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画像処理で蘇る星雲!(その9-NGC7293らせん星雲)

b0167343_1131655.jpg画像処理のやり直しシリーズ。昨年8月の新月期に撮影したNGC7293らせん星雲の画像。

この時期としては空の条件が良かったものの、まだまだ透明度の低い季節。しかも、高度が非常に低い天体なのに、撮影開始が南中時刻を過ぎてからになってしまった。そのため、撮影の後半は低空の靄で次第に星雲の写りが低下していくのが、カメラのバック・モニターでも確認できるような条件だった。撮影したコマ数は多かったが、各コマの露光時間が短い上にISOの設定は高かったため画質も低かった。それでも、Canon PowerShot S95は赤系統の星雲に強いことから、なんとか持ち上げて仕上げたのだが、背景カブリと周辺減光が酷い出来上がりになっていた。

この画像、星雲の淡い部分まで出せるとは思わないが、フラット補正で光害カブリが緩和されれば、いくらかは見映えがするのではないかと考えて、汎用フラット画像による処理と、星マスク処理、そしてHDR処理を加えてみたところ・・・
b0167343_21124575.jpg
もともとの写りが良くないので、「蘇る」というほどの劇的な効果は出ていないが、フラット補正の効果でそれなりにスッキリした仕上りになった。今年の秋は、LPS-P2とV4フィルターも使って、ぜひじっくりと撮影してみたい対象だ。

追記
Kameさんから、もう少し星雲の明るさを持ち上げてみたら!とのご指摘を頂いた。しかし、上の画像は、過剰なフラット補正の影響で星雲の淡い部分が削られてしまっていて、強調処理を追加すると不自然な感じになってしまった。

そこで、一番上の画像まで戻って星を消し、星雲の部分も周囲の背景を切り貼りすることで覆い隠して、フラット画像を作ってみた。それを使って一番上の画像の背景ムラを減算し、その画像をベースにして強調処理を施してみた。
b0167343_133973.jpg
少々手間はかかったが、背景はそこそこフラットに出来た。スタートの画像の段階で既に星が過飽和になっているので、星がややうるさい感じはするが、星雲を明るくすることができて中心部の青い色も少し持ち上げられた。

by Nikon8cmtelescope | 2013-01-23 23:55 | 手持ち撮影にこだわる訳