀河ということで、露光時間は短めでコマ数を稼いでお茶を濁した。

b0167343_1784541.jpg
2013年2月新月期 3:41 - 4:53 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 2000) x 4コマ + (露光時間40秒; ISO 1000-1650) x 12コマ + (露光時間50秒; ISO 800) x 8コマ + (露光時間64秒; ISO 500-640) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 500) x 4コマ 全36コマ積算露光時間 32分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


予想通り単調な姿だが、同一視野にパッと見て銀河とわかる小さな光芒が少なくとも5つ確認できたのが救い・・・。

(撮影したメシエ天体 通算103/107個)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-30 01:02 | 星雲

M101回転花火銀河 2013

M46星団を撮影しているうちに月が沈んで空が暗さを増した。しかし、なんだか小さな銀河群を撮影する気分になれなかった。そこで、正月に写し初めとして撮影したものの、コンデジの絞り設定を失敗して思うように捉えられなかったM101に再挑戦してみることにした。

銀河星雲に対してはLPS-P2フィルターは逆効果との経験から、フィルターなしとして撮影を始めた。しかし、そのために光害の影響を最小限にしたいという潜在意識からISOをかなり低めに設定してしまった。露光時間も40秒からスタートしたため、80秒まで延ばしたところでコンデジのバッテリーが尽きてしまった。
b0167343_2149685.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 0:37 - 2:11 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1000) x 8コマ + (露光時間50秒; ISO 800) x 8コマ + (露光時間64秒; ISO 500-640) x 16コマ + (露光時間80秒; ISO 500) x 10コマ 全42コマ積算露光時間 42分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


そんなこんなで元画像が暗かったために、光害被りのフラット補正はうまくいったのだが、淡い星雲を背景から十分に浮かび上がらせることが出来なかった。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-28 23:32 | 星雲

M46星団 2013

メシエ天体も残り5つになって少し気力が湧いてきた。そこで、まだ上限の月が残る中を冬のホームグラウンドと化した盆地東部の山中に馳せ参じた。しかし気合いが空回り気味で、まだお目当ての「しし座」はようやく山の上に姿を見せたばかり。しかも月明かりが残っているので、たまには散開星団を撮影してみようと思い立った。そこで、これまでにNikon 8cmでは思うよう写せていなかったM46を選んだ。

周囲をぐるりと山に囲まれているので、M46も山のすぐ上に見えている。Nikon 8cmに導くと、眼視では繊細な輝きの星々が視野の中心に程よい密度で広がっていて、なかなか美しい。このところ、ちっぽけな光芒の銀河ばかり追いかけていたので、なおさら美しく感じられるのだろうか。ちなみに、星団のなかにある惑星状星雲の存在は確認できなかった。

40秒露光で撮影を始めたのだが、このところ撮影していた天頂付近にあった「おとめ座」や「かみのけ座」の銀河群とは赤道儀のバランスが異なるせいか、微動装置の手応えが異なってガイドエラーが頻発した。それでも、だんだんと慣れ手加減がわかってきて、64秒露光に延ばしても星が点像に近く捉えられるようになった。

b0167343_172158.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 22:58 - 24:12 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1000-320) x 29コマ + (露光時間64秒; ISO 320) x 4コマ 全33コマ積算露光時間 24分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


散開星団だし月明かりの影響もあったので、強調処理はほとんどせずに完成とした。それでも、小さなシャボン玉のような惑星状星雲の存在が確認できる。また、青ハロが出ている訳ではないのに、星団を構成する微光星が青みを帯びて写っており、清新な印象がなかなかよろしい。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-26 01:05 | 星団

メシエ天体制服へカウントダウン(M100/NGC4312)

M99の撮影を終えたのが、午前4時は過ぎ。それでもまだ薄明開始までは1時間ほどある。M99に続いて、すぐ近くにあるM100を割と簡単にNikon 8cmに導くことができた。M99よりは少し明るい感じだ。

薄明開始まで残り時間が限られているので、露光時間は短めでもコマ数を優先することにして、連続的に撮影をした。眼視では確認できなかったが、すぐ隣に細長いNGC4312銀河も写って、なかなか面白い。しかし、ほどなく薄明を迎えて撮影終了となった。
b0167343_11323100.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 4:24 - 5:19 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 2000) x 16コマ + (露光時間64秒; ISO 1000) x 12コマ 全28コマ積算露光時間 23分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


この領域にある銀河のなかでは、比較的みかけの大きなフェイス・オン銀河なのに、露光不足が祟って渦巻きの細かい構造までは写らなかった。

残り5天体ッ!!!!!

(撮影したメシエ天体 通算102/107個)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-23 00:10 | 星雲

さそり座と富士 固定撮影篇

4月7日の日曜日の晩に、日付が変わってから富士山とさそり座の並ぶ様子を固定撮影でもコンデジに収めておいたので、画像処理してみた。
b0167343_004480.jpg

(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年4月8日 3:10-15 山梨県富士山麓
Canon PowerShot S90(F 2.2)で固定撮影  
露光時間15秒( ISO 3200) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて星に合わせてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


15秒ぐらいまでの露光時間なら、こうしてコンポジット処理してしまえば、固定撮影でもガイド撮影でも写りに遜色はないかも知れない。前景を合成する際に、手作業で木の枝を切り出すのに骨が折れたが、なかなか自然な感じに仕上がったので嬉しい。大満足の画像になった。やっぱり、富士山と並んだ天の川は絵になる。

こんな素晴らしい星空には、これからもなかなか巡り会えないだろうなあ。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-21 00:15 | 月・星のある風景

メシエ天体制服へカウントダウン(M99)

M99は、しし座のデネボラから比較的近く、既に昨シーズンに撮影を済ませた紡錘形のM98と5等星を挟んで差し向かいにあるので、去年はM98と一緒に撮影しようとしたが視野の外だった。そんな訳で、比較的導入しやすいことから次の対象として選んだ。今回も針のような特徴的なM98を視野に入れるのは簡単で、そこからなんとかたどって導入に成功した。眼視では、渦巻き構造までは確認できなかった。

今回も40秒露光から始めたが50秒露光は経ずに64秒露光まで延ばし、最終的には128秒露光でも2コマを撮影した。
b0167343_13351868.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 2:39 - 4:11 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 2000) x 8コマ + (露光時間64秒; ISO 1000) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 800) x 12コマ + (露光時間101秒; ISO 640) x 2コマ + (露光時間128秒; ISO 500) x 2コマ 全32コマ積算露光時間 30分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


前回のM61よりも追尾が良好で、ザリガニの姿を想像させられるような腕が判別できる。銀河らしい色調も少し乗ったようだ。

(撮影したメシエ天体 通算101/107個)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-18 23:26 | 星雲

コリメート撮影によるパンスターズ彗星

明け方前の空に高度を上げてきたパンスターズ彗星をミニ・ボーグのコリメート撮影で写そうと、仮眠をとって夜半過ぎに富士見高原に出掛けた。

パンスターズ彗星は、午前3時ごろには八ヶ岳の上に姿を見せるハズだった。確かに双眼鏡では存在が早々と確認できたが、林の梢からなかなか彗星が離れない。結局、撮影開始は午前3時半を過ぎてしまった。
b0167343_033445.jpg
2013年4月16日 3:39-4:06 富士見高原スキー場
ミニ・ボーグ 5cm (f 250mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 1000-3200) x 36コマ 積算露光時間 19分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて、恒星に合わせて9コマずつコンポジットし処理した4画像を、さらに彗星に合わせてコンポジット処理


この夜は透明度が低くて、尾の淡い部分は背景に埋もれてしまったようだ。ただ、結果としては、倍率的にも双眼鏡で見た感じに近い写り方になった。

薄明開始時刻が迫っていて、ついつい露光時間を32秒に設定してしまったのだが、せめて1分からスタートして段階的に露光時間を落としていけば、もう少し淡い部分まで写し出せたかも知れない。

追記
この夜、空の透明度がかなり低かったことは、「やまねももんがさん」の記事の写真によく出ているが、この厳しい条件でも、「もやまねももんがさん」は彗星の淡い部分までしっかりと写されていた
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-17 00:51 | 彗星

富士見高原はスターパーティー

土曜日の晩に富士見高原に出掛けた。到着してみると、スキー場の駐車場には沢山の車が停まっていて、赤いライトが行き交う。車の台数の多さに、駐車場に入るのを一瞬たじろいだほどのにぎわい。車のライトをスモールだけにして、駐車場の一番奥に陣取った。

停車している車は10台前後で、全て同好の志だ。今までにも数台が停車していたことはあったが、ここまで多いのははじめてだった。途中で一般車が2台入ってこようとしたが、雰囲気に気圧されて入り口でスゴスゴと退散したのは可笑しかった。

撮影の対象を思い描いて来たのだが、ガイド鏡のトラブルが解決されていないのと、南の低空の条件が良くなかったのとで、思い通りに撮影できなかった。そこで気分転換も兼ねて、駐車場の入り口側から、この夜の賑わいを星空と一緒に撮影してみた。

b0167343_2144315.jpg
2013年4月14日 1:48-51 富士見高原スキー場
Canon PowerShot S90(F 2.2)で固定撮影  
露光時間10秒( ISO 2500) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いて星に合わせてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


手動ガイドという酔狂な撮影方法のために望遠鏡から離れられず、一緒に情報交換という訳にはいかないが、たくさんの仲間がいるというのは何とも楽しい気分だった。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-14 22:06 | 月・星のある風景

メシエ天体制服へカウントダウン(M61)

「しし座」の尻尾の2等星デネボラから「おとめ座」の3等星εにかけての領域には、メシエ天体としてリストアップされている銀河が沢山あって、未踏破の8つのメシエ天体はすべてこの領域になる。特にデネボラとε星を結ぶ線状には、狭い範囲で判別が困難な光芒が多数あって悩ましい。そこで、この領域の南の外れにあるM61を次ぎなる対象に選んだ。メシエ城落城のためには、まず外堀からという戦法だ。

近くにある5等星を目印に、それほど苦労せずにどうやら視野内に導入できた。淡い光芒が、面積を持って確認できる。そこで、40秒露光からはじめて、露光時間を段階的に延ばしながらコマ数を稼いでいった。80秒露光で2コマ撮影したところで、厳しい冷え込みのため比較的早くバッテリーが尽きてしまい撮影終了とした。
b0167343_15192233.jpg
(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 1:32 - 2:29 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 2000) x 8コマ + (露光時間50秒; ISO 1250-1600) x 8コマ + (露光時間64秒; ISO 800-1000) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 640) x 2コマ 全26コマ積算露光時間 23分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


ガイドがやや不良だったが、不規則な腕の構造が何となく見て取れる。これで、区切りの100天体。いよいよ内堀から本丸の攻略が待っている・・・。

(撮影したメシエ天体 通算100/107個)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-13 23:18 | 星雲

さそり座と富士


b0167343_205044.jpg

(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年4月8日 4:00-04 山梨県富士山麓
Nikon 8cmにCanon PowerShot S95(F 2.0)を同架して手動ガイド撮影  
露光時間10秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成+縦構図を横構図にトリミング

(前景の樹木などを再処理した画像に差し替えました)

春の嵐が駆け抜けた週末も、日曜日の夜になると天気が急速に回復に向かった。そこで、比較的風の弱い予報だった富士山麓に仮眠後に出かけた。到着したのは夜半過ぎだったので、同好の志の邪魔にならぬように手前に陣取った。

まずは残りのメシエ天体の征服をめざし、明け方には富士と天の川を撮影する予定だった。ところが、Nikon 8cmの赤道儀に据え付けられているカメラ雲台を固定するネジが、擦り切れてしまった。このところ、微動マウントを取り付ける際に、少しずつ固定される位置が変化していたので、ネジ山が摩耗しているのかなあと思いながら恐る恐る使っていたのが、とうとうユルユルになってしまったのだった。

さしあたり、中学生の頃に購入したカメラ三脚の雲台ならネジが効いて固定されたので、そちらを代用することにした。ところが、この雲台は動きの制限が大きい上に微調整もままならず、ガイド鏡であるミニ・ボーグに目的の星をうまく導くことができない。さんざんと調整を試みたが、イライラが募るばかり。空は、この時期としては奇跡的なほどの透明度で、風も弱まり絶好の条件なのが恨めしい程だ。

仕方なく、雲台にコンデジを直接に載せて、星景写真の撮影をすることにした。ところが、雲台が低く、Nikon 8cmはf 1200mmとえらく長いので、コンデジの画角に望遠鏡の先端が長く写り込んでしまう。もちろんズームを効かせれば、望遠鏡は視野から消えるが、富士と天の川を一緒におさめることが出来なくなる。どうしたものだろうか・・・

えいやっと、鏡筒の位置を大きく後ろにズラして赤道儀に固定し、赤道儀の前にはNIkon 8cmのフードのみで後ろに1mも鏡筒が伸びるという、とんでもないバランスにすると、ようやくカメラの画角から鏡筒が消えた。ところが、こうなると望遠鏡を覗きながらだと微動装置に手が届かない・・・

まあ、コンデジで直接に撮影するなら、それほど高い追尾精度はいらないということで、微動装置を数秒に1回の割合で少し動かして望遠鏡で確認するという変則手動ガイドをやって、ようやくこの画像を手にすることが出来た。東の空には細い月が昇り、薄明が始まってしまっていた。

擦り切れた固定ネジは特殊な形をした純正品で、おそらく代用品はないだろうと思う。さて、どうしたものかだろうか。これを克服しないと、メシエ天体の征服はおろか、Nikon 8cm本体を使ったコリメート撮影が事実上不可能になってしまう・・・
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2013-04-09 01:45 | 月・星のある風景