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憧れの地へ(その8)

憧れの地へ(その8)_b0167343_0255956.jpg森の中の道を引き返して大赤道儀室を過ぎて西に曲がると、レプソイド子午儀室がある。設置されていた子午儀は1880年ドイツ製で、建物は1925年に建設されたそうだ。どことなく小さな教会の雰囲気がある。













憧れの地へ(その8)_b0167343_026234.jpgすぐに西隣りにはゴーチェ子午環の観測室がある。建物は1924年に建設されたそうだ。設置されていた子午環は1903年フランス製で10年前まで観測に使われていたそうだ。こちらは農場の建物のようなイメージだ。




憧れの地へ(その8)_b0167343_0263528.jpgさらに西へ進むと視界がぱっと開けて草原のような場所に出た。中央にあるのは自動光電子午環の観測室で1982年の建設だが、現在は天文機器資料館に鞍替えしているそうだ。木立の緑と青い空の間にあって、爽やかな印象の建物だ。この木立の向こうには太陽フレア観測望遠鏡が設置されているそうだ。

こうしてみると太陽観測の機材を除くと、現役の観測機材がほとんどないことに気付く。ハワイの「すばる望遠鏡」をはじめ各地の観測施設がオンラインで結ばれた今となっては、三鷹の天文台が観測所としての役目をだんだん失うのは仕方がないことなのだろう。

by Nikon8cmtelescope | 2010-06-22 00:30 | 天文少年の頃