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月面散歩(その1)

少し日が経ってしまったが、11月7日土曜日の晩は、薄雲が時々かかるものの下弦前の月が夜半過ぎに空高く昇った。望遠鏡を向けて見ると、高度が高いこともあって気流の影響が極めて少なく、欠け際の起伏や大型なクレーターの複雑な外周、針穴のような小さなクレーター、糸くずのような谷、そういった地形までがよく見えた。

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手持ち撮影でも細かい地形までよく写っていて、今まで撮影した中で最も条件が良いことがわかる。そこで倍率を上げての撮影に、いつも以上にコマ数を費やして月面散歩を試みた。主な地形には、「かぐや」の映像をリンクさせた。

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まずは晴れの海から雨の海にかけてであるが、2つの海を隔てるコーカサス山脈とアペニン山脈が険しい岩肌を見せている。コーカサス山脈からエウドクソス(Eudoxos)とアリストテレス(Aristoteles) にかけてはたくさんの細かい起伏が見える。

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一方、雨の海の側には、アリスティルス(Aristillus) があり、その先の隆起にはアルプス谷プラトー(Plato) が印象的な姿を見せている。

by Nikon8cmtelescope | 2009-11-25 00:39 |