画像処理で蘇る星雲!(その3-M31アンドロメダ銀河)
これまでの「なんちゃってフラット補正」は、コンポジット処理後の画像に行っていたのだが、この連休中に更に進めて、「改良型なんちゃってフラット補正」を以前に撮影したM31アンドロメダ銀河に試みた。
これは、単純にコンポジットして強調処理した画像。
周辺減光が顕著で色彩に乏しく、星雲の淡い部分を強調するために微光星まで強調されて、非常にうるさい感じの画像になっている。この画像には、「なんちゃってフラット補正」を施しても、周辺部にドーナツ状にカブリが残ってしまい、その効果は限局的だった。
この撮影の際には、もちろんフラット処理用の撮影などは行っていない。そこで、最近になって撮影したフラット画像を転用して、コンポジット処理前の個々のコマのカブリを1コマずつ補正した。その上でコンポジット処理を改めて行った。さらに「似非星マスク処理」を行うとともに、KameさんからアドバイスしてもらったPhotoshopのHDR(high dynamic range)処理を追加してみた。
その結果・・・・
こうなると、これまでコンポジット処理した画像にも、改めて「改良型なんちゃってフラット補正」をやってみたくなる。今度の年末・年始は満月期にあたるので、順次やってみようと思う。
今から楽しみだ!!
追記
くっしーさんから、星の輝度のバランスについてコメントをいただいた。確かに、上の画像だと星が暗過ぎる印象を受ける。そこで、星が肥大したりしない範囲で微光星の輝度を上げてみた。ついでに青ハロの修正も試みたのでアップする。
by Nikon8cmtelescope | 2012-12-26 02:03 | 手持ち撮影にこだわる訳