ギャラッド彗星とM92 再処理

2012年2月にギャラッド彗星がM92球状星団をかすめたことがあった。当時は単純にコンポジットし、トーン・カーブを使って調整するだけで仕上げていた。
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しかし、お互いに位置がズレたコマをコンポジットすることで周辺部の収差が酷く出ているし、あまりガイドが良くないコマも使っているので解像度が低下している。星マスクも使っていないので、明るい星がうるさく、飽和して色も失われてしまった。一方、恒星に合わせてコンポジットしているため、彗星の動きで彗星中心部が二重になっている。当時はまだフラット補正をしていないので、この画像から中心部をトリミングしてアップしていた。

その後2年近くを経て画像処理の引き出しが以前より増えたので、どこまでシャープになるか再処理してみた。まず位置のズレの少ない追尾精度が高めのコマのみ選んで、恒星に合わせてコンポジット処理した。一方、彗星の中心部に合わせて4コマずつ比較暗でコンポジットした画像同士を通常に合成した画像も用意した。そして、両者を比較明で合成した上で星マスクを使いながら強調処理を行い、星と彗星を消した画像を作って軽くフラット補正を追加した。

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周辺部の星像の乱れは随分と改善し背景もフラットに近付いたが、彗星がスッキリした分だけ迫力が失われてしまった感じもする・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-12-21 18:13 | 彗星