清里高原からの天の川

梅雨の合間に、ほんの数時間だけ星空が広がったので、カメラだけ持って八ヶ岳山麓の清里高原にある清泉寮に行ってみた

日中は観光客で賑わうこの場所も、夜半を過ぎれば静寂の世界

外灯が明るく照らす広大な牧草地の向うに天の川が見えた

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2014年6月25日 2:19-2:24八ヶ岳山麓清里高原清泉寮
Canon PowerShot S95(F 2.0) 固定撮影 
露光時間16秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正 +コンポジットした前景を切り出して合成 +HDR処理


それにしても、後ろ姿がくたびれているなあ・・・
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-27 23:25 | 月・星のある風景

網状星雲 2014

天文少年の頃に憧れた天体と言えば、冬の空なら馬頭星雲。そして夏の空なら網状星雲だった。消えてなくなりそうな危うい美しさに痺れたのだった。

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2014年5月新月期 0:25 - 3:23 富士山麓朝霧高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間64秒; ISO 3200) x 5コマ + (露光時間80秒; ISO 2500-2000) x 4コマ + (露光時間101秒; ISO 2000-1600) x 4コマ + (露光時間128秒; ISO 1600-1250) x 4コマ + No filter (露光時間64秒; ISO 2000-800) x 26コマ + (露光時間80秒; ISO 1250) x 2コマ + (露光時間101秒; ISO 1000-800) x 4コマ  全55コマ積算露光時間 70分 オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR補正+64秒露光14コマの恒星像を合成


一昨年の夏に初めてNIkon 8cm本体でのコリメート法で撮影に成功し、もっとキレイに写したいと切望していたのだが、昨年の夏は何度か挑戦したにもかかわらず途中で雲に阻まれるなどして、思いを遂げられずにいた。今年は夏まで待たないで、梅雨入り前の好条件に必ずや捉えてやる!!と狙っていた。

5月末の新月期に、いよいよチャンス到来とまだ東の空に低いうちからLPS-P2フィルターをつけて撮影を始めた。露光時間を64秒から段階的に増やして2分越えの露光としたところで、北西の空から雲が一気に広がってきた・・・今回もダメかと思ったのだが、15分ほどで再び晴れてくれた。高度も増してきたのでフィルターを外して撮影を再開し、薄明開始までコマ数を重ねることができた。

前回と比べると、白っぽい部分も良く写っている。構図は、前回の反省をもとにかなり吟味して決めたつもりだったが、もう少し左下に寄せた方が良かったようだ。細かい構造までかなり写っているので、周辺部が収差のために流れたようになっているのがかえって目立ってしまった。

そこで、中心部だけトリミングしてみた。
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中心部はシャープだが、やはり周辺部の収差が気になる。露光時間が長くなってコンポジットの枚数も増えると、どうしてもコマ毎のズレが蓄積されて収差が大きくなってしまう。視野全体に広がる対象はその点で難しい。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-23 01:16 | 星雲

検索データを巡る分析!?

ネットの検索データが、さまざまに利用されていることは、いろいろなところで見聞きする。有名なところでは、アメリカで「インフルエンザ」というキーワードによる検索件数の動向がインフルエンザの流行状況と一致していたというデータが、かのネーチャー誌に発表されている。

・・・以下ネーチャーのサイトからの引用
初期のGoogle Flu Trends検索エンジンのデータから、毎日のインフルエンザレベルが推定されるという論文が、今週号に掲載されている(電子版2008年11月掲載済み)。この論文が紹介しているコンピューターモデルは、生の検索クエリデータを、地域ごとのリアルタイムな監視システムに変換するもので、インフルエンザの流行状況をほぼ1日遅れで正確に推定する。これは、米国疾病予防管理センターが発表している従来の報告よりも1〜2週間早い・・・

2011年だから今から3年前に、野鳥のさえずりに薄明が来たと勘違いして撤収した話をアップした。それがホトトギスの鳴き声で、決して朝の到来を告げている訳ではないことを、後日に「ホトトギスの鳴く夜」と題してアップした。面白いことに、去年も一昨年も5月になるとこの「ホトトギスの鳴く夜」にアクセスが増えていた。また、検索キーワード別のアクセス件数が調べられるようになって、「ホトトギス」「夜」「鳴き声」「夜鳴く鳥」といったキーワードでアクセスされていることがわかった。どうも、夜に鳥の声を聞いた人が検索をかけて、運悪く!!当ブログがヒットしてしまうようだ。試しに「ホトトギス」「夜」「鳴く」でGoogle検索すると確かに上位に出てきた。

そこで、今年は5月10日過ぎからの1ヶ月間、「ホトトギス」による検索件数と「ホトトギスの鳴く夜」へのアクセス件数を毎日記録しておいた。ちなみに「バードリサーチ」というサイトによると、今年のホトトギスの初鳴きは5月11日から20日にかけて西日本で確認されて次第に北上し、6月に入って北海道に渡っている。
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ホトトギスが夜鳴くことから、当地の最低気温の変化ともあわせて、アクセス件数の推移をグラフにしてみた。アクセスは5月15日ごろから増え始めて5月後半から6月初めに集中し、梅雨入りと同時に激減している。なるほど、ホトギスの初鳴きが日本列島を北上していく時期と、アクセス件数の増加時期がピッタリと重なっている。
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最低気温が15度前後になると鳴き始めて15度以上で活発になり、最低気温が20度前後になるか梅雨入りを迎えると静かになるような感じだろうか。これから何年かアクセス件数のデータをとってみようかな・・・
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-16 02:25 | 月・星のある風景

M67星団 2013

もう1つ、昨年の12月に撮影した散開星団をアップする。

前回アップした二重星団は北西の空に傾いてからの撮影で、撮影地の傍らにあった自動販売機の照明の影響を避けるべくISOを低く設定したために、コントラストがキツイ仕上がりになってしまった。そこで、今度は東の空から高度を上げつつあったM67を対象に選んだ。

この方向の方が、赤道儀の動きがスムーズなので、露光時間も二重星団の時より50秒露光のコマの割合を増やした。この撮影地は周囲が林なので、八ヶ岳からの季節風の影響を比較的受けにくいのだが、冬型の気圧配置となった当夜は上空の気流が不安定で星々が瞬いて見えており、時折周囲の木々の梢がヒューヒューと鳴いていた。

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2013年12月新月期 0:05 - 1:09 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1600) x 5コマ + (露光時間50秒; ISO 1600-640) x 19コマ  全24コマ積算露光時間 19分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク


輝星は青白色かオレンジ色だが、微光星は黄色みを帯びているように見えて面白い。気流の影響で、星団を構成する星々はやや膨化して写っているのだが、前回の撮影に比べると随分とシャープになっている。それでも眼視の方がもっと美しいと感ずる。散開星団は、お手軽な撮影対象のような気がするが、気流の影響や追尾とピントの精度が星雲よりもシビアに出やすく、意外とキレイに写すのが難しい。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-14 01:18 | 星団

二重星団 2013

季節はどんどん進んでいるが、昨年に撮影した画像の積み残しをアップする。

今回は二重星団。撮ろう撮ろうと思っているうちに12月になってしまった。散開星団だから露光時間は短くても大丈夫なので楽勝!!と思ったのが大間違い。Nikon 8cmの赤道儀は、南中後の天体との相性があまり良くなくて、手動追尾で微動ハンドルがスムーズに動かずに意外と苦労させられた。

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2013年12月新月期 1:04 - 1:58 八ヶ岳山麓清里高原
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 1250) x 16コマ + (露光時間40秒; ISO 1000-640) x 17コマ+ (露光時間50秒; ISO 640) x 3コマ   全36コマ積算露光時間 22分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク + HDR補正


既に北西の空に随分と高度を下げてからの撮影で、この撮影地は北西側に清涼飲料水の自動販売機があって明るいために、ISOをかなり抑えざるを得なかった。そのためコントラストがキツく微光星があまり写っていない・・・前回の撮影からあまり進歩が感じられない・・・今シーズンは早めに撮影してみよう!!
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-11 00:52 | 星団

アイリス星雲(NGC7023)2014

梅雨入り前の最後の週末に、手招きする射手座方向の銀河の誘惑に耐えて撮影していたのが、ケフェウス座にあるアイリス星雲。

はくちょう座のデネブから北極星の方向に星の並びをたどってここと思われる方向にNikon 8cmを向け、コンデジを接眼レンズに装着して40秒露光でテスト撮影してみた。

はじめての対象だったので、どの程度までコンデジのコリメートで写るのか不安だったが、バックモニターに不規則な濃淡のある青みを帯びた星雲が確認できて、オオッと思った。

幸いにも極軸合わせは良好で赤道儀のご機嫌もマズマズ。しかもサラッと乾燥した快適な条件。口笛でも吹きたいような気分で、手動ガイドを続けた。
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2014年6月1日 22:28 - 25:11 瑞牆山山麓
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間64秒; ISO 3200-2000) x 28コマ + (露光時間80秒; ISO 2500-2000) x 8コマ + (露光時間101秒; ISO 2000-1600) x 8コマ + (露光時間128秒; ISO 1600-800) x 8コマ  全52コマ積算露光時間 71分 
オートダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+星マスク強調+フラット補正+HDR補正 中心部を90%程度トリミング


やや紫色を帯びた青いガス星雲は、たしかに形も色調もアヤメの花を想起させる。そして姿こそ写らないが、背景の星々が遮られて分子雲の存在がわかる。形はともかく、冬のM78星雲に似ている。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-07 01:43 | 星雲

無心・・・では・・・ない

ただただ追尾ハンドルを握りしめてガイド星を追う・・・
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浮き世のすべてを忘れているけど・・・

アタマのなかは・・・☆!



・・・どうやら梅雨入り前のラストチャンスと思われる新月期の週末、晴れているにもかかわらず黄砂の影響で日中は盆地の周囲の山々が霞んで見えない状況だった。夜になっても空の様子は好転せず、盆地の底からは北斗七星さえ満足に見えないという低透明度。黄砂の影響は次第に弱まるという予報に一縷の希望を託して、金曜日と土曜日の晩は家でおとなしく過ごした。

日曜日になると、日中の空は青さを取り戻しつつあるようだった。天気予報も良い方に変わり、この時期は湿度が高い八ヶ岳から茅が岳・瑞牆山のエリアでも、湿度が5-60%という予報になった。夕飯を済ませて、まだ薄暮の残る空を見上げると北斗七星が確認できた。

機材を車に積み込み高速道路を走っている間は、八ヶ岳の北東部に位置する八ヶ岳高原に行くつもりでいた。しかし今夜は日曜日の晩・・・翌日の仕事のことが頭をちらりとかすめて、家から少しでも近い場所の方が・・・と心変わり。目指す場所を瑞牆山山麓に決めた。どちらも標高は1400m程度なので、黄砂の影響はほぼ同じだろう。

現地の駐車場に入ると登山のための車中泊組が数台停まっている奥に、赤いライトがチラチラ見えた。慌ててスモールランプに切り替え、そろそろと駐車場の一番奥に車を停めた。ヘッドライトのお詫びもかねて挨拶に行くと、「大丈夫、まだ撮影は始めていませんから・・・」と、聞いた事のある声。暗闇で目を凝らすと、やまねももんがさんだった。

Nikon 8cmのセッティングが終わったのが22時。薄明の早いこの時期だが、2対象は撮影できそうだ。空をグルリと見渡して、北東の空が一番暗くて黄砂の影響も少ないようだ。それに、Nikon 8cmの赤道儀は、この方向から昇りつつある対象に相性が良い。そこでケフェウス座の星雲に狙いを定めて撮影を開始した。

それから薄明までの4時間ちょっとは、とても気分の良い幸福な時間だった。ひたすら手動追尾する中で、手袋なしでも指先が凍える冷たさはない。風は弱く、それなのに夜気とも言うような湿気は感じられない。実際、Nikon 8cmの鏡筒が結露する気配は一晩中全くなかった。この場所は、どこからともなく急に湧いてくる雲と結露対策とに常に悩まされるのだが、奇跡とでも言いたくなるような爽やかさだった。

遠くで語り合う登山組の話し声が聞こえなくなったと思ったら、かすかに鼾が聞こえるだけになった。ときどき、やまねももんがさんと条件に恵まれた幸福を確認するかのように、小声で言葉を交わした。やまねももんがさんは、カメラを2台体制で忙しそうに楽しそうに広い公園の中を移動しながら夏の銀河を満喫されている様子・・・

・・・自分はと言えば、手招きするように明るい射手座あたりの銀河を無視して、ガイド鏡を覗き込んでいる。幸いに、この夜の赤道儀の極軸合わせは良好で、2つめの対象の露光時間も1分から80秒、そして100秒と順調に延ばしてコマ数を重ねていた。露光中に2分近くもジッと手動追尾しているんだから、バッテリーのバックアップ用にと持ってきた、もう1台のコンデジで撮影風景を撮影してみようかと思い立った。

コンデジのセルフタイマーを15秒露光の10枚連続撮影にセットしてシャッターを押すと、Nikon 8cmに駆け寄って本体のコリメート撮影を2コマ連続撮影でスタート。100秒露光に続くオートダーク減算処理の100秒の間も、この時だけは同じ体勢を維持して手動追尾を続けた。2コマ目の100秒露光の追尾を終える頃に、もう1台のコンデジの固定撮影が終わった。

こうして撮影した10コマを、星空にあわせてコンポジットして簡易フラット補正を施した画像に、風景にあわせてそのままコンポジットした画像から切り出した前景を合成したのが、冒頭の写真。自分でも驚いたことに、15秒露光にオートダーク減算処理の15秒を加えた10コマ撮影分の合計5分間で、コリメート撮影のために手動追尾している姿が、全くと言っていいほどブレていなかった・・・
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-03 02:24 | 月・星のある風景

Nikon 8cmアーカイブス(11)

今回は昨年に世間をいろいろと賑わした彗星が2つ入っている。
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(以下をクリックすると、掲載された記事に飛びます)
アイソン彗星
ラブジョイ彗星
M45スバル星団
M42オリオン星雲
M65/M66/NGC3628
M78星雲
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-06-02 23:26 | アーカイブス

夏の銀河4景

昨年の4月から5月にかけて、ミニ・ボーグのコリメートで天の川中心部の有名どころを撮影したのだが、思うように画像処理ができなくてそのままになっていた。まあ、放っておいてどうにかなるものでもないので、お蔵入りにするぐらいなら一山まとめてアップすることにした。

「へびつかい座のS字」
とにかくコントラストが弱く全体的にベッタとした質感の画像で、S字がなんとか確認できる程度だったが、S字の部分だけコントラストを高めて無理矢理浮かび上がらせた。最初は、コンデジのバックモニターでs字が確認できず、構図を定めるまでに相当苦労したことを覚えている。確かコマあたり1分程度の露光で撮影した20コマをコンポジットしてある。
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「バンビ付近」
どうしてこういう構図にしてしまったのか謎の画像。もっとバンビを中心付近に持ってくればM17もスッキリ写ったろうに・・・。1-2分の露光で撮影した22コマをコンポジットしてある。
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「アンタレス付近」
この晩は、非常に透明度が高くかなり期待して撮影に臨んだ。気合いを入れて5分前後の露光時間を試みたが、バックモニターの画像にガッカリして、9コマで止めてしまった。アンタレスには赤い不思議なゴーストが出ているのに、肝心な赤い星雲がほとんど写っておらず、期待したカラフルな色彩にはならなかった。露光時間を長くしたので、フラット補正が難しく色調も変で、まさにお手上げ。あの素晴らしい条件でココまでの写りということで、今シーズンはもう狙ってみる気持ちになれない。
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「M8とM20」
S字と同一夜に撮影した。1分から1分半程度の露光で撮影した24コマをコンポジットした。この4景の中では一番見映えがする。
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-05-31 02:07 | ミニ・ボーグの世界

Nikon 8cmアーカイブス(10)

このシリーズは、晩夏から初冬の星雲。
色彩が賑やかだ。
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(以下をクリックすると、掲載された記事に飛びます)
M31アンドロメダ銀河
M33銀河
NGC281星雲
IC1318星雲
馬頭星雲
らせん星雲NGC7293
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# by Nikon8cmtelescope | 2014-05-26 00:46 | アーカイブス