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広視野30mm接眼レンズとリングの威力(その1-M31/M32)

ハートレー彗星を無事に捕まえることができた後は、広視野30mm接眼レンズとリングの組み合わせのテストとして、代表的なメシエ天体に望遠鏡を向けて撮影してみた。

まずはM31アンドメダ銀河だ。ISOをいつもの3200に、露光時間を4秒に設定して手持ち撮影した。ハートレー彗星のところにも書いたが、接眼レンズの外径よりもカメラのレンズ部分の外径が一回り小さいので、カメラを押し付けた時の指先の感覚では接眼レンズとカメラの光軸合わせが決まらない。そのため、デジカメのモニター上で星が写野に広がる様子で判断する必要がある。

しかし、アンドメダ銀河を中心にして周囲に一様に明るい星がある訳ではない。隣接するM32の側に明るい星が多く反対側に少ないため、どうしてもレンズが星の多い方向に向いてしまう傾向がある。そんな中でも比較的良く光軸が合っている16コマを選んでコンポジットしてみたが、各コマ光軸が微妙に異なるために写野の周辺部の星が1つに重ならない。

広視野30mm接眼レンズとリングの威力(その1-M31/M32)_b0167343_21411633.jpgそこで、出来たコンポジット写真の中央部分のみトリミングしてみたが、トリミングしてもなお以前の25mm接眼レンズで撮影した写真よりもかなり広い範囲が写っており、とてもデジカメの手持ち撮影とは思えないような写真になった。

銀河の外周部分までは写ってはいないが、アンドロメダ銀河の美しさは十分に写し取れていると思う。

by Nikon8cmtelescope | 2010-10-17 21:42 | 手持ち撮影にこだわる訳