画像処理で蘇る星雲!(その11-馬頭星雲)

画像処理のやり直しシリーズは、昨年11月にLPS-P2とV4フィルターを導入して撮影した馬頭星雲の画像。
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空の条件が良かったにもかかわらず、極軸合わせが不十分で1分越えの露光ができなかった。そこで、フィルターの効果に期待して、とにかくコマ数を稼ごうと切り替えて撮影したのだった。撮影してコンポジットしたコマ数は実に112コマで、積算露光時間は2時間という頑張りにもかかわらず、コマ当たりの露光不足は誤摩化せなかった。しかも、ISO値を高く設定したため、コマ数の割には画質も粗かった。

その上に対象の馬頭星雲は淡いので、画像処理で持ち上げざるを得ず、そのために星が膨化するという、いつもの負のスパイラルに陥ってしまっていた画像だ。簡易のフラット補正も、ほとんど効果はなかった。

さすがにコマ数が多いので、コマ毎にフラット補正して最初からコンポジットをやり直す気にはなれなかった。そこで、LPS-P2とV4フィルターで撮影したコマをそれぞれコンジットした段階まで遡って、それぞれの条件用に作った汎用フラット画像でカブリ補正を行った。その上で、星マスク処理とHDR処理を加えてみた。その結果・・・
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星の膨化が矯正された分は見映えが良くなった。また、カブリが解消された分だけ増幅補正が可能になって、星雲は随分と明るくなったのは収穫。しかし、LPS-V4フィルターの影響で緑を帯びた背景の色調を補正しようと試みた結果、本来なら馬頭星雲よりも赤味が弱くオレンジの色調になる火焔星雲が随分と赤くなってしまっている。やはり、フィルターなしの撮影も入れてブレンドした方が良さそうだ。しかも、コマ毎の露光時間が比較的短かったため星雲の細かい構造が出ておらず、フラット補正で画質が平滑になった分だけノッペリした仕上がりになってしまった。いくらフラットが効いたからと言ったって、強調処理を欲張り過ぎると不自然になるなあ・・・。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-02-01 23:44 | 手持ち撮影にこだわる訳