富士山と天の川 2014

天気が回復したので、平日ではあったが富士山と天の川を眺めたいと思って富士山麓に出かけた。途中の峠道までは晴れていたが、峠を抜けると霧の中だ。シマッタ!遠征先を八ヶ岳すべきだった!!と後悔したが、とにかく目的地まで向かった。着いてみると霧はなく、空の半分ほどを覆っていた雲も時間の経過とともに北側からどんどん晴れてきた。

昨年は、同じような雨上がりに素晴らしい透明度に巡り会えたので、今回もと期待したが、そこまでの透明度にはならなかった。それでも、午前3時を過ぎると富士の上に横たわる天の川が肉眼で確認できるようになった。今年はじめて見る天の川に「これからの新月期が、よい天候に恵まれますように!」と手を合わせる。

もう少し天の川の高度が上がってから撮影しようと待っていたが、だんだんと富士山から離れてしまう。そこで大急ぎで固定撮影を始めたが、この場所は構図的には富士山との位置関係がやや遠くなってしまうのが残念だ。

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2014年3月28日 3:54-57 山梨県富士山麓富士ヶ嶺
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間10秒( ISO 3200) x 8コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


昨年の場所に入るには、今年はもう少し雪解けを待たなければならない。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-03-30 00:30 | 月・星のある風景

M97 ふくろう星雲& M108銀河 2014

昨年12月に撮影したM97&M108。

やや極軸合わせの精度が低かったため、コマあたりの露光時間を控えめにしてコマ数を稼いだのだが、なんと全てのコマが1分以内の露光になった。星像が大きく写っているのは、露光時間の不足をISO値を高くしてカバーしたためで、この夜のシーイングはマズマズだった。
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2013年12月 2:18 - 4:26 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 3200-2500) x 22コマ + (露光時間40秒; ISO 3200-2000) x 30コマ+ (露光時間50秒; ISO 3200-1250) x 32コマ   全84コマ積算露光時間 58分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


シーイングは良かった証拠に、M97ふくろう星雲に重なった3つの微光星が確認できる。前シーズンの撮影では80秒露光だったが、星雲内部の星は中心部に1つ確認できただけだった。この解像度の違いは、手動追尾の精度の向上が大きいと思うが、ピント合わせやシーイングなどの要因も関係しているのだろう。昨夏に新調した天頂ミラーの効果もあるかも知れない。

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一方、M108は小さいものの光が集中しているので、短い露光時間でも銀河内の細かい構造や色調の変化が比較的良く写っている。星像の乱れは、ガイドエラーの要素よりも接眼レンズの収差の影響によるもの。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-03-16 02:38 | 星雲

IC405 2014

記録的な大雪の影響も落ち着きつつあり、3月の新月期の後半は期待できるかも!と思っていたところで再び降雪。とうとう一度も撮影できないまま上弦の月を迎えてしまった。そうなると、バタバタしていたこともあって更新がすっかり滞ってしまった・・・

ぎょしゃ座の五角形の中にある2列になった目立つ星並びの両側に向かい合うように赤い星雲がある。その片割れが、通称「勾玉(まがたま)星雲」と呼ばれているIC405になる。単純に赤い星雲という訳ではなくて、中心部には白みを帯びた薄紫の構造があって目を惹く。果たして、Nikon 8cmでどこまで写るのだろうか。

12月の新月期に透明度に恵まれた条件で、このIC405にNikon 8cmを向けてみた。独特な星並びを目印にして、この辺りと思われる部分を試しにコリメート撮影してみると、果たして赤い星雲の存在が確認できた。構図は深追いせずに、えいやっと明るい部分をとにかく視野の中央に据えて撮影をはじめた。

フィルターなしでコマを重ねていったが、どうも赤い星雲のコントラストが乏しいようだ。そこで、最後にLPS-V4フィルターを付けて10コマちょっと撮影して終えた。

画像をコンポジットしてみると、フィルターなし画像だけでは迫力に欠ける。LPS-V4フィルターで撮影したコマは、画質が粗くて白っぽい薄紫の部分は出て来ないが、星雲本体の赤い部分はコントラストが出ている。そこで、露光時間通りの比率で両者をコンポジットした上で、強調処理とフラット補正をして画像処理を仕上げた。
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2013年12月新月期 0:39 - 3:16 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 3200-2000) x 25コマ + (露光時間80秒; ISO 2000-1250) x 20コマ+LPS-V4 filter(露光時間80秒; ISO 3200-2500) x 11コマ   全56コマ積算露光時間 67分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


結果的に、フィルターなしの画像とLPS-V4フィルターを付けての画像の比率が良かったようで、深みのある仕上がりになった。「勾玉星雲」としてみると、構図には改善の余地はあるが、思っていたよりも美しく写った。来年は構図にも配慮した上で、ぜひ2分越えの露光時間をかけてじっくり撮影してみよう。
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by Nikon8cmtelescope | 2014-03-10 00:24 | 星雲