3年目のスタートにあたり・・・・

Nikon 8cm屈折望遠鏡で見える世界をコンパクト・デジタルカメラで画像に残そうとはじめたが、ここまでの2年間で当初は考えもしなかったような展開がいくつもあった。なかでも、暗くて淡い対象である星雲が一定のレベルにまで捉えられるようになったことで、楽しみがグンと増すことになった。それとともに、「もっと美しい写真を撮りたい」という願望から「新しい望遠鏡が欲しい!!」という欲望がムクムクと育ってきた。

Nikon 8cm屈折望遠鏡は観望用としては非常に良く出来た望遠鏡であるが、F15と焦点距離が長いために星雲の撮影には不向きであると言わざるをえない。だから口径が大きく焦点距離の短い望遠鏡が欲しくなるのは、自分としても当然の気持ちだった。また、より鮮明な画像を得るのには自動追尾の出来る赤道儀が欲しくなるのも当然だった。しかし、口径の大きな望遠鏡を支えるには高精度の赤道儀が必要であり、そのためには先立つものが必要だし・・・、手軽に天体写真を楽しもうというモットーは、どうなってしまうのか・・・・。

1年近く悩み続けて辿り着いた結論は、コンパクト・デジタルカメラで自動追尾なしに星雲・星団の天体写真を楽しむという原点は失わないで、出来るだけ美しい写真が撮れるような望遠鏡を選ぼうというものだった。具体的には、鏡筒が直接に架台に乗っただけのシンプルな構造で、比較的安価で大口径が入手できるドブソニアン望遠鏡に辿り着いた。車で1時間足らずで富士山麓や八ヶ岳山麓に行かれる地の利も生かしながら、年齢的に体力がだんだん落ちて行くなかで末永く楽しむには、機動性に富み組み立ても簡単な望遠鏡がいい。そこで、軽量な上に分割できて持ち運びも便利な笠井トレーディングのNinja320を選んだ。

Ninja320は口径が32cmあるので計算上はNikon 8cmの16倍の集光力がある。つまり1秒の露光がNikon 8cmでの16秒の露光時間に相当する計算になる。Nikon 8cmのお手軽撮影で積み重ねてきた経験から考えると、追尾が行えなくてもかなり鮮明な星雲の画像が期待できそうだ・・・・。ということで1月末にNinja320を注文して首を長くして待っていたところ、3月の連休前に届いた。届いたのはちょうど満月の時期で星雲の観望には不向きなため、Ninja320の本来の実力を発揮することはできなかったが、まずは3月19日の晩の満月を写真に収めた。思えばNikon 8cmでお手軽天体写真をはじめようと思った最初も満月だった。

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そんな訳で、これからはNikon 8cmとNinja320の2つの世界を楽しみながらコンパクト・デジカメで画像に残して行こうと思う。しかし、両方を一緒に紹介するとややこしいので、Ninja320での撮影が軌道に乗ったら別個に紹介することとして、ここでは今まで通りNikon 8cmの世界を紹介していきたい。

by Nikon8cmtelescope | 2011-04-03 22:34 |