極軸合わせ覚え書き

Nikon 8cmの赤道儀は緯度が35度に固定(40度に固定された製品もあったらしい)されていて、水準器の位置を見ながら三脚の開き具合で調整するという、シンプルかつ原始的な構造になっている。

以前は大雑把に望遠鏡が北極星に向くように設置していたのだが、手動追尾によるコリメート撮影の露光時間を延ばすようになると、それでは20-30秒も追尾すると星がズレてくるので、もう少し精度の高い極軸合わせが要求されるようになった。

そこで星図を参考にして、北極星と小熊座の小柄杓の位置関係から、真の北極の方向を意識して望遠鏡の向きを調整するようになったのだが、それでも1分を超える追尾だと星がズレてくる。緯度に関しては、観望地の北緯にあわせて水準器の目盛りで適当に調整していたのであるが、実は水準器の目盛りと経度がどういう関係になっているのか知らないままやっていた。

以前にホームセンターで傾斜度を測定する簡単な器具を見つけた。あまり精度の高い測定器ではないが目安にはなりそうだと購入してあったのだが、なかなか時間がなくて放置してあった。しかし、山中教授のノーベル賞受賞のニュースでいくらか気持ちが高揚したのか、ふと思いついて家族が寝静まった夜中に居間に望遠鏡を出し測定してみた。

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赤道儀に固定されている水準器の目盛りの中心に泡が来るように調整して、器具をあてて傾斜を測定してみると、あらビックリ。35°になるハズが35°5'と出た。測定器が正確なら、ホームグランドの八ヶ岳山麓の北緯は35°55'なので、このぐらいがちょうどいいことになる。

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今までは、八ヶ岳山麓では中央から1つ上の目盛りよりも若干上に泡の中心が来るように調整していたのだが、それだと36°5'ぐらいになっていたことになる。これが、極軸合わせが不十分だった原因の1つかも知れない・・・。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-10-10 00:56 | 手持ち撮影にこだわる訳