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ぎょしゃ座の散開星団

夜半には「ぎょしゃ座」が空高く昇るようになってきた。ぎょしゃ座には、小型望遠鏡での観察に手頃な散開星団が幾つかあるので、手持ちコンパクト・デジカメ撮影の限界を確認するのにはもってこいだ。18日の晩は空の透明度が高く、気流もまずまずだったので、M36、M37、M38の3つの散開星団に望遠鏡を向けると、ISO1200、露出1秒の条件で撮影した。

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まずM36であるが、星団の中でひと際明るい数個の星は容易に写って、肉眼で見たスバル星団のような感じの写真になった。それ以外の星団を構成する星々は8コマのコンポジットでも背景のノイズに埋もれてしまい、残念ながら星団としての美しさは写真ではあまり感じられない。

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次にM37である。3つの星団の中では、星の明るさが最も揃った星団で目視では非常に美しい。しかし個々の星が比較的暗いので、コンポジットしてもノイズと区別できなかった。残念。

最後にM38であるが、十文字の独特な星の並びはコンポジットでわかるようになったが、これも目視での美しさにはとうてい及ばない。もう少し暗い星まで写らないと星団としての迫力や美しさは引き出せないようだ。

ぎょしゃ座の散開星団_b0167343_1403139.jpgM42オリオン星雲にも望遠鏡を向けた。13コマのコンポジットであるが、前回よりも今回の方が暗黒帯の切れ込みがシャープで、鳥が羽を広げたような形も良く写り、色調もイメージに近いように思う。

(撮影したメシエ天体 通算7/107個)

by Nikon8cmtelescope | 2009-10-27 01:45 | 星団