M3球状星団 2014

今年の夏は天候が不順で、8月は全くコリメート撮影ができなかった。思えば、2月には2回の大雪があり特に2回目の大雪は1メートルを超える記録的な積雪で、空の暗い場所へは1ヶ月以上も近づくことができなかった。

春分の日を過ぎ雪がようやく溶けて最初に撮影したのが、このM3球状星団だった。久しぶりの撮影で、極軸合わせに手間取り、ピント合わせもなかなか確信が持てずに、随分とまごついてしまった。
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2014年3月新月期 21:42 - 23:41 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 1600-320) x 27コマ + (露光時間101秒; ISO 1000-640) x 12コマ  全39コマ積算露光時間 49分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正+101秒露光12コマの恒星像を合成

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星団の周辺部まで写すには露光をもう少しかける必要があったが、残念ながら極軸合わせが不十分でこれ以上に露光時間を延ばせなかった。それでも昨年よりは鮮明な画像になった。

半年近くが過ぎたが、久しぶりの撮影は楽しく心弾んだことを覚えている。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-09-06 16:23 | 星団

八ヶ岳と夏の大三角

東の空にスバルが高度を上げた反対側の西の空には、夏の大三角が傾きつつあった。車でしばらく農道を走って八ヶ岳への眺望が開けた場所に出ると、車を停めて沈みつつある天の川にコンデジを向けて固定撮影をはじめた。

低空に雲がスジのように流れていて、北西側の遠くの空で時折音もなく光る雷に照らされていた。下界は熱帯夜なのに、高原は涼しく気温は20度を下回っている。ただし風がないので半袖でも寒さは感じられず、むしろ心地よいくらいだった。

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2014年8月21日 1:52-1:58 八ヶ岳山麓野辺山高原
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間20秒( ISO 3200) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易フラット補正 + コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


もう少し夏の大三角が高度を下げるまで待って撮影しようと思ったが、午前2時を過ぎたら高原野菜の収穫のためだろうか、煌々とヘッドライトを灯したトラクターが目の前の農道を次々に通るようになった。

居心地が悪くなったというよりも、明るいヘッドライトに追い出されるように仕方なく撤収した。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-09-02 00:49 | 月・星のある風景

NGC7293らせん星雲 2014

明るい星の乏しい秋の南天で孤高の1等星はフォーマルハウト。1等星ではあるが、高度が低いこともあって、どことなく夏が終わってしまう寂しさを纏っているような気がするのは自分だけだろうか。フォーマルハウトから三角形の「やぎ座」の星のならびの方向に双眼鏡を動かしていくと、三角定規のような星の並びの傍らに、空の条件が良いと淡い光芒が確認できる。それが、「らせん星雲」と呼ばれるNGC7293だ。

八ヶ岳高原は、南から西にかけての空が八ヶ岳の方向になるため、雲さえ出なければ「らせん星雲」を狙うにはマズマズの条件だ。この夜は、東の空はモヤっているが、西側の空は低空まで夏にしては珍しい透明度だった。夜半を過ぎ、そろそろ「らせん星雲」が南中しようかという頃合いに双眼鏡で見てみると、ハッキリとその存在が確認できた。問題は、湿度。八ヶ岳を挟んでほぼ反対側に位置する富士見高原が60-70%の予報でも、八ヶ岳高原は80-90%になる。風があっても鏡筒は必ず汗をかいたかのようにビッショリと結露する。

よし、まずは結露対策だ。電源なしの我が前時代的システムでは、登山専門店で購入した木炭カイロを使っている。寒さが厳しい時期は途中で火が消えてしまうことも多いが、夏のこの時期なら大丈夫。Nikon 8cm本体の対物レンズの部分と、光学的には優秀だが肉厚で結露しやすい天頂ミラーの部分に2つのカイロを結わい付けた。撮影していると、木炭がほんのりと香ってくるのだが、これが子どもの頃の匂いの記憶を呼び起こす。そう婆チャン家の火燵やアンカの香りだ・・・

ほぼ南中から西の空へ回り込もうかというタイミングは、Nikon 8cm赤道儀は相性が良くないのは承知で手動ガイドを開始。予想通り動きはシブく、そのために星が膨化して写る。今回は、星雲の外周の淡い部分もあぶり出したいと狙っての撮影なので、空が比較的暗いこともあってISOは高めに設定した。幸い、フィルターを使わないでもコントラストはまずまず出ているようだ。コマを重ねて、露光時間を101秒まで延ばしたと思ったら、もう薄明時刻を迎えてしまった。ISOを下げて徐々に露光時間も短くしながら1コマでも余計に稼ごうと粘ったが、薄明開始から約30分であきらめた。

Nikon 8cmの本体も赤道儀もビッショリ結露していたが、レンズは木炭カイロのおかげで結露の影響は感じられなかった。しかし、ガイド鏡のミニ・ボーグにはカイロは装着していないため、結露で最後の方はガイド星が随分と見にくくなってしまった。それでも無事に撮影を終えることができたのは良かった。

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2014年7月新月期 1:42 - 3:43 八ヶ岳山麓八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200-2000) x 10コマ + (露光時間64秒; ISO 3200-1600) x 17コマ + (露光時間80秒; ISO 3200-2500) x 4コマ + (露光時間101秒; ISO 2500-1250) x 12コマ  全43コマ積算露光時間 50分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正


赤道儀のご機嫌が良くなかったのとISOを高く設定したために、去年の画像よりもシャープさには欠けるが、星雲本体は明るくなった。空の条件が良かったので、微かにではあるが星雲の外周部分も写っているようだ。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-31 01:03 | 星雲

昇るスバル

今月はとうとうNikon 8cmでコリメート撮影が全く出来ずに終わりそうな気配・・・

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2014年8月21日 1:26-1:30 八ヶ岳山麓野辺山高原
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 2500) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


八ヶ岳山麓で知人を星見に案内した。雲りだが日付が変わる前なら時々は雲間から星が見られるかも・・・という天気予報だった。そこでNikon 8cmの代わりにNinja 320を車に積んで出かけた。

22時前に現地に到着。幸い予報よりは晴れ間が多く、Ninja 320でM11、M13、M17、M22、M27、M57、M31、二重星団、アルビレオと有名どころを一通り楽しんだ。星雲星団を望遠鏡で見るのは初めてという人たちだったが、それなりに満足してもらえた。

観望の後は宿所に戻りおしゃべりをしていたら午前1時に。急いで家路につく。ところが天気予報に反して雲よりも星空の面積が大きい。途中、野辺山高原の農道に車を停めて東の空に昇ってきたスバルにコンデジを向けて固定撮影した。

低空の雲が山の遥か向うに広がる関東平野の街明かりで明るく照らされた上に、真っ暗な星空が広がる面白い景色だった。山の端の空が赤みを帯びているなあと思っていたら、最後のコマを撮影している頃に細い月が姿を現した。

この条件ならNikon 8cmも積んで行けば良かった・・・今思えば、この夜が8月の唯一のチャンスだった。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-28 01:25 | 月・星のある風景

M27亜鈴状星雲 2014

コンデジを手持ちで接眼レンズに押し付けて撮影しても星雲が写る!!そんなビックリの発見!?をしたのは、ちょうど5年前のお盆休み。その時に撮影した星雲の1つがM27亜鈴状星雲だった。以来、望遠鏡はNikon 8cmのままでコンデジのコリメート撮影も一緒だが、精進!?を重ねてガイド望遠鏡を載せて手動ガイドで撮影した画像に怪しげなフラット補正もどきまで施すようになった。

5月も夜半過ぎになると東の空に夏の大三角が昇って来る。M27をNikon 8cmに導入すると、低空のうちは街明かりの影響を避けるためLPS-P2 filterを装着して撮影した。頃合いをみてfilterを外すと、さらに撮影を続けた。露光時間は32秒から80秒で、全部で54コマの合計の露光時間は50分あまり。ちなみに、5年前に撮影した時は3秒露光の7コマだった。
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2014年5月新月期 1:38 - 3:30 八ヶ岳山麓富士見高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間50秒; ISO 2500) x 10コマ + (露光時間64秒; ISO 2500-2000) x 12コマ
No filter (露光時間32秒; ISO 3200) x 2コマ + (露光時間40秒; ISO 2500-2000) x 12コマ + (露光時間64秒; ISO 1600-1000) x 12コマ + (露光時間80秒; ISO 1000-800) x 6コマ  全54コマ積算露光時間 51分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+星マスク強調+フラット補正+HDR補正 + 最後の12コマの恒星像を合成


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去年の撮影と総露光時間はだいたい同じだが、天頂ミラーを新調したのと追尾の精度が上がったのとで、キレイに写った。でも、今年は少しピントが甘かったかもしれない。ISOを高めに設定した影響もあるかなあ。明るい星の色が潰れているのは、ISOを高くしたためだろう。LPS-P2 filterを併用した効果は??背景が青っぽいのは、filterのせいだろうなあ。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-16 23:34 | 星雲

天の川は美しい!!

素晴らしい天の川を見る事ができた数日後に、天気予報は微妙だったが八ヶ岳高原を再び訪れた。清里から野辺山にかけての空は雲に覆われ所々に星が見える程度で、予報通りの天気だった。国道から八ヶ岳方向に折れて少しずつ高度を上げていくと、雲の上に出たようだ。

東の低空には雲があるが、天頂から西側には天の川がクッキリと見える。前回にも劣らない好条件だ。湿度があって夜気がどことなく重たく感じられるが、透明度は夏にしては良好だと言ってよいだろう。Nikon 8cmを組み上げながら、傍らで森の上に突き刺さるような天の川をコンデジで固定撮影してみた。
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2014年7月新月期 23:29-23:35 八ヶ岳山麓八ヶ岳高原
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 3200) x 9コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


ISOを3200に設定したのに空の条件が良かったので背景カブリはあまり目立たず、今回は簡易フラット補正処理はしなかった。フラット補正で削り取られなかった分だけ銀河が明るく写り、M8はもちろんのことM16やM17のピンク色もハッキリと出ている。バンビの辺の銀河は青みを帯びていて微妙な色調の変化もわかる。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-14 01:27 | 月・星のある風景

M31アンドロメダ銀河 2014

8月に入ると、東の空にペガススの四角い星の並びが、カシオペヤのW字を追いかけ並ぶように高度を上げて来る。そうなると、アンドロメダ銀河が肉眼で確認できないかと思って、目を細めたり斜に眺めたりして、ついついその光芒を探してしまう。光芒が確認できると、今年こそはキレイに撮影できるのでは・・・という期待感がムクムクと膨らんでくる。この期待感というか誤解というべきか、それが天体写真を続けている原動力であり、まことにおめでたい人種である。

そして、今年もその時がやってきた。空を天の川がゆったりと二分して流れているが、Nikon 8cmの赤道儀は東の空から天頂に昇って行く天体と相性がよろしい。もう何年も付き合っているから、そのクセが沢山の失敗の記憶とともに脳みそに刻み込まれている。そんな訳で、美しい天の川に背を向けるようにして、アンドロメダ銀河を視野に導入した。

・・っと、ここで少し悩む。焦点距離1200mmのNikon 8cmに30mmの接眼レンズを組み合わせるという縛りがあるので、アンドロメダ銀河の全貌を視野に収めることはできない。が、できることなら、格さん助さんのM32とM101とも一緒に収めたい。しかし、M101まで入れようとすると本体の銀河は中心を外れるし、何より周辺部は収差が出るのがコリメート撮影の宿命だ・・・結局はアンドロメダ銀河の明るい中心部を視野の真ん中に置くという、日の丸的な構図に今年もなってしまった。

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2014年7月新月期 0:36 - 3:22 八ヶ岳山麓八ヶ岳高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 3200) x 6コマ + (露光時間64秒; ISO 2500-1600) x 31コマ + (露光時間80秒; ISO 1600-1000) x 15コマ + (露光時間101秒; ISO 1250-1000) x 7コマ  全59コマ積算露光時間 69分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正


空の条件がよかったので、ISOを高めに設定して撮影した。コマあたりの露光時間も、昨年の撮影に比べると長くなっている。その結果、シャープさについては昨年に劣るものの、銀河の周辺部まで明るく写り、淡い部分の色調の変化も出ているように思う。

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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-09 00:45 | 星雲

Nikon 8cmアーカイブス(13)

今回は、散開星団が3つを含む秋と春の天体が混在。
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IC405星雲
M97/M108星雲
M1カニ星雲
M35星団
二重星団
M67星団
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-08-04 01:45 | アーカイブス

来年こそ・・・

この時期の八ヶ岳山麓の天気は難しい。

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観望会を!ということで、子どもたちのキャンプに呼んでいただくようになって、今年で3回目。今年こそ!!と、みんなも期待してくれていたけど、結局星は見えず。

一昨年・昨年は雨や霧で室内でのスライド投影だけだったが、今回はスライド投影の後に外に出て、晴れるのを待った・・・そして望遠鏡と一緒に記念撮影会。それだけなのに、喜んでくれた。

会が終わって、清里から八ヶ岳高原に移動すると満天の星・・・複雑な気持ちではあったが、望遠鏡を組み上げて約2か月ぶりに撮影した。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-07-28 00:13 | 月・星のある風景

Nikon 8cmアーカイブス(12)

今回は、銀河がメイン。
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M81/82ボーデ銀河
M51子持ち銀河
NGC2362
M84/M86
M101回転花火銀河
M37星団
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-28 00:06 | アーカイブス